最高の内容!絶対に買ってください!「Number 966」

最高の内容!絶対に買ってください!「Number 966」

2018年11月22日発売。税込み価格「600円」。

今回は間違いなくマストバイです。表紙の作りがちょっと豪華で(めくるとある工夫がなされています)、いつものNumberより高級感があります。しかし、今回は、表紙のデザインだけで釣るような中身のない号ではありません。むしろ逆です。

まず、ロステレ杯をレポートした紙媒体としては最速発売で、いいタイミングでこの試合を振り返ることができました。松原孝臣さんはいつも手堅い文章を書かれる方で、憶測に基づいてモノを言うような炎上ライターではありません。だからこそ、そのテキストは、大会から時間が経過しすぎていると面白みに欠けることもありました。しかし、今回は持ち味の正確な記述が存分に生きていて、スポンジが水を吸うように、テキストが私の脳内に流れ込んでくる感があります。その後に続く、トロントメディアデーとオータムのフォローアップも有益でした。

野口美惠さんによるブライアンのインタは、先日発売された『チーム・ブライアン 新たな旅』と重複する部分もあり、まだ同書を入手されていない方には便利だと思います。

そして、プルさん、ジョニー、都築先生、そして清塚さんの単独インタビュー4連発は、「よくぞやってくれた!」と、拍手を送りたい企画です。「こんな凄い特集を組んでしまったら、Number PLUSは出せないんじゃないの?」ってぐらい、例年と比べて編集部の気合いの入り方が明らかに違います。

マガジンがなくなり、ジュエルズも出ない中、フィギュアスケート雑誌の話題は、通信とインロックの例の件ばかりで、雑誌といえばこんな話ぐらいしか読者のみなさんと共有できないことにウンザリしていた部分もあったんですけど、やっと中身を大いに語りたくなる誌面に出会った感じがします。18-19シーズンが、ようやく始まったな、と。

このインタ4連発については、今回はここでグダグダと引用や紹介はしません。よけいな先入観・予備知識抜きで、一気に目を通していただきたく思います。そして、そこから得られた高揚感のままに、ぜひ感想をコメント欄にガンガン書き込んでもらえたらと思います。そこでまた、今回の企画の素晴らしさについて一緒に語りましょう!

では、また明日!

Jun

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コメント

  1. 名無しの猫 より:

    はい、最高の内容でした。
    初代ananも蜷川さん表紙のAERAも保存用と観賞用2冊買いでしたが、このNumber
    も、もう一冊買ってよいクオリティです。

    写真集が続き、ムック本も写真中心なので、久しぶりに文字を、それも良記事をどどっと
    読んだ気がします。
    ジョニーが、「ぼくが生きている間に、これほど強いスケーターを見ることができるとは
    予測していなかったです」これを読んで、つい最近タラソワ先生が、
    このジャンプにプラス5をつけないジャッジは、プラス5をつける選手が出てくるまで
    長生きするの?みたいなことを言われていたのを思い出しました。
    私が生きている間にも、羽生結弦以上のスケーターを見ることはないでしょう。

    清塚さんの記事もすごくよかったです。
    ああ、感想が止まりません。

    表紙のちょっとドS目線も私的にツボなので、(隠れ表紙のクシャ笑顔ピースも)
    もう一冊保存用に買うことにします・・・

    • Jun より:

      名無しの猫さま

      ジャッジがGOEの+5をつけない理由は、まだこのルールが運用されて間もないということと、あとは試合の格じゃないですかね。同じクオリティの演技をワールドやファイナルで披露すれば、(あからさまなsage採点をするUSAジャッジ等がいたとしても)より高得点は出るんじゃないでしょうか。

      清塚さんのインタは貴重でしたね!FaOIに代表されるアーティストとスケーターのコラボのあり方について一石を投じるような、「みんな、もっとしっかりやれよ!」という率直な意見のようにも感じました。

  2. おの より:

    今回良かったてますね
    清塚さんの記事も良かったですね
    音楽家から見ても、音楽の解釈の良さも誉めて貰って嬉しいです。
    羽生くんは何をやっても熱心で勉強家で本気で打ち込んでくれますね
    だから清塚さんも本気で演奏してくれました
    嬉しかったと思います
    羽生くんと関わった方は皆ファンになりますね
    スケートも人としても魅力があるので引き込まれてしまう
    きっとまた一緒にやりたいと思ってますよね!
    オーサーさん、コーチと言うよりパートナー第3章
    どんな未来になるのか
    ワクワクしてきました!

    プルシェンコさん、ルールの事言ってますね
    基礎点が抑えられること
    ほんとにそうですよね!
    進化を止めては面白くないです

    ジョニーさん感動してくれましたね
    タラソワさんの振り付けだったプロをどうなるか不安だったと書いてありました
    ジョニーさんのも美しかったし、大事なプロだったので本音でしょう
    ジェフの力強い言葉が嬉しい(笑)
    でも、複雑?と言うか
    ジョニーさんはジェフに負けてしまって、でも、その曲の振り付けをジェフがやって
    だけど二人は何の拘り無く羽生くんを応援してくれてる
    素晴らしい!

    記事から離れますが、ヤグデンさんが祈りながら見ていた事に感動しました
    ミーシンコーチも絶賛してくれて
    色々あったあちこちの人達が、皆が羽生くんを素晴らしいと言ってますね

    嬉しくて泣けてきました
    ヤグデンさんはどうしてもっと早く見なかったのかって言ってて、本物には壁が無いんだと実感しました
    羽生くんのファンとして鼻高々です!

    今日はアンチが色々言ってたようですが、そんなの気にならなくなりました
    だって世界は羽生くんに夢中なんだもの
    今日も楽しい記事をありがとうございます
    junさんのブログが読めて幸せです!
    おやすみなさい

    • Jun より:

      おのさま

      プルさんは、このルール改正については一貫して反対の立場を表明していました。「むしろフリーは1分長くしろ」(Number PLUS 銀盤の革命者)とまで言ってましたからね。お手元にあれば、ぜひまた読んでみてください。

      現状では、フリーの時間短縮については、マイナス面しか表れていないので、彼の意見に私も賛成です。ただ、ジャンプの基礎点を下げた部分は、回転不足やエッジエラーを、踏み切り・着氷の際にごまかすようなクワドが横行していた先シーズンを思えば、そこに歯止めをかける効果はあるかもしれません。それでも、まだ一部選手に対する激甘判定は続いていますけどね。

  3. ごろ寝 より:

    珍しくもamazon便が、発売日に届きました。
    松原さんは、数少ない信用して良いライターですよね。

    私が知る羽生さんの人柄は、所詮、断片でしかないのは承知。ただ彼が、素晴らしい人たちに囲まれていることだけは揺るぎない事実だと思っています。今回も改めて確認できました。羽生さんを理解し、リスペクトしてくれていること。自分が受け取っている羽生像に間違いはないと思わせていただきました。

    フィギュア界隈の胡散臭さは、我が身を鏡の前に置ける機会を与えてくれます。
    ヘイターやアンチ等の姿は、近い将来への戒め。惨めな高齢者にはなるまいと強く思う。
    そして何より、知力・体力を全力で駆使すること。現状を嘆くばかりではなく、今、これから何をすべきかを考えることを学ばせてもらえる羽生さんの生き方に、背筋を伸ばすことができます。自分の日常とは、次元が違い過ぎますけれど。

    • Jun より:

      ごろ寝さま

      羽生君は、先輩スケーターたちと、現役時代からこれだけの友好関係を構築していることが素晴らしいですよね。日本のチームで、チーム内の身内の振り付け師のプログラムだけをただこなしているだけのスケーターでは、こうはいきません。

      「謙虚」「礼儀正しい」と評される羽生君の姿勢は、単に有名プロスケーターに媚びているんじゃなくて、フィギュアスケートに対するリスペクトですよね。日々、進化を求めて、新しいものを受け入れることを恐れずに、つねに学びつづける態度が素晴らしい。だから、世代やジャンルを超えたすべての人たちみんなから愛されるんですよ。

      もちろん、若くして五輪連覇を果たし結果を出しつづけたことも素晴らしいんですが、言動・行動のすべてがお手本となる、それが羽生結弦というスケーターの魅力だと思っています。

  4. sennin より:

    早速購入して一気に読みました。他の競技の記事や写真もあってこの値段ではお得ですね?私は内村選手が好きな事もあって写真もよくて買って良かったと思いましたがもう最後の一冊でした。
    内容は満足のいくものでしたね?。都築先生は相変わらずの理解者と理由などない我が教え子への愛情を感じます。ブライアンは仰る通り本からですが購入されてない方にはいいかと思いました。プルさんの記事は買う前にWEBで殆ど読んじゃいましたが、ジョニーと清塚さんの内容は濃かった。特に清塚さん!流石音楽家、拘るところが違いますね。結弦君はいつも通りの練習だったんでしょうけど…。二人がお互いを理解して納得のいく作品にしていく様が深く伝わってきました。どちらも本物で、ぶつかり合いあの魂が揺さぶられる春よ来いが出来上がったということに感動しました。清塚さんが、結弦君を見ながらピアノを弾いていた姿を思い出しました。
    織田君との練習で結弦君も即席で踊り、清塚さんの音楽の呼吸がわかったなんて奥が深すぎですね?また、最後のところで握手をしない訳がよくわかりました。理屈ではなく二人の感覚的なものを大切にされてたんですね。清塚さんの部分は何回も読み返しそうです。

    • Jun より:

      senninさま

      今回の特集は、一見すると、プルさんとジョニー、つまりOriginとOtonalの考察がメインかと思いきや、実は、CiONTUからロステレ杯までの一連の流れを踏まえつつ、今季EXの「春よ、来い」の「秘話」まで盛り込まれていて、本当にスキの無い記事揃いだったなと感じています。専門誌の編集者もこの素晴らしい企画から学んでほしいですね。

      清塚さんも、羽生君とのコラボでこれだけの真剣勝負をしてきたからこそ、フジの番組でアホなコメントを耳にしても、はっきりTwitterで反論したのでしょう。清塚さんがおっしゃっていた「織田君との練習の間のエピソード」では、羽生君の「完璧主義者ぶり」と、彼の「物事に対する取り組み方」から、また新たな「学びのヒント」を得た気がします。

  5. ととちゃん より:

    インタビュー掲載の雑誌では、マガジン以来と言えるほど 買って良かったと思える1冊でした。フィギュアオンリーでさえないのに、内容次第でこんなにもグレードが高くなる、ということを示したと思います。他誌も学んでほしいものです。

    プルシェンコとジョニーのインタからは、 異口同音に コンティニューの精神が伝わってきました。プルシェンコの、憧れの連鎖が未来をつくるという言葉、そして ジョニーの、OPでも世選でも優勝できなかったけど、こういう形で次世代に影響を与えることが出来るんだという言葉に 胸が熱くなり、羽生選手の存在の大きさというものが 改めて心に刻まれました。

    FAOIでのエピソードは、彼の才能と物事への向き合い方を饒舌に語っていて、多分そうなんだろうと ぼんやりと感じていたことが清塚さんの口から明確にされて、更に感銘を受けました。

    これらのインタだけでも心から満足出来る内容でしたが、体操の内村さんのインタビューが同載されており、羽生選手と共通する部分が読み取れて興味深かったです。
    いつか、ナンバー主催で2人の対談が実現されたら、と叶わぬ夢を見ています。どんな化学反応が見られるでしょう。

    とても良かったので、つい長くなりました。
    本当に、羽生選手のファンで良かったとまた改めて思えました。

    • Jun より:

      ととちゃん さま

      ジョニー・ウィアーというスケーターは、我々からすると唯一無二の個性を持ったレジェンドスケーターですけど、現役時代はビッグタイトルに恵まれず、ゆえにいろんな所で苦労し苦悩したエピソードも多いですよね。決して、王道を歩みつづけてきた選手ではない。でも、そんな彼に対して、羽生結弦という「生ける伝説」がリスペクトの気持ちを忘れないという所に、ジョニーも誇りに思ってくれているはずです。

      田村さんがジョニーのインタの冒頭で言及している、「2011年7月のジョニー・ゆづ対談」は、「WFS No.49(Sep.2011)」のことで、いまこれを読んでみると、Otonalの話をしていますね。

      羽生:ぼくはジョニーの「秋に寄せて」がとても印象に残っているんです。自分が目指すスケートにぴったりはまった、と言うのでしょうか。きれいだし、体から音が出ている感じがしました。

      ちょっと面白いのは、ジョニーのOtonalについてのコメントです。

      ジョニー:自分のプログラムの音楽は、いつも自分で選んで決めます。たとえば「秋に寄せて」は音楽自体をそれほど気に入っていたわけではありませんでした。静かでちょっと暗かったので、滑るのが難しかった。でも夜寝るときにその音楽を聴いて、爪先から頭のてっぺんまで曲全体を流すようにして感じます。メロディがどんな色なのか、どんな感情をわきあがらせるのか。そうすると、たとえ静かな音楽でもピアニストが弾いている感触など、その情熱などを感じることができるんですよ。

      「それほど気に入っていたわけではない」と、いまの彼が発言するとは思いませんが、だからこそ徹底的に聴き込んだというのが興味深い。そして、間違いなく、この時の対談内容は、羽生君にとっての指針になっているでしょうね。特に、バラ1、もちろんOtonalの解釈にも生きているような気がします。

      • ととちゃん より:

        junさん、貴重な対談記事をありがとうございます!

        2011年7月と言えば、大震災からわずかしか経っておらず、羽生選手がアイスショーで修行していた頃ですね。
        そんなときに聞いたジョニーの言葉は
        きっと彼の心にしっかりと刻まれたと思います。

        次にオトナルを観るときはこのことも思い出しながら観ていきたいです。また、ジョニーのオトナルも見返したくなりました。

        • Jun より:

          ととちゃん さま

          わざわざレスポンスありがとうございます。

          この対談では、ジョニーから「外部からの批判」とどう向き合うかという部分のアドバイスもあって、濃い内容になっています。プルさんもNumberの中で「失敗を喜ぶ人たちがいる」という発言をしていましたが、嫌な人間って残念ながらいるものです。

          それをスルーできないのが羽生結弦という人ですが、周りにはお母さまや優秀なコーチも付いていますし、あまり心配しないようにしましょう。

  6. Yuki より:

    Junさん こんにちは
    私もこのNumberは2冊買いです
    (1冊はネットで1冊は書店で)
    写真も記事も120%満足しました
    記者のインタビューの仕方もよかったのだと思います
    さすがにこういうものを見るとWFSや老舗だと自慢している他のフィギュアスケート出版社にももっと勉強してほしいと思いました
    羽生君を知るまで日本のスケ連には全く関心がなかったのですが
    彼と世界中のレジェンドたちやコーチたちとの関係を見るうちに
    日本スケ連ってなんて小さくて生きにくい村社会だと痛感するようになりました
    (フランス杯男子SPでクワドレスのジェイソンに100以上をつけたのは日本の東悦子ジャッジだけ・・・全日本で何をするのかが分かりすぎてうんざりしているところです。ジェイソンはもちろん好きなスケーターですが東ジャッジの採点に胡散臭さを感じます)
    でも羽生君はきっとさらなる高みを目指して努力をしてくれると信じています
    こんなに周囲に理解して協力してくれる人たちがいるのだから

    • Jun より:

      Yukiさま

      ジェイソンのSPはすごいスコアが出ていましたね。私も彼は大好きな選手ですが、「弱い構成」であっても安定してノーミスできない所が、彼がビッグタイトルを獲れない理由かもしれません。

      ジャンプの技術はもちろんなんですが、彼の明るく優しい性格をうかがい知ると、ここぞという場面での「勝利への執着」が弱いように見えます。この辺りも、ブライアンが指導してくれたらなぁと願っています。