この迫力はやっぱり唯一無二!「FIGURE SKATERS Vol.13」

この迫力はやっぱり唯一無二!「FIGURE SKATERS Vol.13」

2018年12月7日発売。税込み価格「1,500円」。

ファイナルのレビューを優先していたので、少し遅れてしまってすみません。すでに入手されている方も多いと思いますが、メモ替わりに感想をまとめておきます。

Memorialと同様にスケ連の「お墨付き」がないため、ゆづ比率は薄めになっています。ただ、そこはある程度覚悟していた部分もあったので、どのように知恵を絞ってその「薄さ」をカバーするのか、密かに期待していました。

・羽生君の写真は、ロステレ杯とフィンランド大会からセレクトされています。まず、声を大にして言いたいのは、「デカいのは正義!」ということです。両大会におけるOtonalとOriginを中心に、フィンランド大会からは「春よ、来い」も入っています。誌面からいまにも羽生君が動き出しそうな、いまにも音楽が聞こえてきそうな、やっぱり躍動感がまるで違います。

羽生君関連は、ロステレ杯が25ページ、フィンランド大会が18ページの約43ページ(知子ちゃんの特集にも登場しています)。全部で81ページあるうち半分強で、しかも、後半部分を女子選手で固めてくれたので、そこまで「薄い」という印象はありません。今をときめく紀平梨花ちゃんも入っていて、良かったです。

今回とくにプッシュしたいのは、ロステレ杯のショットで、エストニア出身のスポーツカメラマンJoosep Martinsonさんの写真を収録している点ですね。すでにTwitterやインスタで知られていたのですが、Otonal(10~11頁)、Originの6連直前(16~17頁)、ウォームアップ(18~19頁)、この3枚のうち、とくに6連前とアップ中のショットは明らかに雰囲気が違います。この巨大サイズで見ることができてラッキーでした。まだ購入されていない方は、書店でぜひこの3枚だけでもチェックしてほしいです。もちろん、通信にもMemorialにも入っていません。

ブリちゃんが超巨大ショットが収録されていて、笑ってしまいました。フィンランド大会の表彰式後、ゆづ・ミハル・ジュンファンと一緒に自撮りしている所をカメラマンに激写された一枚。見開き2ページのうち、1ページをブリちゃんが占拠しています。本人はきっと、こんな写真が日本の市場で流通しているなんて絶対知らないでしょうね。

他にも、「春よ、来い」もやっぱりいいし、ザギちゃんのカルメンとEXも良い写真を選んでいるし、宮原さんも大人っぽくなったなぁ・・・とか、随所に楽しめる要素があります。めくっていて、思ったよりも飽きない構成になっていますね。

年末にかけて、期待できる新刊の発売は皆無といっていいので、これは持っておいて良いと思います。この雑誌をお守りがわりにして、トロントに祈りの念を届けましょう。

では、また明日!

Jun

にほんブログ村 その他スポーツブログ スケート・フィギュアスケートへ
スポンサーリンク
レクタングル(大)
レクタングル(大)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
レクタングル(大)

コメント

  1. ととちゃん より:

    >誌面からいまにも羽生君が動き出しそうな、いまにも音楽が聞こえてきそうな、やっぱり躍動感がまるで違います。

    この言葉に気持ちが動いています(笑)。
    通信だけで自分を満足させてたんですが…。
    とりあえず書店に行ってみます!

    昨日は、「前と後」で、羽生選手の目力がフォーカスされていましたね。新しい本人談もあったので良かったです。野口さん、色々ご存知のようですね。
    個人的にロシア国内のフィギュアの普及ぶりにびっくりしました。あの中からよりすぐれるロシアは、それは強くなるでしょう。それに伍せる紀平さんの登場はやはりニュースですね。

    • Jun より:

      ととちゃん さま

      今晩の記事は「その辺り」の内容がテーマなので、お読みいただくとして、野口さんはけっこうあの番組に出てましたね。「羽生くん」って馴れ馴れしく言えるほど、本人に直接取材できてるのか心配ですが、ファイナルの取材陣の中に彼女を見かけたような気がします。

      ロシアの強化現場については、あの番組ではいかにも「国の支援が厚い」という論調でしたが、いやいや、少しでも成績が落ちると、けっこう容赦なく強化選手から外されるという話をどこかで目にした気がします。じゃなければ、サハノヴィッチほどの選手が17歳のときに引退しようとした所をプルさんに止められた、なんてことになるわけがないですからね。

  2. sennin より:

    そうでしたか?突然表紙が結弦君になってましたけど私的には裏切られた気分だったので書店に様子も見に行ってませんでした。
    今日のご紹介でエストニアカメラマンのショットというところにぐぐっと来てしまいましたね。本書は気に入っていたのですけど前からなぜここでこのスケーター?っという構成ではありましたが、書店に残っているかはわかりませんが時間をみて覗いてみますね。ありがとうございます。

    • Jun より:

      senninさま

      「なぜここで?」という部分が何を指すのかは、だいたい想像できます。

      ただ、いわゆる「フィギュア村」に対する忖度とは無縁なので、そんな「予想外なセレクション」が面白いなぁと、個人的には感じることもあります。

      あとは、ゆづファン的に「NG」と言える選手は、ほぼ確実にカットしてくれるところは信用できますね。

  3. Yuki より:

    Junさん こんにちは
    もちろんこの本はアマゾンで予約してました
    正直Memorialよりはずっと気に入ってます
    大きくて美しい写真はやっぱりいいです
    (それにしても通信はGPFの本を本当に出すのかな?だとしたら初めて女子メインになるのかも)
    Joosep Martinsonさんの写真は3枚とも額に入れて飾りたいほど雰囲気が溢れてますね
    そういえば羽生くんの絵を描いたElizabeth Peytonさんの図録”Universe of the World-Breath”をアマゾンで手に入れました(もうすぐ届きます)
    彼女はどうやら2014年の中国杯でけがをした羽生くんに堕ちたようです
    美に敏感な画家の心と眼を惹きつけたことは理解できますね
     

    • Jun より:

      Yukiさま

      おっしゃるように、Joosepさんの写真は、アートな雰囲気が漂っているので、額もそうですし、ポスターやカレンダーにも向いてますね。

      日本の著名漫画家も羽生君のイラストを書いてしまうぐらいですから、そりゃ海外のイラストレーターも創作意欲が駆り立てられるのでしょう。なかなかそんなアスリートは、フィギュアスケートに限らず、日本に限らず、出てこないものですね。

  4. マリィ より:

    こんばんは
    確かに今年はこの本で終わりなので楽しめるのではって感じですね。
    junさんオススメのエストニアのカメラマンの写真は臨場感のある写真で美しくて素敵でした。
    ブリちゃん半分ほんとに笑っちゃいますよね。
    以前はオーサーもananで表紙デビューしてるし(笑)
    半分程でえっ羽生くん終わり⁈って思ったらまだあるのでホッとする構成ですね。
    私的には舞依ちゃんのかわいい衣装と紀平さんの衣装の写真が嬉しいでしたが、紀平さんのSPの衣装の写真も欲しいでした。
    ボロノフくんとの目次ページもいいですね。
    ボロノフくんもスケート上手だし、どんな風に成長していくのか楽しみです。

    • Jun より:

      マリィさま

      ブライアンって、性格が温厚であると同時に、最近はメドちゃんの試合で顕著ですが、表情に出てしまう人でもあるので、個人的には親近感を感じることが多いです。

      ブリちゃんについては、彼が悲しむ顔を見たくないですね・・・。癒し系のマスコットキャラのままでいてほしい。羽生君、あなたの復活で、彼を喜ばせてください!