news every.(20181228)感想とおまけ

news every.(20181228)感想とおまけ

実は、ロシアナショナルの男子フリーの記事を先に書き終えてからこちらに取り掛かったのですが、思ったよりもスピーディに進んだので、こちらを先にアップすることにします。

一言でいって、素晴らしい取材でしたね。新事実も盛り込まれていて、文句なしの内容です。「エブリ」は、日テレの夕方の情報番組ですが、どうやら全国放送ではないため、この記事をアップした段階で、どうかこの動画が生きていることを祈るばかりです。番組を捕獲できていない方は、保存・視聴等、お早めにお願いします。以下、感想をつらつらとまとめてみます。

・冒頭の車内は、7月の福島県楢葉町訪問の道中でしょうね。

・アップ主さんはN杯練習中のケガの様子を暗転してくださっています。心遣いありがたい!見なくていい、いつもの映像です。本来は地上波もこのように番組を作るべきなんですよ。

・ノートPCで論文を読んでいましたが、あれは吉岡伸彦さんが執筆されたものだそうですね。吉岡さんは今季の「GPヘルシンキ」でジャッジに入っていました。まぁ、自分自身でこれだけ緻密に研究した上でのリハビリ期間だったわけです。 「不安な時こそちゃんと勉強しなきゃいけないと思った」。 これが五輪連覇の王者の姿です。飲み歩いてるUSM兄弟なんかとは比べないでもらいたいですね。

・怪我の後、4Loを練習で成功させたのが「トロントを出発する前日」という裏話自体は、「Ice Jewels Vol.08」(46頁)で語られています。ただ、このドキュメンタリーの凄い所は、ループをオリンピック本番の(フリーの)構成に入れなかった経緯が明かされている点です。ここでの話と、オリンピック期間のメディアとのやり取りを照合してみると、興味深いです。みなさんお持ちの「フィギュアスケートマガジン 2017-2018 平昌五輪 男子特集号」を開きながら、ぜひ動画も見ていただければと思います。

・フリーでの4Lo回避を決断できたのはラッキーでした。「思ったよりもショートで点差を開くことができた」とありましたが、例えば、ネイサンがSPでノーミスしていたら、フリーでループは入れなきゃいけなかったかもしれません。4Sは、大会期間中の練習映像を見ていても、4Tより明らかに成功率が低いのは分かりました。ただ、個人的には、「ショートでサルコウが決まるかどうかが全て」と思っていたので、バラ1であれだけ完璧に降りていたのだから、フリー前にこんなに苦労しているとは知りませんでした。

・しかし、ブリちゃん優秀だな・・・と。いったいどんなアドバイスを受けたのか気になる所ですが、そこは企業秘密なんでしょうね。 ただ、今シーズン日本選手があれだけ指導を仰ぎに行ってるのだから、関係者の間では彼の指導力が知られているのでしょう。

・最後の「エブリのためのメッセージ」が嬉しかったですね。4Aへの意気込みを語っていることから、去年に比べたら怪我の状況はそこまで深刻ではないと考えて良さそうです。

以上、さすが日テレだけあって、今年1月の「NNNドキュメント」のクオリティそのままに、素晴らしい内容でした。24時間テレビで毎年コラボしている信頼関係がベースになっているのは確かですね。平日夕方の情報番組でチラっとやるにはあまりに貴重な内容ですが、今回のケガがなければ、もしかしたら、しっかりとしたドキュメンタリー番組として制作できていたのかなと想像します。

最後にオマケです。フィギュアスケートでストレスが溜まった時は、私はもうひとつの趣味の将棋の対局を見ることが多いです。完全な実力勝負で、強くて結果を出した人が認められる世界で、勝っても負けても礼儀と対局相手に対するリスペクトを忘れない棋士たちが大好きだからです。

2月17日というのは、藤井君が朝日杯(全棋士出場棋戦、優勝賞金750万円)で優勝した日なんです。17日の午前中に準決勝、午後に決勝が行われて、藤井君は午前中に羽生さんに勝ち、午後も広瀬さんを破って優勝しました。この観戦記にもある通り、フリーが終わった時には、まだ決勝は始まっていなかったと思います。

ちなみに、決勝で敗れた広瀬さんはこの敗戦をきっかけに発奮したのでしょう、今季めちゃくちゃ勝ちまくって、先日羽生さんから竜王位を奪取しました。フィギュアスケート界にとっても、将棋界にとっても、2018年2月17日は重要な日となりました。

では、また明日!

Jun

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コメント

  1. おの より:

    年末お疲れ様です
    everyとの信頼関係はずっと続いていて嬉しいですね
    同じ日テレでもプロデューサーにもよるでしょうけど、これ程秘密を守ってくれて紹介するアナウンサーの方も、細いだけでは無い事もしっかり入れているのは、リスペクトしているからだと思っています。
    是非こちらの番組の方にドキュメント作ってほしいです

    夕べはへんな事もあり、大御所さまのちっとも笑えない話にガッカリしていました
    苦労して勝ち取った選手を揶揄するような発言は控えて欲しいですね
    まだ席が治らず、無駄な腹筋使ってますが、来年は元気でありたいと思います

    • Jun より:

      おのさま

      日テレもそうですが、報知の高木記者も素晴らしい仕事をしてくださってますし、羽生君と読売グループとの関係が良好と見て良いかもしれません。テレビ局で言うとテレ朝も良いのですが、ニッカンがいただけません。ただ、フジやNHKがアレすぎるので、素晴らしさが際立ちます。

      咳は無理にしすぎると胸の具合も悪くなりますので、くれぐれもお大事になさってください。

  2. みつばち より:

    こんにちは
    更新ありがとうございます。

    女子FSとMOI見てきました。やはりフィギュアスケートは西高東低なんですね。
    それも関大リンクが中心にあるのだということがよくわかりました。

    羽生さんはもしかすると共感能力のひとつ瞬間映像記憶力が常人より上なのかも。
    優れた建築家や写真家が意識せずに持っているといわれるこの能力、成功したジャンプに脳内3Dで自分を合わせてくる、そんなことって、いやそのために繰り返し練習するわけですが。

    体操の内村さんをみていても、それを感じます。
    ともかくいまさら驚くことはなくて、ああ、やっぱり、と思わせる内容でした。
    「手の内を公開」してもまねできる人はあまりいないだろうなぁ。

    余談ですが中国の反応でジスランコーチを「白熊」と書き込んでる人がいて、あらやだ、同じ感想。

    • Jun より:

      みつばちさま

      イメトレでは、脳内で映像を再生して、それに合わせて身体を動かしているわけですけど、羽生君は音楽もイヤホンを揃えて徹底的に聴き込む人なので、映像に音楽も加えて「より具体的かつ鮮明に再現する能力」が、他の選手よりも長けているんじゃないか?と想像します。

      今季のOtonalやOriginの音ハメも凄いですからね。ケガを治して、完成形の両プロをはやく見たいですよ。

  3. ととちゃん より:

    年末、色々な用事がどっと押し寄せて、スマホを開く余裕もありませんでした。
    動画をリンクして下さっているロシア選手権、年が明けたらきっと見るぞと心に決めています(笑)。や
    大晦日も、ご挨拶する余裕がなさそうなので
    1日早いですが、今年1年ありがとうございました!毎日上がる素晴らしい記事に、少しずつですが勉強させて頂いている日々でした。
    来年もどうか、junさんの豊富な知識と見識でフィギュア界の様々を語って下さい。

    エブリ、本当に良かったですね。ジスランコーチとの信頼関係は、あのN杯から特に強くなったように感じます。最後の最後に彼に委ねた姿勢にそれが表れていると思います。本当に成功して良かったと、つくづく感じました。

    そして、将棋の、勝っても負けても相手をリスペクトするというくだりに、熱いものが込み上げてきました。勝負は、何の思惑も絡まず、純粋にそうあって欲しいものですね。

    • Jun より:

      ととちゃん さま

      2016年の秋に、将棋界では三浦九段の「カンニング疑惑問題」という前代未聞の不祥事が発生していました。結局、潔白が証明されたんですが、あの問題によってルールが厳格化されて、対局室に入る前に、電子機器はすべて預けることが義務化されて、外出も禁止になりました。

      その後、藤井君という超新星が現れたんですが(デビューは対ひふみん戦の16年12月24日)、もし、カンニングの問題が起こっていなければ、あまりに強すぎる彼が「疑われていた」可能性もあったので、三浦先生は「人柱になってくれた」と勝手に思っています。

      フィギュアも、某先輩の存在をふっとばしてくれるような若手が出てくれると、雰囲気は一気に変わると思うんですよね。駿君、三浦君、鍵山君に期待しています。

  4. マリィ より:

    こんばんは
    年末の忙しい時にも更新ありがとうございます。
    お疲れ様です。
    今年はスポーツ界のパワハラが騒がれた一年でしたが、フィギュアスケートも誰か訴えてトップを替えてくれないかな、と淡い願いを思ったりしたもんです。
    エブリィは忘れた頃にあるので油断なりませんね。
    最初の衣装のくだりは撮り損ねました。
    羽生が負けてって藤井さんに負けたんですね。
    フィギュアも将棋のようにフェアであってほしいですね。
    ジスラン、オーサー、トレーシーコーチに囲まれているキスクラは見ていて安心感がありますね。
    来年度も素晴らしいコーチ陣に支えられて夢を叶える努力をしていくのでしょう。
    世界選手権は枠取りの為に無理して出るとかでない事を願います。
    来季も続けてくれそうで嬉しいです。
    平昌五輪もエピソードを知って見返すと色々発見がありますね。
    フィギュアという孤独な闘いを手助けしてくれたジスランに感謝です。

    • Jun より:

      マリィさま

      ほんと、現会長にはお辞めいただきたいです。副会長がスライドで会長になると思いますが、彼女も事務所の関係で色々言われることがありますけど、少なくとも「男性問題」を起こす方ではないはずなので、その点では信用できます。

      以前は私も試合の一週間前辺りから地上波の情報番組の予約をしていたんですが、いまでは、このeveryみたいなことがあるので、予約解除ができないですね。その分、チェック&消去が本当に大変なんですが・・・。

  5. sennin より:

    そう言えば2月17日は将棋界も騒がれてましたね。
    エブリでの4Sが決まらなかったこと6練では一回しかうまくいかなかった。その一回をイメージしたというようなこととブリアンに相談したとかはCwWだかトークショーだかで話してくれてたと記憶しています。ただこんなに苦悩していたことブリアン頼み等々は知らなかったですね。4ループは練習で一回跳んでていざというときに使う気だなとは思ってました。オリンピックだというのに氷にのぼらないと等々精神的にもよくぞのり切ってくれたものです。それにしても、CwWでこの辺の苦悩等私達に全部とは言いません、話してくれても良かったのになあと思ったワガママな私です。
    氷にのれなかったときの苦しみとチームブライアンの本のなかみと一寸違いを感じています。ここまでの気持ちをブライアンにも話さない結弦君なんですね。クリケットにはもう誰も教えることもないくらいになっている羽生結弦選手であっても彼にしたら安心して心も委ねられるコーチがブライアンだけでなく、ブリアンと数人いることはいいことですね。
    スケートファンの伊藤聡美さんのところ読みました。オリジンは全部伊藤さんの手作りとは恐れ入りましたね。立体感を出すための手法など素晴らしい技術、いとうやまねさんも私が聞きたいこと聞いてくれてたと思います。2着のオトナルはヘルシンキで変わりましたね。それから春よ来いは誰の作品ですかね?デザインはジョニーか?ジョニーリスペクトデザインで依頼したのか?聞きたいなあ〜。
    録画してたMOIを観ました。駿君のフラワーダンスがあまりにも美しくて驚きました。小6あたりはスピンを強化したと聞きましたけど、衣装も綺麗で中3の体育会系の男子がこんなにしっとりと音楽と一体になって演じる姿に感動しました。こんなプログラムも演じるのにあの60点のPCSは納得いかないとまたプンプン!振り付けはミヤケンさんぽいですね?

    • Jun より:

      senninさま

      平昌五輪は、というか17-18シーズンは、羽生君はブライアンにそこまで依存している感じではなかったですよね。だから、チーム・ブライアンの新刊も完全新作で出せるほどのボリュームにならなかったのでしょう。

      CiONTUは、ライブ・ビューイングもあったし、CSやBSでも放送されたので、なかなかそこまで話すのは大変だったんじゃないかと。ジュエルズがいよいよ発売されるという話ですし、そこでのインタは大注目ですね。

  6. Fakefur より:

    年末に心が洗われるような番組をアップしてくださって、ありがとうございました。
    平昌FSが終わったあとの雄叫びは幾多の困難に打ち勝った魂の叫びそのものでしたが、その中にサルコーの3D再現もあったんだと知り、さらに熱いものが込み上げてきました。

    今年は、記事やコメントを通じて、フィギュアの見識を広げていただき、どうもありがとうございました。来年もキレ味鋭いレビューを楽しみにしています。

    羽生選手の怪我が癒えて、健康であること、4Aはじめとする夢が叶うこと、そして、内なる炎が一日も長く燃え続けてくれること祈りながら、新年を迎えます。

    • Jun より:

      Fakefurさま

      イメトレだけでは氷上の感覚はつかみきれないし、もちろん、以前のようにがむしゃらに練習しまくってケガをしてしまっては、なんにもならない。だからこそ、まるで研究者のように様々なアイデアを取り入れて、独自の進化を遂げる様を見ていると、私は、ハンマー投げの室伏さんがかぶります。

      4Aは、もう完全に「趣味の世界」だと思いますので、健康第一で、周りの意見は気にせずに少しずつ形にしてほしいです。全部の試合に出る必要もないでしょう。

  7. Fakefur より:

    連投すみません。
    先日、別の読者さんがコメントされていましたが、ゴゴレフ君の移籍は本当みたいですね。ブライアンのインタビューに載っていました。
    http://www.insideskating.net/2018/12/22/interviews/brian-orser-as-a-mature-skater-youre-not-gonna-win-every-competition-pick-your-battles
    (ジュンファン君の写真の下、This year you have two new and rather unexpected students: Jason and Evgenia のパラグラフ)

    カナダ人金メダリストを育てるのは、ブライアンの悲願だったでしょうに。何があったのでしょう。
    駿君、クリケットに空きができたよ!と私も伝えたくなりました。

    • Jun より:

      Fakefurさま

      ブライアン、けっこう落ち込んでますね。バーケルがゴゴレフ君を連れてクリケットを出ていったということでしょうか?

      ただ、クリケットには世界中から「入れてくれ!」ってラブコールが殺到しているので、日本人選手が入るには、クリケットとパイプを持つ関係者がよっぽど強くプッシュしないと、なかなか大変な気がします。