カナダ選手権(男女SP)感想

カナダ選手権(男女SP)感想

リザルト関係は「こちら」から。女子はデールマン。男子はゴゴレフ、ナム、キーガンの上位3選手をピックアップします。

デールマン。70.18で1位。今季はロシアで男女ともにカルメンが大流行中ですが(ザギFS、コリヤダFS、コフトゥンFSなど)、振付・衣装・ビジュアル含めて、彼女の演技が一番インパクトがあって完成度が高いと思います。

絶好調時の頃と比べると、ジャンプの着氷なんかはユルい感じはしますが、いろいろと苦労がある中、現役続行して、こうやって戻ってきてくれたのは嬉しいですね。ケイトリンも拍手をしていましたが、カナダの女子も、彼女やケイトリンを脅かすような存在が出てきていないので、まだまだやってくれないといけません。ステイヘルシーでマイペースで頑張ってもらいたいです。

ゴゴレフ君。88.77で首位発進。前半のスピンの終わり際でちょっとグラつきましたが、ジャンプは相変わらず巧いですね。彼は、多くの北米の若手クワドジャンパーたちと違って、3Aが上手なのが特徴です。そうすると、クワドさえ決まれば、高得点を取れる確率が上がってきます。これはがぜん、フリーが楽しみです。

ナム君。85.73の3位。ゴゴレフのサルコウを見た後だと、回転が危なかったですが、認定されました。セカンドにはなんとかダブルをつけて、それでもGOE+1.25が付くんですね。逆に3Aは素晴らしかったわりに、GOE+1.83はちょっと渋いのでは?という気も。

本人もノリノリで、ここ最近の演技ではかなり良かったのではないかと。彼のような明るいパフォーマータイプの若手は希少なので、ジャンプの難度面であまり無理せず、完成度重視のプログラムで魅せてほしいものです。

キーガン。87.18の2位。冒頭の4Tは派手に尻もちをついてしまっていますが、その後のリカバーが速くて、もはや転倒さえも演技の一つに思えてしまいます。

うーん、ただ、着氷が前傾気味で危なかったわりに、ナム君やゴゴレフ君(+2.29)の3AよりGOEが高い理由(+2.74)が理解できないですが、まぁ、ナショナルってどの国もこんな感じなのかな?と。

フリーの構成とコンディションを考えると、ゴゴレフ君の優勝の可能性は高そうですが、2位争いは、ナム君の状態が良いだけにちょっと読めないです。ただ、PCSはキーガンが高めに出ると思うので、ナム君はノーミスが絶対条件でしょうか。ナム君の踏ん張りに密かに期待しています。

では、また明日!

Jun

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コメント

  1. Fakefur より:

    ゴゴレフ君、身体のキレやスケートの伸びはJGPFのほうが良かったように思ったのですが、JGPFより10点も良いですね。シニアとジュニアの違いなのか、国内大会だからなのか、こんなものでしょうか。もともとポーカーフェイスなので、愛想良くするよう言われているんでしょうね、滑走前に無理やり口角を上げているのが可愛かったです。

    おっしゃるとおり、転んでもキーガン。スケートが良く伸びて、安心して見れます。SP逃げ切り型なので、フリーで逆転は難しいと思いますが、カナダの第一人者なので、踏ん張ってほしいです。ナム君の北米的に明るい演技も、観ていて気持ちが良いですね。

    • Jun より:

      Fakefurさま

      どの国でも「ナショナル採点」というのはあるもので、逆に言うと、ゴゴレフ君はまだそこまで恩恵を受けていないのかなという気がします。全日本も含めて、ナショナルは所詮ナショナルですね。

      おそらく彼を(密かに)意識しているのは、佐藤駿君のはずで、二人の直接対決がいまから楽しみです。ナム君の復調は嬉しい驚きでした。パトリックの後がゴゴレフ君だけというのはあまりに寂しいですから、ナム君にも盛り上げてもらいたいですね。

      • Fakefur より:

        駿君は2004年2月6日生まれ、ゴゴレフ君は2004年12月22日。
        スケート年齢的にいうと駿君のほうが一つ上ですが、順調に行けば、これから何度となく戦うことになるのでしょうね。

        • Jun より:

          Fakefurさま

          ゴゴレフ君には4Lzが「ある」とはいえ、成功率はあんな感じですし、実質4Sと4Tの選手。駿君もけっして負けていないですよね。

          ゴゴレフ君は来季のスタート段階でまだ14歳なので最低でももう1シーズンジュニアですから、駿君との直接対決はあると思います。来季の日本はジュニア男子が一番熱いと見ています。楽しみですね!