
スポニチのオンライン記事の方は「こちら」で。今回、決定局の翌朝ということで「勝者の罰ゲーム」もなかなかのクオリティと感じました。ネギ畑をバックに、藤井聡太王将のコスプレは深谷市のゆるキャラ「ふっかちゃん」をイメージしたものとのこと。
すでに「今年1月に発表」があった通り、これまで王将戦の主催が「毎日新聞、スポニチ、日本将棋連盟」の三者だった体制が、来期第75期より「日本将棋連盟の単独主催」「特別協力に毎日新聞、スポニチ」という形に変更になりました。この体制変更の意味するところは、「毎日・スポニチ側が値切りを迫ったものの、羽生善治会長が断ったのではないか?」と噂されていますね。この勝者の罰ゲームが来期も続くのかどうかは不明です。ただ、藤井王将が防衛を決めたわけだし、スポニチ側は続けたいはずなんですけども。
さて、3月9日の王将戦第五局をもって藤井聡太さんの2024年度の公式戦全対局が終了(収録済のNHK杯決勝が日曜日に放送予定)。今期は「39勝12敗の勝率0.765」と、2016年のデビュー後、初めて年度勝率8割を切ったシーズンとなりました。
タイトルの失冠(叡王)も経験しました。でも、藤井さんの場合、対局のほとんどがタイトル戦なわけで、挑戦者もとっておきの研究をぶつけてきますから、それでも7割6分勝って、7つのタイトルを防衛したことは異常です。てか、他の棋士が不甲斐なさすぎます!
まぁ、聡ちゃんファンの中には「一敗たりともしてほしくない!」という過激な方もいるようですが、すでに「記録」「数字」の面では藤井さんはほぼすべてをクリアしているわけで、今後エンタメとして将棋界が生き残っていくために、藤井さんと互角に近い戦いができる棋士が現れることを期待します。
そのカギとなるのは、将棋AIに依存して大量の手順を暗記し、藤井さんを「研究ハメ」するような戦い方をどう発展させるか?にあるような気がします。お互いに前例の無い将棋をその場で考えて指す将棋を「力戦将棋」と呼ぶのですが、完全に「脱AI」ということは無いにしろ、力戦派の若手棋士、例えば、服部慎一郎七段や、藤本渚六段がタイトル戦線に絡んでくると面白くなると思いますね。
では、また明日!
Jun
