

ABEMA将棋チャンネルでの放送は「こちら」。囲碁将棋TV(朝日新聞社)での放送は「こちら」。
第一局・第二局ともに戦型は角換わりで、特に第二局は挑戦者の永瀬拓矢九段が優勢の局面もあったものの、終盤で藤井聡太名人が不利な形勢をひっくり返しての逆転勝利でした。
これまで藤井さんとタイトル戦で何局も好勝負を演じてきた渡辺明九段や豊島将之九段も、序中盤リードしていながら逆転負けという将棋が続き、その後のお二人は調子を落とすことになりました。挑戦者がいくら有望な作戦を準備しても、二日制のタイトル戦の場合、藤井さんも持ち時間を湯水のように投入できるため、さほどリードを広げられないまま、終盤で逆転されてしまう・・・。まさに永瀬九段もそのような負けが続いていますね。タイトル獲得歴のあるトップ棋士であっても、30代に入ると終盤でミスが目立ってきます。結局、疲労が蓄積される最終盤でも間違えない棋士というのは、10代、20代ということになるのでしょうか?最近、藤井さんよりも年下の棋士が少しずつ増えていますが、彼らがタイトル戦に登場した時に、それが事実か否かが証明されることになるでしょう。
さて、第二局の対局が羽田空港で、本局は関西空港ですから、空港開催が続いています。さらに言うと、今年夏の王位戦第三局の北海道対局は「新千歳空港直結のホテル」に決まっています。これはいったいどういうことなのか?私の推測ですが、日本の航空会社あるいはその関連会社が、今後タイトル戦のスポンサーに名を連ねるんじゃないか?と。
空港開催の場合、遠距離からのアクセスも便利ですし、大きな会議室があるので前夜祭や大盤解説会も敷地内で開催できる。イベント開催地という点ではメリットだらけですし、これが「令和の将棋タイトル戦」ということなのでしょう。
ちなみに、対局会場の設営の様子はこんな感じ。すごいことになってます(笑)。この絶景を見て思い出したのが、2013年の竜王戦が香川県の結婚式場「サン・アンジェリーナ」で開催された時のことですね。ぜひリンクに飛んでもらいたいのですが、12年前なので解説の羽生善治先生が短髪で若々しいのと、なぜこの一回きりだったのだろう・・・ということでした。タイトルホルダーはまだ独身の藤井さんですから、そろそろ開催しても面白いんじゃないかと(笑)。
では、また明日!
Jun
