国別(女子SP)感想

国別(女子SP)感想

リザルトは「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」で。ライストで見ていました。女子SPの上位3人のみレビューします。

https://www.youtube.com/watch?v=TzjKF2chRTA

紀平さん。83.97で1位。前のグループでリーザがすでに80点超えていましたが、この完璧な3Aを見た瞬間に、間違いなく彼女のスコアを上回ると確信しました。その後のエレメンツもパーフェクトにこなしたのを見て、国別であることを考慮して、85点ぐらい行くかと思いましたが、まぁ、ここがMAXですね。

しかし、衣装やシューズとのカラーコーディネートを完全に無視した、足首にグルグル巻きにしたシルバーのテープにアスリート魂を感じましたね。北京で金メダルを獲る気なら、それぐらいなりふり構わず勝利に執着しないと。その心意気や良し!と拍手を送りたいです。

リーザ。80.54の2位。とにかく動きが軽い!身体が軽い!3Aもいいけど、他のジャンプも軽々と、回転自体もかなり余裕を持って着氷していました。ワールドの代表選考で落選したのは気の毒でしたが、そこで気持ちを切らさずに、完璧なコンディションを維持して福岡に来てくれた彼女からは、もはや職人的なオーラさえ漂っているように見えます。

坂本さん。76.95の3位。まだフリーが一本残ってはいますけど、オリンピック出場後もずっと好調を維持してここまでやってきたのは凄いことですよね。そして怪我もなくここまで来ていますから、身体が頑丈なのでしょう。

この国別でも、彼女の実力通りの迫力あるジャンプとスケートで、もはや75点以上というスコアが当たり前のように思えます。そして、特筆すべきは、PCSが紀平さん(35.80)を上回る「36.00」という点。日本女子で、3Aを跳ばないスケーターの中では、実力的に頭ひとつ抜けた感じはしますし、国際的な評価も高まっているのは嬉しく思います。

技の難易度ということで、紀平さんとリーザの一騎打ちと見られてはいますが、坂本さんはファイナルでこの二人に負けていますし、ワールドの悔しさも晴らすつもりで、全力で来るでしょう。「お祭り」的な大会として語られる国別ですが、この3人はバチバチのガチモードでフリーに臨むはずですから、フリーは、正座してしっかりその勝負の行方を見守りたいと思います。

では、また明日!

Jun

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コメント

  1. みつばち より:

    こんばんは

    更新ありがとうございます。
    6分練習のときから紀平さん、気合はいってました。
    何度も同じ場所に戻ってくるから ん?と思ったんですけどジャンプの軌道の確認だったようです。一番あとにはけていきました。一人で考えたかったんでしょう。

    坂本さんも最後まで残ってました。二人共世選のときの失敗を教訓にしてるようで頼もしいです。

    リーザ様はリーザ様です。わぁという歓声に余裕の笑み、紀平さんとは違う3A, ゆっくりした回転のように見えるけど優雅です。

    • Jun より:

      みつばちさま

      紀平さんにとって今季のショートは鬼門でしたから、何が何でも!という意気込みを感じましたね。
      ギリギリの所を攻めているから簡単にノーミスを揃えることはできない。その闘いの歴史が彼女をより強くしてくれるはずです。

      レックレ&ホプレガの16-17シーズンの羽生君と共通するものを感じます。

  2. マリィ より:

    こんにちは
    更新ありがとうございます!
    紀平さんは世選と違って入念にコンディションを整えてきたんだなって思いました。
    落ち着いて整えれば力を出す人ですね。
    靴の件とか細かい事に拘るところは気になりますが、どうにかして勝ちたいという気持ちのあらわれでしょうから頑張って欲しいです。
    坂本さん自信をもって集中すればできる人ですね。
    高さも幅もあるし来季3Aも夢じゃない気がしますが、どうでしょうかね?
    リーザも余裕の演技で素晴らしかったですね。
    明日が楽しみです。

    • Jun より:

      マリィさま

      坂本さんは、あの幅のあるジャンプだけを見ると3Aも行けそうですけど、そもそも紀平さんだって中学上がる前後からずっと3Aに取り組んできたわけで、そんなにすぐに習得できるのかな?という気もします。

      そこはリーザにも言えて、wikiを見ると、試合で成功したのは2015年の上海ワールドでしたが、2010年には練習で降りたという記載があります。5年とか10年がかりで取り組む大技ですから、その難易度の高さを改めて痛感します。

  3. ととちゃん より:

    女子はいい闘いでしたね。

    紀平さん、これを世選で出来ていたら、とも思いますが、目指すのは北京。ああした経験がむしろ糧になるでしょう。
    世選の男子フリーを現地で見て、羽生選手の演技にかなり触発されたと読みました。自分もああならねば、という気持ちが、ショーの合間を縫った練習に結びついたとのこと。国別はお祭りで気持ちを楽に臨めるから成功した、という意見もありますが、やはり、そうした努力を続けたことが、勝因でしょう。

    坂本さんも、リーザもそれぞれの良さが出ていて素晴らしかった。フリーも楽しみです。

    • Jun より:

      ととちゃん さま

      紀平さんが、羽生君のフリーの影響を受けたという話は、朝日新聞のようですね。

      そもそも、スイスでブリちゃんのジャンプ指導を受けた経緯もありますし、そりゃそうだよな・・・という気はします。本気で北京で金メダルを獲ることを考えている彼女ですから、羽生君のすべてがお手本のはずですよね。関西地区のくだらない派閥のしがらみから脱却しようという意思が見られますし、よい傾向だと思います。

  4. Fakefur より:

    快復とブログの再開、お待ちしていました。

    紀平さんやリーザのようにエッジも回転もクリアなジャンプは、本当に見ていてスッキリします。これが世選で見たかった。

    紀平さんは3Aに余裕があり、安心して観れましたね。鬼門のSPをクリアしたので、FSはのびのび滑って欲しいです。

    貫禄のリーザ。長〜い助走中のブランとする腕すら演技の一つであるかのように見せてしまう、成熟した演技は役者が一枚上としか言いようがないです。

    坂本さんの飛距離と流れを兼ね備えたジャンプは現地で見ると迫力あるでしょうね。滑りのエッジが深いので、PCSが高いのも納得できました。

    • Jun より:

      Fakefurさま

      坂本さんは、17年の全日本で現地で見ましたが、当時もジャンプの迫力はありましたよ。
      ただ、スケーティングのスピード自体は白岩さんの方がインパクトがあったので、あの頃から坂本さんも努力を重ねて、より完成度と安定感が増しているんだと思います。