山口真一さんが代表を務める「アイス・スポーツ・ジャパンのコラム」がアップされました。
前半部分はアイスホッケーの話なので多少端折っていただいてもいいと思いますが、それでもけっこうなボリュームです。印象的だった部分をピックアップしてみます。
羽生を尊敬する川原星(かわはら・せい)というスケーター(現在はプロ)がいる。2015年のグランプリシリーズ・スケートカナダに彼は羽生とともに出場し、その時のことをこう話していた。「(羽生は)全然昔と変わらなくて、おー、セイ、久しぶりだねと言ってくれました。世界のトップ選手が、僕にそんなふうに接してくれてうれしかった」「男子のフィギュアスケートは女子より競技人口が少ないので、子どものころから、どの大会に行っても顔を合わせるんです。だから余計に仲間意識が強くなるんだと思います」「自分の出番が終わったら、ほかの選手を本気で応援します。男子はみんな昔からそうでした。仲間がジャンプで成功すれば本気で喜ぶし、失敗すれば本気で悔しがる。芝居でやっているんじゃないんです」
川原君は無良兄貴の「弟分」という感じで、サンクスツアーにも帯同していますね。「男子は」と但し書きをしている所に、「じゃ女子は違うの?」と見てしまいますが、まぁ、そりゃそうでしょう・・・。女子は、競技人口が男子とは段違いですし、子どもの頃から「少ない枠」をめぐってバチバチにやりあっているはずです。
(さいたまワールドのフリーの)演技翌日、羽生はテレビ向けの会見の席で「試合に負けてこんなにすがすがしい気持ちなのは久しぶり」と答えている。優勝できなければ当然、悔しい。それはアスリートとして当たり前の感情で、しかし仲間が素晴らしい演技をすれば、それが年下の選手であっても素直に祝福し、よし、俺も頑張ろうと思えるのが羽生結弦なのだ。そうした彼の哲学は、ファンの行動にも反映される。羽生を応援するのはもちろんだが、ネイサンをはじめ、羽生と優勝を争う選手が演技するときも拍手で送り出し、演技後は立ち上がって迎える。ミスを祈るようなことはしない。羽生自身が、そんなことを望んでいないからだ。
あくまで私の場合はですが、さいたまで観戦していた時は、羽生君に対しては「ファンとして応援」して、他の選手に対しては「スポーツとして観戦」していたという心境でしたね。でも、他の選手を応援にきているお客さんもいるわけですから、他の選手の演技に対しても拍手をする。それは最低限のマナーですよね。
フィギュアスケートの取材を通じてあらためて学んだのは、能動的な世界は、能動的な空気によってつくられるということ。逆にいうと、ネガティブな言葉は、たとえそれが正鵠を得ていたとしても、結局はネガティブな空気を濃くするだけということだ。
まぁ、山口さんがフィギュアスケート業界のドロドロを知らないわけがなくて、某オタを始めとした黒歴史も当然ご存知のはず。とはいえ、「羽生のファンは素晴らしい」と書けば、アンチ発狂は必至。これぐらいマイルドな表現に留めておいてくれてよかったです。
ところで、このコラムの後に発表された、高橋成美ちゃんのアイスホッケー転向のニュースにはビックリでした。「有料記事」なんで中身は読んでいませんが、詳細が気になるところです。
では、また明日!
Jun
コメント
色々賛否両論ありましたね
私はそんなに目くじら立てなくてもと、思っていました
ちゃんと訂正もしてくれました
ファンに寄り添ってくれる山口さんなので、期待しすぎたのかも知れませんね
いいねを押したくても、気を使います
でも、自分が思う事は自由なので、気が合わなければフォロー外してもらえばいい事です
あ、所で宝島社から出る本なんですが、本当羽生くんが関わっているのでしょうか?
電話した方の話だとあまりハッキリと答えてくれなかったとの呟き
あちら推しですよね?
羽生くんの名前付ければ何でも売れると思い、勝手に使う事があるので、本屋で確認してからにします
おのさま
私は、このコラムの本文にしっかり目を通したのは「訂正後」だったので、そんなに「話題」になっていたとは知りませんでした。
まぁ、彼は今季フルで取材していたわけではなかったし、その辺りの「勘」が鈍っていたのもしょうがないんじゃないかと。マガジン本誌ではなく、訂正のできるブログで良かったですね。
こんにちは
更新ありがとうございます。
試合のオープニングセレモニーも楽しみの一つで、フラワーキッズたちが一生懸命なのがかわいいです。世選のときは16人中男子はひとりだけ。国別のときは16人中4人でした。
競争率ということを考えると、男子は女子の四分の一。そりゃ仲良くしませんと。それにキッズのころは女子の方が成長が早くて背も高いし、世間知みたいなものも先にいってますよね。
スポーツバラエティー番組を見ていたら、「フラワーキッズはその地区でも将来有望な子が選ばれる。有名選手はほとんどキッズの経験がある」という話になり
サッカーの中山雅史さんが「え、そうなの?フィギュアスケートは厳しいんだね。こんなに小さいころからそういう選別あるのかあ」
みつばちさま
「子どもの頃からお互いを知っている」ということで言えば、将棋のプロ棋士もそうですね。NHKの小学生名人戦で決勝を戦った二人がそのままプロになるというもよくあります。
サッカーはチームスポーツですし競技人口も男子フィギュアに比べたら圧倒的に多いですが、私が気になるのは、高校生ぐらいの年代までだと日本は強豪国なんですが、そこから中南米、アフリカ、ヨーロッパの中堅国にもどんどん抜かれていくんですよね。日本人は二重国籍が認められていないので、海外移籍のハードルが高いというのもあると思います。Jリーグではやっぱり限界がありますね。
山口さんのコラム、私は好感を持って読めました。(ネイサンショート最高点はあら~で
したけど、きちんと訂正してくれましたものね)
なんだか後味悪いヨタ記事も相変わらず出てくるので、羽生さんとファンに対して
リスペクトのある記事は支持したいです。
ところで、コメント欄の読者様も触れていらっしゃる、宝島社の本ですが、羽生結弦著と
いうのは不確定だという情報を複数見かけましたが、今朝の時点で、アマゾンと楽天ブッ
クスとHMV &BOOKSで購入できるようになっていました。
楽天ブックスではタレント関連部門1位でした。
しかし、お昼前くらいに、アマゾンと楽天から消えました。
幻の本になるのでしょうか。
出版社は羽生結弦で商売したいのはわかりますが、本人サイドを無視して企画が進行して
いたのだとしたら、残念なことです。
名無しの猫さま
宝島社の本は、羽生君はノータッチではないですか?いろんな所から寄せ集めただけの「名言集」ではないかと。写真系雑誌よりはるかに低予算で作れますからね。
そもそもタイトルから見て、彼の出さなそうなものですしね。まぁ、私は実物を見てからにします。
アイスホッケーを発展させるに当たって参考にしたい点、という視点からコラムを書いておられるので、マガジンとは違ったテイストになっていましたが、私は興味深く読みました。ただ、対人競技では、多少のブーイングも試合を盛り上げる要素なのでは?と素人ながら感じたところです。
一方で、ネイサンのショートについての誤記が早々に訂正され、当たり前のことなんですが、昨今のメディアの対応と比べて とても誠実で、やはり山口さんだなと思いました。
高橋成美さんがアイスホッケーに参入することで注目度が上がるといいですね。
ととちゃん さま
野球やサッカーもそうですが、チケットが安くて気軽に観戦できるスポーツなら、お行儀の悪いファンはいますよね。羽生君の出場する世界選手権やFaOIなら「お値段分しっかり見て帰りたい」と思うのは、人間の自然な行動ではないかと。大衆居酒屋と高級料亭ぐらい出費面で違ってくるのでは?と思います。
アイスホッケーはボディコンタクトが激しいですから、成美ちゃんのような身体の小さい人ができるの?とビックリでした。
山口さんのコラム楽しく読ませていただきました。川原星君と結弦君が一緒に出た試合ありましたね。星君メキメキ上がってくるものと期待してたんですが早い引退でしたね。でも充実している感じですね。星君との会話は初めて知りました。私は王者になっても昔の結弦のまんまで気取ってないという星君のコメントに、結弦君らしさが出てて好感をもちました。
山口さんもホッケーを盛り上げたい気持ちが伺えますね。羽生ファンのことも参考になるのかな?そのスポーツのファンあってこそ成り立つというのもありますからね。
山口さんにはこれからもコラムやマガジンをお願いしたいものですね。
読者さまのコメントにもありますが昨日あたりから騒がれてる本の発行は確かにAmazon等から消えましたね。他のブロガーさんが出版社に問い合わせたら、知らないというこたえだったようでよくわかりませんね。
それよりアイスジュエルズが発行されるんですね。こちらは楽しみです。
それはそうと前回のアイスジュエルズに付いてたオルゴールが当選しました。応募ハガキを出したことすら忘れていたんですけど、我が家には結弦君のオルゴールが2個になって幸せに浸っております。
Junさん遅くなりましたがパレードの動画ありがとう御座いました。友達と何回も観させて頂きました。一番の動画です!
senninさま
オルゴール、おめでとうございます!2個なんて羨ましい限りです。本当に当たる人がいるの?と思っていたぐらいなんですが、ウチの読者さまから現れて誇らしく思います。
パレードの動画については、お恥ずかしい限りです。素人の撮ったひどいものなので、それでも喜んでもらえるとは、恐縮です。