Asian Open 2018レビュー(草太・光希)

Asian Open 2018レビュー(草太・光希)

すでに大会は終了していますが、シニア男子のレビューは日本のお二人に集中したいと思います。

リザルト関係は「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」で。

まずは、SPの「G線上のアリア」から。ジャンプで乱れた部分は多少ありましたが、全体としてはよくコントロールされていて、「山本草太のスケート」としてまったく違和感なく曲が馴染んでいますね。彼の端正で力強い身のこなしと、曲調が本当によく合っています。後述する須本君も良いプログラムを2本準備したなぁ・・・と感心しているんですが、山本君も負けてませんよ。

しかし・・・、演技中、子どもは歩き回るは、おしゃべりしている大人もいるわ・・・と、タイというお国柄で時期も時期だからというのはあるんでしょうが。この人がどんなスケーターなのか、重要性を分かっていないのは残念です。

あと、中国ジャッジの「J3」。もっとも高得点を出しているアメリカジャッジの「J1」とは3点近く差があります。なんなのこれ?と。どんなに新ルールを「プロモーション」したところで、まともなジャッジが採点しなきゃ意味ないよ!ジャッジの教育をちゃんとやってくれ!と言いたいです。

そしてフリーの「信長協奏曲」。「のぶながコンツェルト」と読みます。同名の漫画が原作で、映画化・ドラマ化もされているようです。なんだか序盤は、ゲームミュージックのボス戦のような荒々しさとめまぐるしい曲展開が印象的ですね。

3Lz+3Tのセカンドの着氷で乱れた以外は、ほぼノーミスの内容でした。昨年の復帰後や、あるいはこの試合のSPと比べても、ジャンプの「高さ」という部分に力を注いでいるように見えます。まだ、痛みを感じる時もあるという話ですから、着氷まで完璧に仕上げるまではもう少しという感じでしょうか。それでも、しっかり優勝する所はさすがですね。

でも、焦ることなく、2022年までじっくり身体を作っていけばいいと思います。ちなみに、SPでひどい採点をした中国ジャッジはこのフリーも「J3」に入っていますが、6.50~6.75と自重気味です。こんなブレブレのいい加減な採点する奴にジャッジやらせんなよ!と、ほんと不愉快です。

SPの「トスカ」。DOIの映像で見て以来ですが、劇的な曲展開に須本君の伸びやかなスケーティングがまったく負けておらず、さすが奈々美先生のチョイスだなぁ・・・と感心するばかり。

3Aが入っていないのでスコアは多少伸びないのは想定内とはいえ、スピンやステップでレベルの取りこぼしが目立ちます。ただ、もともと各エレメンツを堅実にこなす能力の高い選手ですから、まずはこの曲をモノにすることが大切。げんさんサマーカップを挟んで、JGPまでしっかり仕上げてくれるでしょう。

そして、フリーの「ミ・マンケライ」です。曲いいですよねぇ・・・。なんか、シーズン中盤から終盤にかけて、大事な試合でこのプログラムを見ることになったら、この情感豊かなヴォーカルパートを、手を合わせながら祈るようにして見ちゃうんだろうなと、今からすでに感動モードに入っている自分がいます。

SPと同様にジャンプの調子は今ひとつでしたが、演技後、あれほど悔しそうにしている須本君というのは、ちょっと私の記憶にはありません。でも、それだけ「悔しい」ということは、「出来る」という自信があるからこそ。むしろ明確な課題を把握できたことが、この試合で得た収穫だったんじゃないでしょうか。

明日は、シニア女子のお二人を見ていきます。
では、また明日!

Jun


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コメント

  1. 名無しの猫 より:

    こんばんは。
    草太くんと須本くんは、私も応援しております!!

    SPの草太くんの、スケーティングスキル以外全部4点台て、中国ジャッジなんですか。
    私はスケオタではありませんが、ちょっと信じられないです。

    開催国はタイだったのも知らなくて(お恥ずかしいですが)タイのフィギュア事情て、
    私には未知なので、ずいぶん日本とは選手たちも勝手が違うでしょうね。

    草太くんと須本くんは、羽生くんリスペクトだから応援、ていうわけではなく、
    (それもあるにはありますが)スケートが好きです。

    グランプリシリーズすっ飛ばして、全日本の男子最終グループを勝手に予想すると、
    羽生くん、宇野さん、友野くん、デカ、草太くん、須本くん です。
    スケオタでもないど素人の予想ですので、どちらの方面からも文句など来ませんように。
    m(_ _)m

    • Jun より:

      名無しの猫さま

      例の処罰の件があったからといって、中国のジャッジばかりが悪いとは言わないですけど、意図的としか思えないこんな採点があると、質の低さを疑わざるをえませんね。こういうおかしな採点は、これからも気づき次第、ブログで指摘する予定です。

      私も全日本の最終Gはその6人になるとは思っているんですが、大ちゃんにどれぐらいのスコアを出すかで、いろいろありそうです・・・。

  2. ネロリ より:

    Junさん、毎日、記事の更新ありがとうございます。

    草太くん、少しづつですが復活してくれて嬉しいです
    2016年DOIではダントツ存在感がありました(羽生くんは欠場)
    大変な怪我で泣かされ、よくここまで立て直してくれました!
    去年の全日本、素晴らしかったですね
    今年はなんとか最終グループでの演技が見たい

    また中国のジャッジですか
    中国のジャッジ事情ってどうなってるんでしょうね
    ちゃんと世界レベルの教育受けているのでしょうか

    • Jun より:

      ネロリさま

      山本君は、まだジャンプの際は100%の力で踏切・着氷はできていないのでしょうが、それでも3Aまで戻せてきたのは、昨年の全日本を考えると感慨深いですよね。

      おそらく、北京五輪では、4種類も5種類もクワドは必要ないと予想します。全体のクオリティと、質の高い2種ないし3種のクワドということではないかと。山本君には、まったく焦ることなく、いまできることをじっくり積み上げていってほしいです。

  3. ととちゃん より:

    また調子が悪くて、今回は、草太くんの演技のみ見ることができました。

    G線上のアリア、草太くんに合っていますね。信長の方は、私には馴染みがない曲ですが、和に寄せた世界観は表せていると思います。最後は刀を収めるポーズでしょうか。
    クワドなしとはいえ、ほぼノーミスは素晴らしいですね。

    若さもありますし、全日本にはかなり良いコンディションで臨めるのではないかと期待しています。6位だったとき、羽生選手に褒められていたシーンを思い出します。また、あの様な場面が見られますように。

    • Jun より:

      ととちゃん さま

      今季の山本君に期待することは、まずは怪我の再発なく、試合勘を取り戻していってもらうこと。

      そして、新プロをクワド無しでしっかり滑り込んで、ノーミスの演技を見せてほしい。それが全日本であれば最高ですが、それは彼のコンディション次第ですから、とにかく怪我なく、ステイヘルシーでシーズンを戦い抜いてほしいですね。

  4. マリィ より:

    こんにちは
    動画ありがとうございます。
    それぞれが素敵な曲をチョイスしていて楽しく拝見しました。
    G線上のアリアに合った優雅な滑りでした。
    信長協奏曲はドラマは見てましたが、曲は聴いてなかったので新鮮でしたが、序盤はもう少し振り付けにスピード感があると盛り上がりそうな?
    羽生くんでも草太くんでもいいですが、パッヘルベルのカノンやジムノペディを滑って欲しいなぁ。
    須本くんはトスカも素敵でしたがミ マンケライも素敵ですね〜
    感動で泣きそうですね。
    草太くんも光希くんも順調に成長してちゃんと見とけば良かった〜ってタイの人に思わせたいですね。
    中国、いい加減にして欲しいですね(怒)

    • Jun より:

      マリィさま

      「ミ・マンケライ」のヴォーカルパートからの展開は情感に溢れていて、素晴らしいですよね。今季ここぞという正念場で、この曲が須本君の背中を押す場面が見られるんじゃないでしょうか。

      これまでの所、日本男子の新プロは、正攻法で、誰もが受け入れられるであろう曲をしっかり選んでいる印象です。一方で、女子はけっこう「攻めている曲」が目立ちます。どっちが良い悪いということではないんですが、やはり女子の競争の激しさが、「表現力の引き出しの多さ」まで求めているのかな・・・と、そんな気がしています。

  5. sennin より:

    私も草太君に限らず演技中に人の往来が激しくて一体どうなっているのか?と思いました。カメラの前に常に人が映るのですからお国柄で仕方ないのでしょうか?選手は集中できるのかと心配でした。そして、ジャッジもですね!これも他の選手もでGOEの幅が広くなったからか余計に目立つといったところでしょうか?改善していただきたいですね。

    草太君よく頑張りましたね!みんな待ってましたよね。G戦場のアリアは昨年フリーだったかと思いますが…。信長協奏曲衣装も曲もいいですね〜。草太君は音感、リズム感といいのでしょうね。曲をまといながら滑っているのでこちらも乗れて気持ちいいです。昨年の全日本からその事に気がつきました。前半の早いリズムの箇所は細かいステップだともっとストンと落ちそうな気もしましたが、技術的にも難しいかも知れません。これからですね?。

    須本君のフリー演技中にライスト止まったりでもう焦りました。この時のためにスタンバイしていたのに…。仰るように両プロ素晴らしいですね。奈々美先生の才能が光ってます。トスカはDOIでのフィニッシュは右手の甲を氷に静かに置いたんですが、今回は手のひらをつけました。私は甲を置くのがとても柔らかくていいなあと思って、奈々美先生やるじゃん!と感動していたのでちょっとガックリ、手のひらなら昨年はヴォロノフや結弦くん他皆さんがよくやるので…。ミ・マンケライは長野より更に深くなっていました。指先まで神経?気持ちが行き届いていてオープニングから心が震えました。ジャンプはこれから調整するでしょう。それにしても須本君はジャンプの転び方までエレガントで「転んでいいよー」ていいそうな私です。今回のショートはPC Sが一番高い点数でフリーは転倒したり回転不足などあったのにそちらもマアマアの点数貰っていましたので、その辺は評価されたんですね。ジュニアで最後の演技、緊張もあったでしょう、この経験今後の糧になったことでしょうね。このお二人これから先、目が離せません。

    • Jun より:

      senninさま

      人の往来もそうなんですが、今日、山下さんの演技を見ていたら、白岩さんが、樋口コーチのすぐ脇辺り、つまりリンク脇でウォームアップをしているんですよね。この会場には、いわゆる「バックヤード」なんて無くて、外の通路は、観客の往来から隔離された場所すら確保できないのかもしれません。

      「信長」は前半ちょっと滑りにくそうな曲ですが、曲調の変わる後半部分はギアが上がっていた印象です。おそらく今後は、SPよりもフリーを重点的に練習していくんじゃないでしょうか。ここ2シーズンのフリーは「ジキルとハイド」でしたね。

      須本君の「手の甲」の件は指摘されて気づきましたが、DOIは「手の甲をつけて、その後ひっくり返している」ようにも見えました。アジアンオープンの方は、「手の平を氷上に向けつつ」も、「5本の指を氷上に立てる」感じですかね。

      羽生君の新ロミジュリや、ヴォロノフのサラバンドは、「ベタ」っと手の平を氷に押しつける感じなので、もしかすると、その「違い」というか「試行錯誤」が、須本君や奈々美先生の「主張」かもしれません。

      あくまでも私の推測です。ご指摘いただくまでこういう見方はできなかったので、有難うございました。