「フィギュアスケート日本代表ファンブック2019」(1)

「フィギュアスケート日本代表ファンブック2019」(1)

2019年10月7日発売。1,914円+税。最近、フィギュアスケート雑誌を購入すると、写真系雑誌でなければ、律儀に最初のページから目を通すことはまったく無くなりました。読みたいものから読むというスタイルが確立した感があります。

本書を購入された方は、どの記事から読みましたか?もちろん、羽生さんの所からパラパラとめくるわけですけど、最初に私が熟読したテキストはもちろん、「龍玄としインタビュー」です。

ToshIさんのニコ生は欠かさず見ているので、このインタの発言には、知っている内容もたくさんあるんですよ。でも、あの放送では、「にゃんにゃんにゃんにゃん、にゃんたろうっ!、にゃんちゃんっ!、ご挨拶しようねぇ?」とか「イーグルからのトリプルアクセル?ボクもゆづみたいに完璧に跳べますから!」というおちゃらけToshIさんとのギャップを楽しむ感じなので、文字化されたものだけを読むと、同じ主旨の発言でも印象がガラっと変わります。熱量が凄いですよ。

絵の解説よりも、FaOIの思い出の方に力点を置いてくれているので、これは全ゆづファン必読の内容。もし「立ち読み」できる環境にあれば、このインタだけは万難を排して絶対に読んでおいた方がいいです。ぜひ感動を共有しましょう。以下、ニコ生では語られなかった(はず?)のエピソードを一部ご紹介します。

――羽生選手は、音を敏感にとらえるスケーターだと評されますが、そのようなエピソードをお聞きすると、あらためてそのすごさを実感します。

リハーサルのときにギターの演奏が、0.5秒くらい音の入りがほんの一瞬遅れたことがあったんです。そのとき、彼は「ギターが少し遅れましたね、そこは大切なところなので、いつもどおりでお願いします」と厳しめの声で指摘したんです。「こんなに細かいところまで!」とすごく驚いたと同時に、あらためて羽生結弦たる所以を垣間見たような気がしました。それだけ曲を聴き込んで、振りと音を寸分の狂いなく合わせている超絶な音ハメの、完璧な演出へのこだわりが伝わってきたので、「羽生さんが何も気にすることなく最高のパフォーマンスができるように、正確に歌うのが僕の役目だ」と思って、もう一度気持ちを入れ替えました。

本番の公演では、彼の演技を観てしまうと、どうしても感動で涙が出てきて歌に影響しそうになるので、もう「自分が歌っているときは観ない!」と決めて。観ているけど観ていない、というワザを駆使していました(笑)。それなのに、彼は毎回いろいろなところを変えて進化させてくるんです。とくに富山の最終公演では、演じる位置や方向を変え、まるですべてを僕に向けて捧げてくれるかのように、最後の最後にリスペクトフルなサプライズを贈ってくださった。本当に感動しました。

ここだけにしておきます。チャンスがあれば、自分の目で全文読んだほうがいいと思います。他にも、「僕が羽生さんの中に入って、絵を描くんだ!」という部分について、具体的にどんな感じで創作していたのか、かなり赤裸々に語ってくださっています。「Toshiさん、あなたって人は、どこまでピュアなんだ!」と、感激しました。

他の選手のインタの中にも、ポツポツと「ゆづリスペクト発言」が登場しているので、明日はそちらをご紹介したいと思います。

では、また明日!

Jun

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コメント

  1. みつばち より:

    こんにちは 更新ありがとうございます

    Toshlくんさんのことはずっと前から知ってます、私は何しろ昭和生まれですから。
    でもこんなにおもしろくてピュアな人とは思いませんでした。
    むしろとんがってる人のイメージだったんです。髪も赤くてとんがってたし。

    Toshlくんさんのファンたち、ToshlLOVEさんたちはToshlくんさんを好きなようにアートしてるのもFaoi以後知りました。スイーツ作ったり、羽生さんと一緒にスケートしたりトランクにひそんで「来ちゃったよー」

    Toshlくんさんも楽しんでるんでしょう。もちろんToshlくんさんと羽生さんでは親子ほどの歳の差があり、彼は苦しい過去もあってやっと抜け出した人でもあります。

    そもそも人気がなければ、共感する人が多くなければファンアートは成立しません。
    あまり堅苦しくしないほうがいいような気もするんですけど、ほんとに人はさまざまですね。

    日本代表ファンブックはこれまで二冊ほど購入してます。
    若手の情報が豊富なことが良いです。繰り返し過去をふりかえって推してくるのはええ・・・となりますが、雑誌編集者にも方向や好みがあるんだと思ってます。

    • Jun より:

      みつばちさま

      お互い、常人には計り知れないような苦労をしてきたからこそ、今という時間に全力投球をしているし、共鳴する部分がたくさんあるんだと思います。

      今回のファンブックはけっこうマニアックな内容で、欲を言えば、もう少し男子ジュニアのインタを分厚くしてほしかったな・・・と。でも、それはQuadrupleの方に収録するんでしょうね。あの雑誌は例年だとかなりゆっくり作っている印象ですが、今年は急いで出してほしいものです。

  2. ととちゃん より:

    ええーっ!良さそうですね!ToshIさんのインタはキスクラにもあるから、このファンブックはもういいか…と思っていたのですが、もしかしたら密度が違うかも知れませんね。心が動いてしまいます。

    とにかくキスクラが届いて、ToshIさん分をチェックした上で決めたいです。情報をありがとうございました。

    今日の記事で一番びっくりしたのは、羽生選手も相手に厳しく言うことがある、ということです。何か意見するときでも、いつも柔和に接しているイメージがあったので。でも、だから現場がピリッとして、いいものが出来るんでしょうね。妥協をしないところは本当に羽生選手らしいですよね。

    • Jun より:

      ととちゃん さま

      キスクラは私も購入しますので、ファンブックのToshIさんのインタとの違いをご紹介したいと思います。

      ギターというのは遠山さんのことだと思いますが、ここ数年一緒にやっているからこそ、そういう意見も言えるのかな?と。おそらく、武部監督とも緊密に意見交換しているのだと想像しています。