2019年10月10日発売。1,200円+税。
「棲み分け方式」の出版方針になって以降は、安心と信頼のキスクラですので、皆さんすでにご購入されているとは思います。実際、羽生さん以外に取り上げられているスケーターは、友野君、山本君、須本君、三宅君の4名のみなので(計10ページ)、心配はいりません。
ここ最近のキスクラは、田中宣明カメラマンの写真が掲載されなくなったんですが、クオリティ自体は維持されていると思います。やや意外だったのは、前の号でFaOIの特集を組んでいたのに、今回もしっかり収録している点。まぁ、ToshIさんのインタが入るので、FaOIの、特にマスカレイドのショットは入れないわけにはいかなかった、という事情があるのかも。
とはいえ、後半戦の写真がクリメモ1枚(見開き2ページですが)というのは、やや寂しいですね。で、いちばんインパクトがあるのは、羽生さんがカッペちゃんをエスコートする連続写真からの、1ページサイズでドーン!これは、完全に編集者が狙ってますね。ずいぶん前のことだし、写真でも映像でも散々見ていますけど、やっぱりドキっとさせられますね。
さて、ToshIさんのインタですが、これは「日本代表ファンブック」と重複する部分もあるんですが、「ファンブック」のインタを読んだ方でも、十分に楽しめる内容だと思います。その中で、キスクラのみの発言で、「おっ!」と思わず身を乗り出した部分のみご紹介します。
――フィギュアスケート界では、19-20シーズンがいよいよ本格的に開幕しました。羽生選手の競技での演技は見たことがありますか?好きな演技を一つ挙げるとしたら何でしょうか?
残念ながらまだ生で試合を見たことはありません。一つを選ぶのは難しい。全てすごいプログラムだと思いますが、あえて挙げさせていただくとしたら、「レッツ・ゴー・クレイジー」(16-17シーズンのショートプログラム)は特に印象的です。
自分にとって耳慣れた曲ということもありますが、さらに言えば「音がハマる感じ」がすごい。豊かな表情、美しい表現力で、ばっちりのタイミングで羽生選手がジャンプやステップなどの高難度の技を次々と繰り出して、会場のオーディエンスをも巻き込んで。大きな感動の渦を創造してしまう圧倒的なパフォーマンス。
もちろんそれは人一倍の鍛錬やフィギュアスケートに全てを捧げる生きざまの成果でもあるとは思いますが、ある意味、こういう音に対する表現の才覚や音ハメの才能、そしてオーディエンスを一つにする魅力というものが、彼が天才たる所以なのだろう、とも思います。にわかが偉そうにすいません(笑)。いつか必ず試合を生で拝見させていただきます。
レックレといえば、マルセイユのファイナル一択ですよね。4Loの危うい着氷さえも、会場をより一層興奮させる要素になってしまう。意図しない偶然が生んだ奇跡のパフォーマンスだと思います。
ふと思ったのは、ToshIさんの声量・声域なら原曲を余裕でカバーできると思うので、いつかコラボすることがあったら、短縮バージョンでもいいので実現してほしいですよね。でも、それを実際にやるとしたら、ToshIさんはまた自分の歌に集中すべく、「感動で泣かないために演技を見ない」というクワドアクセルレベルの技で自分を律しないといけない・・・。
そう考えると、観客って気楽だし、なんて恵まれているのか・・・。だれか関係者っ、ToshIさんにN杯でも全日本でもチケットをっ!と、声を上げたくなりますよ。
さて、雑誌のレビューはひとまず中断して、明日からフィンランディア杯を見ていきます。彼女は本当に3Aを組み込んでくるのか、楽しみです。
では、また明日!
Jun
コメント
レビューありがとうございます。
キスクラ、満足でした。表紙も裏表紙もいいですね。
ポスターはクローゼットの扉の内側に貼りました。(見えるところは恥ずかしい 笑)
扉を開けると、紫オリジン様です。ToshIさんの記事、私も思わず身を乗り出しましたよ。
今回のオータム本は、羽生成分多しのものは買おうのスタンスでどんどん買ったら、マガ
ジン・通信・応援ブック・プリンス・キスクラと5冊になってしまったので、ファンブッ
クとスケーターズは検討中ですが。そうこうしているうちに、マガジンと通信のスケカナ
号の発売日も決まったので、う〜ん、悩みますね。
フィン杯、ライストで草太を見ました。感無量です。
名無しの猫さま
ウチは、名前を挙げていただいた7冊すべて購入しています。各誌がんばってくれていますので、すべてレビューをする予定です。
山本君、すごかったですね。一昨年の全日本以来の衝撃の演技だったと思います。フリーも注目ですね。
Junさん こんにちは
いつも本のレビューをありがとうございます
ファンブックは立ち読みしてきました
やっぱりToshlさんのインタは細かいエピソードが知ることができて良かったですね
FaOIでToshlさんを見てからCDを探してみたらX Japanが2枚ありました(中古で買ったような)紅、Blue Blood、Weekend、Silent Jealousy、Rose of Pain なんかが好きでしたね クラシック関係なので、CDは1000枚くらいはあるのです 探すのが大変でした
IM A SINGER 2 はもちろん予約しましたとも(FaOI関係が4曲全部入り、しかもマスカレイドはFaOIバージョン ということはマスカレイド展で聴いたような感じになるのでしょうか だとしたらものすごく楽しみです)
通信のよさは最速性にあるし、マガジンは充実した記事、キスクラは写真の美麗さと多方面の情報、スケーターズはやはり大判写真ならではの迫力と、それぞれ良さがあって試合のたびに物入りになるのは嬉しい悲鳴です(応援ブックはちょっと微妙)
そうこうするうちにスケカナまで2週間をきってしまいました
マガジン、通信 そしてひさしぶりにMemorialが早々と発売予告を出してきましたね
今度はカメラマンはもっと入れてもらえそうですし、いろいろな場所で撮れることを期待したいです
Yukiさま
1000枚は凄い!私は、ほぼMP3が中心になってしまって、CDはなんと2枚しかありませんでした。
雑誌についての「見立て」はまったく同感です。その中にあって、細かい企画で「新しい試み」があるのが、マガジンとキスクラかなと思っています。
気になるのはジュエルズなんですが、今年はメディアデーが無かったことで11月は無理そうな感じがするので、年内までに一冊と予想しておきます。
私もレックレのところで「オーッ」てなりました。マスカレイドとクリメモは双子だというのは結弦くんのことばで既に聞いていてその時はふ〜ん?成る程ていうイメージだったんですが
イヤイヤ当人のToshIさんのインタビューで聞いてみると、結弦くんの音楽の捉え方が奥深くてそしてToshIさんがそれを受け止める理解のまた深さがとんでもなく私の心に突き刺さりました。マスカレード展にする過程もブログなとで聞いてわかっていたつもりでしたが、読むにつれToshIさんの思いがヒシヒシと伝わってきて、結弦くんの今年の最大の出来事は龍玄としという人と出会うべくして出合ったことなんではないかと涙しながら読ませてもらったキスクラでした。
ToshIさんには感謝しかないですね。
ホントに誰か!試合のチケット用意して!と叫びたいです(笑)。
あとキスクラの最初の「旅するあなた…」のくだり今回も胸熱でした。編集しているかたゆづファンではなかろうかと?思えてきました(笑)。
senninさま
ToshIさんは「プロの表現者」ですから、言葉にして伝達する能力もめちゃくちゃ高いですよね。
もはや「芸能人フィギュア通」の中では、すでにトップの知識の持ち主ではないかと。いずれ織田君あたりと対談してほしいですね。めちゃくちゃ盛り上がるような気がします。