4CCで気になる選手(ハン・ヤン)

4CCで気になる選手(ハン・ヤン)

山口さんの本を「先に終わらせなきゃ!」と思いつつ、4CCも気になってきたので、こちらに寄り道します。フィギュアスケート速報さんは「こちら」。公式サイトで「エントリー」は確認できます。

いまや中国国内はたいへんなことになっていて、4CCに代表選手を派遣できるのかどうかも含めて、不透明な情勢です。でも、ハン・ヤンやボーヤンをはじめとしたトップスケーターが出場することが、中国を元気づけることになると信じています。

今季の中国杯は昨年11月上旬に開催。秋に競技に復帰したハン・ヤンは、GP出場は中国杯一戦のみだったんですけど、情感豊かなスケーティングで、心を洗われました。自分の書いた「感想」を読み返した上で、映像も見直しましたが、「こういうのをもっと見たいんだよ!」と切実に感じます。稔先生の「見ていてとっても気持ちよかったです!」というコメントに、全面同意です。

アナウンサーの「ミスらしいミスはほとんど無かった!」というのは言い過ぎですが、稔先生も、ジャンプの着氷の乱れについて、かけるコメントが温かいですよ。自国の選手でもなく、4回転の無い構成のスケーターに、こういうスタンスで解説するというのは、かなり珍しいと思います。それだけ、「心に訴えるもの」を感じたのでしょう。

このフリーの振付は「佐藤有香さん」ということですが、最近の流行でもある「ジャンプ以外はスカスカ」というスタイルの真逆を行く、むしろジャンプ以外の部分で「魅せる」プログラムになっていて、とても新鮮です。「4回転を入れないから」こういうプロにしたのか。ジャンプ構成とは無関係に作られたのか。正確な所はわからないですが、ジャンプが上手いのにこういうスケートを滑るのが「粋」じゃないですか。こういう大人のスケートを「渇望」しているスケオタは世界中にいると思います。それにしても、稔先生が、

このルッツもホントに上手ですよ。こういう風に降りなきゃダメですよという、いい見本ですよ!

VTRを見ながらこんな発言をしていたのは、昨年11月の時点ですでにまがい物のルッツに心底ウンザリしていたのだろうな?と想像します。

4CCはフジなので、正当に評価してくれるかどうか微妙ですが、とにかく、出場が叶うことを祈っています。

では、また明日!

Jun


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コメント

  1. ととちゃん より:

    ハンヤンの演技、本当に良かったですよね。ジャンプが上手い選手がジャンプ以外で魅せたプロ、本当にその通りですね。四大陸ではクワド跳んでくるんでしょうか。そもそもボーヤン含めて出場は?彼らもいなくて、観客席もまばらな大会になると、本当に寂しくなりますね。

    一方 羽生選手はショート、フリー共に平昌プロに戻すことが明確になりましたが、今季の採点に本当に悩まされ続けていたのだと思います。王者のプロで何点出るのか、また、4Lz
    4Lo込みで完成させたいのかも知れませんね。

    四大陸までわずか。精一杯応援したいです。

    • Jun より:

      ととちゃん さま

      ものすごいニュースが飛び込んできましたね!

      すでに今回の件に関する記事は書き上げていますので、今晩お読みいただければと思いますが、韓国開催の四大陸限定ではなく、四大陸「から」プログラムを戻すという点が重要です。

      つまりワールドでもバラ1とSEIMEIで戦うということ。これは何を意味するのか・・・。羽生さん本人とブライアンのコメントがいまから楽しみですね。

  2. Fakefur より:

    ハンヤンの両プロは、何度見ても心洗われますね。
    佐野先生もおっしゃっていますが、若い頃は技術先行だった選手が成長して、技と芸を磨いて、成熟した大人の男性の滑りに進化した理想型で、ずっと見ていたいと思いました。

    ユーロでチートジャンプばかり見ていたせいか、複雑なエントリやクリアなエッジと高さのあるジャンプは爽快感があります。4CCでもこういう演技が見たいですね。

    日本の放送では、中国人の名前は相変わらず日本語の漢字読みなんですけど、韓国名のように現地読みに近い表記にして欲しいですね。エンカン、キンハクヨウだと、日本以外誰も認識できないです。
    地元リンクに、スケオタ話ができる数少ない練習仲間に中国人の留学生がいます。彼に「ハンヤン素晴らしかった〜」と言ったら、誰か分からなくて、「あ〜、イェン・ハンのことね」言ってました。抑揚も違うので難しいです。
    東アジア人同士なのに、互いにブロークンなドイツ語を捲し立てて、高度なスケオタ話をしていますので、周りから見れば変でしょうね。

    • Jun より:

      Fakefurさま

      例えば、ジャンプの難易度は低いながらもスケーティング技術が高いといえば、ジェイソン。彼は、ナショナルでもの凄いスコアが出ましたけど、そういうのが彼の魅力を貶めているということを、アメリカ人はまったく分かっていない。

      ジャンプがダメでスケーティングとスピンが上手なジェイソン。ジャンプは上手いけど、そこは少しずつ戻しながらスケーティングを鍛えてきたハン・ヤン。いまのISUの出すスコアなんて「参考記録」みたいなものであまりアテにならないですが、4CCでの二人のパフォーマンスには注目しています。