「Quadruple Axel 2020 シーズンクライマックス」(2)

「Quadruple Axel 2020 シーズンクライマックス」(2)

えー、まず羽生さんの記事(22~37頁)については、特筆事項ゼロなのでご紹介しません。4CCについてはマガジンの「完全収録」がありますし、写真についても通信を始め、すでにたくさん出ています。残念ながら、本書の記事はこれらを上回っていません。だから表紙にしなかった、ということなら、ある意味で良心的なのかなと思います。

若手4選手以外で、ページをパラパラとめくっていて目を引いたのが、西山真瑚くんの単独インタビューです。吉田唄菜さんとアイスダンスカップルを結成して、「うたしん」の愛称もジワジワと浸透してきましたが、3ページのロングインタで、これはうたしんファンは必携と言えるでしょう。

ゆづファン視点で、以下の部分のみピックアップしておきます。

――学ぶという面では、羽生結弦選手とは同じリンクで練習されていますね。

はい、もう学ぶというか、すごすぎて真似できないなというか。集中力や練習に対する姿勢が、神がかっている感じなんです。オーラがすごいというか。一瞬、僕も真似しようかと思った時期もあったんですけど、自分にはできないなと感じました。これは羽生くんにしかできないことなのかなと。

実は、羽生さんの日頃の練習の様子を知っている日本人スケーターって、西山君だけなんですよね。ファン心理としては、「何を真似しようとしたの?」と知りたいところですが、そこを語らない所に感心しました。自慢話をしてる場合じゃない。自分はスケーターとして成長して結果を出さなきゃいけないんだ!という意思の強さを感じます。

――NHK杯のエキシビションやメダリストオンアイスでは、羽生選手と同じ舞台に立ちました。

大きな経験になりました。練習で見る羽生くんと、あの大きい舞台で見る羽生くんとは、全然違ったので、「すごいな」とあらためて思いました。練習以外で一緒になるのは初めてだったので、すごく嬉しくて。ふだんは、なかなか写真を撮ってもらうことがなかったんですけど、せっかく一緒にエキシビションに出られたので記念と思って、写真を撮ってもらって、めっちゃ嬉しかったです。

――インスタグラムを拝見しましたが、プーさんも一緒に写っていましたね。

そうなんです(笑)。「プーさんは、ふだんの練習には連れてこないから、今回限定」って言ってくれて(笑)。貴重です!

西山君の「インスタ」で、すでにご存じの方も多いかと思います。そういえば、本書のプロフィールには173cmとあったので、羽生さんより少し大きいようですね。

3ページのインタの中には、アイスダンスにチャレンジすることになった経緯、シングルとアイスダンスを両立することの難しさ、両立するための身体作り、シューズの違い等々、純粋なアイスダンサーのインタビューとは一味違った内容で、たいへん興味深かったです。書店で見かけたら、ぜひ手に取ってみてください。

では、また明日!

Jun


にほんブログ村

スポンサーリンク
レクタングル(大)
レクタングル(大)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
レクタングル(大)

コメント

  1. みつばち より:

    こんにちは 更新ありがとうございます。

    クワドラプルは2016年、2017年ごろの持ってます。
    この雑誌は無名の若手を顔写真入りで紹介してくれる、ちょっとプログラム的な丁重さがあると思います。
    大西コーチの指導についてもくわしく載せてました。

    西山君は落ち着いた性格で良識のある子ですね。匂わせSNSでファンにアピールみたいなことはしない。

    前カテで羽生さんの全日本出場についてよかった、と皆さん言っておられますが、私は初日の女子SP、りく龍組しか出なかったペアのSPしか見てないんです。あとはテレビ桟敷でした。

    でもそのあとのメダリストオンアイスは見ることができましたので、あのSEIMEIを見たんです。
    なんか全体にふっきれたような、すがすがしい表情でした。ラストの手つなぎ周回もステマが得意な某事務所のやらせではないか疑惑がでてましたが、本人が自分から、と即発言して収束しましたね。

    コロナのせいですべての予定がくるってしまいましたが、続投の意向もきけて、すごくよかったです。

    • Jun より:

      みつばちさま

      フィギュアスケート専門誌は「万遍なく紹介する(ただし表紙はゆづ頼み)」というスタイルが多く、WFSやLifeもそんな感じなんですよね。

      私はこの2誌は完全に買わなくなってしまって、Quadrupleだけは、駿君をはじめとした日本男子の有望な若手にフォーカスしてくれているので、買い続けています。

      コロナの影響はまだまだ続きそうですね。日本よりも海外の方がダメージが深刻。「東京五輪は延期か中止でしょ?」というのが私たちの間では常識的な見方ですけど、まさか北京五輪にまで爪痕が残るのだろうか・・・と、ちょっと心配ではあります。

  2. ととちゃん より:

    羽生選手のどういうところを真似たかったのでしょう?西山くんにもっと具体的に話してもらいたい気持ちは山々ですが、話すべきことと、話さない方がいいことをきちんと弁えている選手がチームメイトであることに安心感も覚えました。
    彼の真っ直ぐさが演技にも表れているんだなと、改めて思った次第です。
    そう言えばクリスの訃報にも大変誠実なコメントを出していましたね。
    2足の草鞋を履いているが故の大変さは想像以上だと思いますが、頑張っていって欲しいです。

    • Jun より:

      ととちゃん さま

      おっしゃる通りです。しっかりした青年です。英語も上手ですし、これからもっとスケーターとして成長していってくれることでしょう。

      アイスダンスは息長く競技を続けているカップルもいますし、うたしんには日本のアイスダンスを引っ張っていってもらいたいです。

  3. おの より:

    更新ありがとうございます
    西山君、益々好感持てますね
    憧れの人がどんな練習かをペラペラと喋らない所もいいですね
    うたしんの名前は凄く有名になりました
    羽生くんリスペクトだからではなくて、2人のダンスには幸せな気持ちにさせてくれる
    あちらさんは、うたしんの事を羽生くんと引き離そうとしていますが、何故そんな事するのか意味が分かりません
    久しぶりにメダリストを昨日見てきました
    色んな感情が湧き出てしまい、やっぱり優勝させてあげたかったと…
    もう振り返らない事にします
    来期のプロはどんなものになるのか期待でいっぱいです

    • Jun より:

      おのさま

      あちらさんのそんな動向、初耳でした。そういうことにエネルギーを費やすぐらいなら、推しを応援してあげなさいよ!と。

      羽生さんに限らず、スケーターの皆さんは「リンクがない」ので、試合もショーもないし、来季のプロも作れない。早期終息してほしいものです。