2022年6月28日発売。定価「1,540円」。
今日のレビューでは、FaOI幕張特集から「写真の全体的な印象」と、(予定変更で)「ジェフのインタ」をご紹介したいと思います。
写真については、うーん、悪くは無いんだけど、幕張公演って、初日に各社の神カメラマンたちの写真をSNSで大量に見て、しかも翌朝のスポーツ紙も凄かったですから、感動がやや薄れているというのはあります。特に、本号のオープニングやフィナーレのページは、(仕方ないことなんですが)グループショットと羽生さんのショットを一緒に詰め合わせるようなレイアウトのページも多く、そこがインパクト不足の原因かもしれません。その点、リアフェの所は、羽生さんにフォーカスしているので、リアフェ目的の方は、現物をチェックしてみてもいいのかな?と思います。というわけで、写真をめちゃくちゃ期待していると、やや肩透かしを食らうかもしれません。
一方で、ジェフのインタは何気なく読み始めたら、予想以上に面白かったので、以下、軽く引用します。
「本当はデイビッド(・ウィルソン)がカナダから一緒に来て(FaOIの)振付をする予定だったのですが、残念ながら彼は新型コロナウイルスの検査で陽性となってしまい、来日することができませんでした。・・・春のSOI2022では数日だけでしたが、今回のFaOI2022は、1ヵ月以上の日本滞在となりました」
「ユヅとはZoomなどで定期的に連絡を取り合っていたものの、直接会ったのは数年ぶりだったんです。すごくうれしくて、ハグを交わしました」
「初めて振り付けをした時のユヅは、ほかの日本選手と同じように質問などをしてくることもなく、ただ僕が指示したことにおとなしく従う生徒でした。言われたことを、きちんと再現するということに集中していました。でも、徐々に自分の意見をはっきり言うようになって、僕たちの作業はやがてコラボのようになっていきました」
「ユヅがソチ五輪で1つ目の金メダルを取った翌シーズン、『ピアノ曲で滑りたい』ととても熱心に言ってきました。それまでは僕の選ぶ曲とアレンジを全面的に信頼して任せるという感じだったのですが、初めて彼が大人になってきたということと同時に、金メダルを手にして自信をつけたことの表れだと思いました」
デイビッドが来日できなかったのは残念でしたが、ジェフは手際よくやってくれましたよね。しかし、「ユヅと直接会ったのは数年ぶり」というのは、言われてみればそうだよな!と。ブライアンとトレーシーだって、コロナ禍以降だとストックホルムのワールドで久々に会って、北京では挨拶程度でしたもんね。ちなみに、フリーの方は、ソチ五輪シーズンのロミジュリは羽生さん自身の意向でした(『蒼い炎II』100頁)。もちろんソチ後のオペラ座もそうだったはずです。
しかし、ここ数シーズンの羽生さんは、いわゆる「リモート振付」でも名プロを連発してくれているので、引き続き仙台拠点のような気がします。新シーズンのプログラムについて、ジェフは「まだ(ユヅとは)話し合っていません」と答えていますね。
では、また明日!
Jun