藤井王将、今日も対局!(王将戦第一局2日目)

藤井王将、今日も対局!(王将戦第一局2日目)

「囲碁将棋プラス」での放送は「こちら」で。

振り駒により、先手・藤井王将、後手・羽生九段。羽生さんが後手番の場合、本局で羽生さんが誘導した「一手損角換わり」という戦型は、予想される戦型の一つでした。この「一手損角換わり」は後手の作戦で、先手の角が定位置の「8八」の地点にいる状態であえて角交換をしにいくので、通常の「角換わり」よりも一手損をする戦法とされています。プロ棋界でさえ、ごく少数のマニアというか職人の棋士しか好んで指さない戦型です。羽生さんの「一手損」はけっこう久々なので、今回の王将戦七番勝負の「藤井対策」として温めていた作戦と言えると思います。

しかし、両者の「長考合戦」ながら、解説の佐藤天彦九段がひたすら喋りまくってくれたので、見事に番組を成立させてくれました。正直、天彦先生のようなトップ棋士の解説は、2日制の番勝負の場合、局面が複雑化する2日目に呼んで欲しい気持ちもあったんですが、先生が今日解説者で良かったと思います。天彦九段の解説は、話題の幅広さと指し手の解説の精度の高さを両立させているという点で、個人的に「3本の指に入る解説の名手」と思っています。

形勢はまったくの互角。非常にバランスの取れた1日目となりました。正直、羽生さんが序盤から引き離される展開も危惧していたので、ホッと一安心です。2日目も楽しみです!

では、また明日!

Jun


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