リザルトは「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」で。女子フリーも、動画で視聴しました。
川畑さん。フリーは96.62の16位。合計159.47の14位。うーん、ミスが多いですね。3Lz-3Tは、ルッツはいつもの質の高いジャンプだったと思いますが、セカンドの軸が曲がっていたのか、転倒。フリップの両足着氷、3連コンボのループで回転不足。最後のサルコウがシングルにパンク。ショートを見た限り、怪我をしているとは思えないし、順位的にもプレッシャーがかかる状況ではない。
演技後の表情を見ると、ちょっと困惑した感じに見えました。素質は最高。技術も高い。やっぱりメンタル面なのかな・・・と、残念な結果です。
河辺さん。フリーは105.15の13位。合計169.62の11位。3Aで転倒。回転も足りてないですね。3Lz-3Tは、一瞬セカンド入るかな?という感じでしたが、きっちりトリプルをつけます。しかし、3Loがお手つきでDG。後半のルッツで両足着氷でDG。最後のスピンはスコアが入っていないです。良いジャンプと悪いジャンプの差が激しくて、どうしてしまったのか・・・。
しかし、「Falls -2.00」とプロトコルにあるんですが、冒頭の3Aは分かるとして、もう一つのジャンプで転倒ってどれ?と、ちょっと分かりません。ジャッキーさんのツイでも転倒は3Aのみだし、おいおいテキトーなことやってね?と、これ抗議した方がいいんじゃないの?と思います。
アリサ。フリーは137.31の3位。合計204.83の3位。冒頭の3A-2TのアクセルはURが取られていて、単発の3Aは減点なしなんですが、どっちも回転足りないと思うんですよね。私には違いが分かりません。4Lzは転倒とUR。3AのURよりも足りないので、DGでもいいぐらい。
前半の3本のジャンプは明らかに彼女の能力を越えているので、それはともかくとしても、それに続く3Loでも思ったのですが、ジャンプの直前に明らかに減速して、上に跳ねてジャンプを回りきろうとするのは、フィギュアスケートとしてはどうなの?と。スピンは上手ですし、所作もアメリカの選手っぽくなく、なんたって愛嬌のある子なので、こういう不自然なスケートはとても残念です。
ワリエワ。フリーは152.38の1位。合計227.30で優勝。トリノのファイナルから20点伸ばしました。冒頭の単発の4TはSOでしたが、惜しかったですね。その後はパーフェクトです。まぁ、当たり前なんですが、同門の先輩とジャンプの跳び方は同じで、特にシェルバコワのようにこれでもかと身体をひねって回る感じは、よく似ています。
ただ、シニアの「エテリ3」と比べて、スピンは彼女の方が上手で、ラストなんかは、Y字どころかI字バランスなのは圧巻です。今回ミスが一つあって227点なので、シニアのフリーはコレオが増えますし、ノーミスを2本揃えれば、230点台後半を出す力はありそうです。もし、3人の先輩と同じ試合に出たら、トゥルソワよりはスコアは出るんじゃないでしょうか?ちなみに、彼女の誕生日は2006年4月26日なので、北京五輪では年齢制限の壁をクリアできます。4人の中で、北京までにいわゆる「ロシアン・タイマー」が鳴らない選手が、金メダルに近いと言えるでしょう。
さて、実はシーズン当初、「今年の日本のジュニアは男子の方が期待できる!」と私は何回か言ってたんですが、実際そうなりましたね・・・。
女子は、紀平さんの下の世代で、強烈に凄い才能の持ち主は出てきていないし、男子も三浦君がまだそこまで安定していないので、来季はかなり厳しい戦いになるかもしれません。JGPシリーズを見るのは楽しいのですが、日本選手から男女ともに台乗りは見れないかもな・・・と不安です。
では、また明日!
Jun
コメント
川畑さん、最初のルッツ-トウのミスを引きずってしまったんでしょうか。壁に随分近かったように見えたので、そのせいか、とも思いました。スケーティングは相変わらず伸びやかで、ストレスなく見れるんですが、決めきれないですね。
18歳ということは、来季からはもうシニアに移行するんでしょうか。美しいルッツを跳べる選手ですし、心機一転頑張って欲しいです。
ワリエワは、見事としか言いようがないですね。北京を目指すなら来季からシニアに移行した方がいいのでしょうが、14歳でも上がれるんでしょうか。私的に、ロシア娘のなかではコストルナヤの演技に次いでいい印象を持っているので、彼女のこれからが楽しみです。
ととちゃん さま
ワリエワのシニア昇格については、来月の誕生日ではまだ14歳なので、20-21シーズンはジュニアのままだと思います。
五輪のある21-22シーズンから「ぶっつけ昇格」ということになりますね。つまりザギちゃんと同じです。
ワリエワが来季無双して、エテリ3が衰えてくるようだと、「ぶっつけ昇格」でもチャンスはあるでしょうね。いずれにしても五輪には3人しか出られませんから、誰かが落選することになります。いやぁ、熾烈ですね。まったく予想できませんよ。