「anan(2020年3月18日号)」

「anan(2020年3月18日号)」

2020年3月11日発売。税込「650」円。

ananが出るのって、ワールドの前後が恒例で、これまでは「フィギュアスケート男子特集」という括りだった印象です。しかし、今回は完全に羽生さんオンリー。他のスケーターに誌面を割くよりも、羽生さんにフォーカスした方が売り上げが伸びると予想しての、編集方針だったのでしょう。おそらく、スケ連に忖度する必要のない雑誌ですから、ビジネスとして考えても、まったくもって自然かつ当然な判断かなと思います。

すでに、皆さま購入済かと思いますので、個人的な印象を簡単にまとめておきます。

・「2019-2020の軌跡」とタイトルがついていて、羽生さんの今シーズンの活躍を、能登直さんの写真と折山淑美さんのテキストで振り返る内容。全32ページの大ボリュームで、忖度老舗フィギュア専門誌よりも、よっぽど本格的な内容です。取り外しできたら良かったのになぁ・・・と、その点だけが不満。

・FaOIは、クリメモ→前半戦オープニング→マスカレイドと来て、シーズンに入ります。もはや、ToshIさんとのコラボも遠い昔のようです。

・オータム→スケカナ→N杯→ファイナル→全日本と時系列で振り返って、4CCは「最新レポート」と分厚め。練習時のショットやEXのホプレガのショットも収録。

・今季のエキシビのプレイバックもありますが、春よ来い、スワン、SEIMEIがあって、「おや?パリ散がないぞ?」と。能登さん、スケカナには行ってなかったのでしょうか。

実を言うと、わずか4枚ページをめくるだけで、全日本EXでのSEIMEIの衣装と、4CCでのSEIMEIの衣装を比較できるので、何気に便利です。もちろん、「カルチュラルブック」の伊藤さんの記事の中では、SEIMEIの衣装の「4つのバージョン」を比較できるので、あれには及ばないですが、カルチュラルブックがお手元に無い方には、嬉しい趣向かなと思います。

かつては散見された「軽薄な企画」がなく、今回は全32ページ、硬派でクオリティの高い仕上がりです。絶対王者にはこういう企画こそがふさわしいですよね。

では、また明日!

Jun


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コメント

  1. おの より:

    おはようございます
    私は取り外ししてスリムなananに仕上げましたよ
    同じ穴に差し込むのは慎重にしないと汚くなるので、そこは丁寧にやりました。
    ananが新宿でやったポスター展示、行きたかったです
    羽生くんが現役引退しても、雑誌社は何かと食いついて来るんじゃないかと思ってますが…
    ビジュアル的にもスターですからね
    15日からからクリケットも閉鎖とか?
    選手達には不安でしょうが、仕方ないです
    SOIもこの感じだと、中止じゃないかと、やったら色々言われますよ
    こんな事になるとは誰も思って無かったですね

    • Jun より:

      おのさま

      おそらく、羽生さんがプロスケーターに転向した後も、ショーでの彼を特集する雑誌は不定期で登場すると思います。

      他方で、ゆづ中心スタイルの雑誌、具体的には、通信、応援ブック、FIGURE SKATERS、プリンス、そしてマガジンやジュエルズは休刊(というか廃刊)するでしょうね。

      唯一、キスクラだけは編集スタイルをかつての「平等応援スタイル」に戻して存続しそうですが。

  2. ととちゃん より:

    本当に硬派な内容でしたね。オータムから四大陸まで得点の推移も見やすく、今季の流れがとても良くわかる編集になっていました。

    折山氏の文も 過不足なく要点を押えた内容で
    かつ、世界選手権への展望も窺わせて、良かったです。そのまま、来季への期待と捉えていいですよね。

    仰るように、羽生選手オンリーでびっくりしました。少しは他選手が掲載されていると思っていたので…。写真も綺麗でしたし、この価格ですから大満足です。

    世界選手権号が消滅した訳ですが、各誌総括号のようなものを出すような気がしています。それでも、このananは総括の先駆けとして充分評価出来る質だと思います。

    • Jun より:

      ととちゃん さま

      総括号出ますかね?通信、応援ブック、プリンス辺りは、今季の「まとめ」号を出すと思いますが、ただでさえまともに売れない全員応援系の老舗はけっこう厳しいかもしれませんね。

      気になるのはジュエルズです。昨年12月に発売したVol.11が最新号ですが、羽生さんとの「パイプ」もありますし、電話取材等を通じた独占インタを実現してくれるんじゃないかと。

      逆に、「完全収録」を売りにするマガジンは厳しいですが、「オリンピック開幕号」を出せた前例がありますし、あの山口さんのことですから、企画は動いているかもしれませんね。