お写真は「フィギュアスケート・将棋」の二刀流で大活躍を見せる、読売新聞の若杉カメラマン撮影のものを拝借。
11月21~23日の日程で開催された「全日本ジュニア」は、BSフジでしっかり放送があったので、ご覧になった方もおられるかと思います。私が特に印象的だったのは、ともにノービスながら、3位に入った島田麻央選手と、4位の柴山歩選手です。リザルトは「こちら」で。
島田麻央選手。木下グループ所属の12歳。NHK杯の「EX」でホウキを小道具にしたプログラムを滑っていました。
まずは、映像を見ていただきたいんですけど、すでに恐るべき完成度です。ジャンプの回転の速さ、着氷の安定感とキレイな姿勢。スピンも当たり前のように上手い。最近では、ロシアの12~13歳の女子選手の動画が、日本でもSNSで拡散されますが、まったく負けてませんね。すでに、3Aやクワドの練習も行っているとのことです。
彼女は、2008年10月30日生まれとのことで、実は来季はまだジュニアに上がることもできません。したがって、(コロナによる延期等がなく、レギュレーションの変更もなければ)ジュニア昇格は22-23シーズンからで、北京の次のオリンピックを17歳で迎えることになります。
柴山歩選手。同じく木下グループ所属で、彼女は2008年2月26日生まれの13歳。早ければ来季からジュニアに昇格することもできます。ネットの情報では、島田選手とは身長は2cmしか違わないとのことですが、手脚が長く、小顔でめちゃくちゃスタイルいいですね。この年齢にしてすでに指先のしなやかさに目が行きます。
そして、ドン・キホーテにこの衣装ですから、まさにザギちゃんリスペクトという感じですが、ただのコスプレではなく、ジャンプもスピンもしっかりしていて、大いなる才能を感じさせます。
2人はスコア的にも3点差ですし、ほぼ互角の実力の持ち主。今回の映像だけを見ると、ジャンプに関しては島田さんの方が余裕と伸び代を感じますが、もちろん断定的なことは言えません。
こう言っては何ですが、濱田先生も、宮原さんと紀平さんがチームを離れ、本田家とあんな状況になっても、これだけの才能を持った2人を指導しているのだから、「余裕」ですよね。そして、おそらくさらに下の世代の優秀なスケーターもチームに続々と加わることでしょう。間違いなく、エテリ組を意識しているなぁ・・・と感じます。
ただ、エテリのチームよりもすでに現時点で確実に優っているのは、欧米の振付師とのパイプがあるという点。来季あたり、リショーさんにお願いしてもいいんじゃないでしょうか。今後、ロシア勢と表彰台を争える選手が生まれることを期待しています。
では、また明日!
Jun