中野友加里さんインタ(CoCoKARAnext 2020.7.30)

中野友加里さんインタ(CoCoKARAnext 2020.7.30)

中野さんは、沈着冷静なコメントを発信してくださっている、信頼できる専門家の一人。彼女の新しいインタかな?と思っていると、残念ながら、以前私が紹介した「田中大貴アスリートチャンネルの動画」を取り上げた内容の記事でした。まぁ、ゆづファンであっても、この動画をご存じない方はまだいらっしゃると思いますので、ぜひ記事よりもこちらの動画をご覧になった方がいいかなと思います。

本来この記事だけならわざわざ紹介しないのですが、こちらのサイトで昨年12月に行われた「インタ」が非常に興味深い内容でした。特に後半部分の佐藤信夫コーチの教えが素晴らしい!日本フィギュアスケートの黎明期を一人で戦ってきたレジェンドは違います。

中野さんは、佐藤コーチから、引退するまでの6年間指導を受けたとのこと。それ以前の中野さんは、「365日毎日練習をしていて、一日でも休むと取り戻すのに二日かかると思っていた」という「練習の鬼」だったそうです。そんな彼女に、佐藤コーチが「休め」と言うので、「なんで休まないといけないんだ」と先生に噛み付いたこともあった、と回想しています。

しかし、そこには練習の際に、佐藤コーチが中野さんにかけた、次のような言葉に繋がっていきます。

「5個で500円のリンゴではなく、1個500円のリンゴを見せてくれ」

「雑なジャンプをたくさん見せてくれなくてもいいから、高級品の美しいジャンプを見せてくれ」

つまり、365日練習することが目的になっていないか?ということなんですよね。「ダラダラとただ回数をこなしていくだけならやめなさい」「短期間に集中して、しっかりとした密度の濃い練習をしろ」と具体的なアドバイスも受けたそうです。

この一連のエピソードに触れると、当然ながら羽生さんが頭に浮かびます。もちろん、このインタの中で羽生さんの話は出てきませんが、「練習時間は長くない」ということを羽生さんは常々公言されていますし、そのような「哲学」を実行できた彼だからこそ、怪我でリンクに上がれなくとも、平昌五輪に間に合ったと言えます。もちろん、コロナでリンクに上がれない期間も、それをプラスに変えるような調整をしていたに違いありません。

このインタの段階ではコロナの「コ」の字も出てこないし、「故障時・リハビリ期の練習」という話も出てきません。ただ、特に後者に関して、フィギュアスケートという、身体の出来上がっていない子どもの時期から、練習時に足腰に大きな負担を強いるスポーツでは、スポーツ医学的な視点から、練習量をしっかりコントロールするような理論・ガイドラインが作られ、それが浸透することを願っています。

小中学生にまともな食事もさせずに猛練習を課す某国の指導スタイルは、正気の沙汰ではないですからね。

では、また明日!

Jun


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