一日一本のペースでこの「合宿リポート」がアップされているので、女子の部も続くんだろうと思います。計何本になるか不明ですが、楽しみにしています。
さて、今回の三人は「自粛」を比較的ポジティブに受け止めて、それぞれの課題に前向きに取り組んでいる様子が伝わってきました。
特に頼もしく感じたのは、友野君ですね。
陸トレについては、(これまで)あまりしていなかったんですけど、毎日することで自分の弱い部分が分かりました。そこを集中的にトレーニングすることができて、氷上に戻った時に効果を実感できました。意外とためになる期間でした。
初めてフィギュアスケート抜きの自分と向き合えたので、今後のことも考えたり、いい機会になりました。正直、スケートのことは状況が状況で、先のことは分からなかったので、その日その日の練習に一生懸命でした。
ジュニア時代が長く、とても苦労していた選手ですし、自分のスケートを冷静に見つめ直す時間だったのかなと想像します。プログラムはSP・フリーともに継続。フリーの「ムーラン・ルージュ」は上手く滑っていましたが、SPの方は前衛的で明らかに難曲だったので、熟成されたプロになることを期待しています。
山本君は、故障の影響もなく、元気にトレーニングを続けてくれていたのが何よりです。
自粛期間中は、ISU(国際スケート連盟)や日本スケート連盟の方々からのZoomやYouTubeのトレーニングに取り組んでいました。(Zoomのトレーニングは)みんなでやっている感覚でできたのが楽しかったし、ためになったと思います。
もっと長期間休まなきゃいけない時もあったので、自分の中ではあまり不安はなく前向きに過ごせました。
うんうん、そうだよね・・・とまるで親のような気持ちになってしまいました。あれだけの大怪我を乗り越えてリンクに帰ってきた不屈の選手です。コロナの自粛で落ち込むはずが無いですからね。プログラムは、SP・フリーともにミヤケンさん振付の新プロ。これは楽しみ!試合が無いのが何とも悔しいです。
そして、須本君は、両プロともに阿部奈々美先生振付で、SPは継続、フリーは新プロ。コーチ変更により、本田武史さんに教わっているそうですね。特にジャンプを安定させるために、体を締める際の手の動きや、回転の速さなど細かく指導を受けていて、関西大学のリンクで練習するようになり、新たな刺激を受けているとのこと。たしかに、彼はジャンプさえ決まれば・・・という最たる選手かなと思います。頑張ってもらいたいです。
そもそもフィギュアスケーターの日常というのは、練習時間は早朝・夜と不規則で長く、試合も少ないし、そして現役生活も短い。そもそもハンパな気持ちでやってないですよね。強い気持ちを持って、皆さん自粛期間を過ごしていて、頼もしく感じますね。元気とエネルギーをもらえましたよ!
では、また明日!
Jun
コメント
こんにちは 更新ありがとうございます
ウイズコロナの時代をどう生活するかはアスリートだけではない、全員の課題です。
しかも全世界的レベルなんだから、弱音をはいてもいられないのかな、と思います。
阿部奈々美先生は若い人の勢いやみずみずしさをとてもうまく表現する振り付けをします。
2017年、樋口新葉さんに振り付けた「白夜行」をカーニバル・オン・アイスでみたのですが樋口さんの強さはもちろん少女らしさもよくて、感心しました。
すごくいい席だったので樋口さんの表情も良く見えて、髪飾りが落ちたのもそれを拾いに来てほっとしたのも覚えております。
みつばちさま
こんな状況だからこそ、試合がいつ始まるか分からない今だからこそ、ファンの希望となり、後輩スケーターたちの模範になるべき・・・そんな秘めたる思いを感じたような気がします。みんな若いのに立派ですよね。
樋口さんの「白夜行」は名作ですよね。私は、彼女の「ラ・カリファ」のような落ち着いたプログラムも大好きです。元気系プロだけじゃなく、若い頃から彼女は本当に表現の幅の広いスケーターだなと思っています。