すでに皆さま捕獲済だと思いますが、いちおう動画のリンクを貼っておきます。
このインタビューでは、たしかに修造さんを前にしての、「熱くなるだけじゃダメだろ。もっと強くなれ!」という言葉が印象的ではあるんですけど、個人的にハッとさせられたのは、「ネイサンのことをよく見て、研究している」ということなんですよね。
例えば、羽生君はこの対談で、ネイサンがこれまでの試合(フリー)で羽生君の直後に滑走したことに言及して、「ダメだった経験もよかった経験もしている」と、回想しています。
さっそく調べてみました、ネイサンが羽生君の直後にフリーで滑走した試合は、合計で5試合あります。今回の「ワールド」(※ネイサン勝ち。さいたま開催)以外ですと、2017年の「ロステレ杯」(※ネイサン勝ち。羽生君が4Lzを成功した試合)、2017年の「ワールド」(※羽生勝ち。ヘルシンキ開催)、2017年の「四大陸」(※ネイサン勝ち。韓国開催)、2016年の「NHK杯」(※羽生勝ち。札幌開催)。内訳は、羽生君が2勝3敗と負け越していますね。
ちなみに、ネイサンが羽生君の直後にフリーを滑走しなかった試合は、18年の「平昌五輪」と16年の「マルセイユファイナル」、ともに羽生君の勝ち。これに、参考記録として17年の「国別」がありますが、こちらは(SP・フリーの合計スコアでは)僅差でネイサンの勝ちでした。
つまり、「プーシャワーが降った後の方が、ネイサンは強い」という結果が出ています。これは興味深いですね。そりゃ羽生君が、ネイサンの「トップアスリートが持つメンタルの良さ」を評価するのもわかります。「これで10代か!かっこいい!」と。いやいや、あなたもソチ五輪を勝った時は19歳でしたよ!と、ファン目線でフォローしたいですが、本当に強い選手は、その年齡でインパクトのある結果を出せるということなんでしょうね。
いろんな著名人やアスリートが、イチロー引退についてのコメントを求められていますけど、やはり羽生君は一味違うなと感じました。何が違うかというと、
「羽生結弦は、イチローを、研究対象として見ていた」
ということなんですよね。単に、すごい実績を残されたとか、長年活躍されていたとか、彼のプレーを大して見たことがなくてもできるようなコメントでお茶を濁していない。「体型的な線の細さ、大柄ではないこと、そしてB型であるという共通点」から、「すごく参考にさせてもらっていることがたくさんあった」と語っています。そして、「実力としてああいう域に達したい」という発言や、「引き際」の件も、確実に彼にとって刺激になったと思いますね。
ところで、プロ野球選手の引退試合というのは基本的にシーズン最終盤の「消化試合」で行われるのが慣例になっています。力の衰えからシーズン中はほとんど二軍生活で、その消化試合を自分のための引退試合にしてもらって、ベンチに入れてもらうというのは、イチローとしては嫌だったのかもしれないですね。これは、チーム事情やいろんな問題が関係するので、どれが正解というのは無いですが、これはこれで一つの「引き際」としてインパクトがあるなぁ・・・と感じました。
まぁ、「引き際をどうするか」なんてのは今の羽生君の頭の中にはこれっぽっちも無く、どうやってネイサンに勝つかということで頭がいっぱいなはず。さっそくカナダに戻りましたが、練習計画と、来季のプログラムについてチームで相談しているのでしょう。
では、また明日!
Jun
コメント
修造さんのインタビューは本音が聞けていいですね
カナダに帰国前にインタビュー受けるなんて、羽生くんも話したかったと思います
こちらも嬉しくなるような話でした。
これほどスケートを愛している選手に、あのスケ連の方…
羽生くんは文句を言わないからね
アンチコメにいいね押しているなんて
こんな素晴らしい試合をしてくれた選手を何だと思っているの?
国別出なくてほんとに良かった
なんなら、1年休んでもかまわないと思います
運営の悪さを羽生ファンのせいにしているようで、辛い(..)
羽生くんは負けん気が強すぎて、足もボロボロなのに、これ以上厳しい練習して大丈夫でしょうか?
喘息持ちはほんとに苦しくて、練習時間も多く取れません
ネイサン選手の点数を見て、これでいいのか?と、
羽生くんには出て欲しいけど、点はやれないよと言う事かしら?
ネイサン選手の優勝に文句はありません
努力してアクセルも失敗しなくなりました
クレバーだし、賢い受け答えしてますね
でも、ラファは違います
インタビューを読んで、がっかりしました
羽生くんはクリケットを選んで、ほん
とに良かったと思います
originの演技を何度見ても感動しますね
全身全霊、魂の演技に脱帽でした
羽生くんが、これからどんな方向に行くのか見守りたいと思います
おのさま
真偽のほどはまだ不明ですが、スケーターへのプレゼントへの対応も酷かったようで、そもそもスケ連のお偉方が「フィギュアスケートなんてどーでもいい」と思っている連中なので、それが末端の運営スタッフにも現れていますよね。
FaOIだったらこんなことは絶対にありえません。それは真壁さんが常に目を光らせているし、利益を出さないと毎年開催するのは難しくなる。「羽生頼み」ということを彼は自覚しているので、羽生君が気持ちよく演じてくれることを望んでいるし、ゆづファンに最大限配慮して、宇野・小塚・高橋、つまり中京および歌子組系のラインは未来永劫呼ぶことも無いでしょう。
我々も、怒りの感情を吐き散らすのは一度だけにして、信頼できる人たちを応援していきたいものですね。
在外なので、報ステ動画を紹介いただき、ありがとうございます。
なんというか清々しいインタビューでしたね。Pチャン攻略当時の若武者モードが蘇ったというか。。。これまで様々なライオン(スケ連の魑魅魍魎も含めて)を実力で倒してきた、勇敢なネズミが再び目を覚ましてしまいました。
本人が4Lzと4F導入と言うのであれば、ファンとしては応援するしかないですが、怪我の度合いや年齢ステージも過去とは違うので、ブライアンとジスランとよ〜く相談して、来期のストラテジーを練って欲しいです。
ラファのトランジション軽視発言は、今回言ったわけではなく、随分前に言ったことを掘り起こしたみたいですけど、まあ、そういう方針なんでしょうね。今回、学問と両立しながら連覇を果たしたことで、北京まで省エネモードで(味気ない衣装も含めて)行くんでしょう。
Fakefurさま
ラファの発言は、私がどこかで見かけた情報では、16年のボストンワールドと書かれていました。SPで盛りに盛ってもらったアシュリーとグレイシーが、メドちゃんに破れた試合ですね。ムシャクシャしてたんじゃないですかね。
まぁ、北京五輪まで計3シーズンありますし、若手の有望な選手が出てくるはずですし、そこと呼応するかのようにジャッジの傾向も微妙に変化するような気もします。何が変わって、何が変わらないか。この辺りに注目しながら、北京までの大きな流れを見ていきたいものですね。
最後のJUNさんのツイ、自分にとってもこの1年の集約です。
「隠居」として滑るのか、足も限界に近いだろうな。推しの出ないフィギュアの試合もフィギュア界も女々しくて関心が失せた。ワールド前までの自分でした。
羽生さんのこの「揺らぎ」が魅力の一つなのかもしれません。最大限に感情を吐き出した後には現実を受け入れ、次に進む。まさに羽生結弦です。
ネイサンに対して「勘違い」がないのも羽生さんらしい。とてもリアルでシビアに見ている。
ネイサンは無駄のない、いわゆる「天才」です。ピアノや器械体操、バレエで習得した音感、正しい回転軸やコントロールの仕方を見事に活かしている。高さも幅もそれほどでもない、出や入りの工夫もないジャンプだろうとクリーンに跳び、綺麗に流れるなら高い評価を貰えることも今季で学んだ。
平昌でのどん底でメンタルコントロールまで僅かな期間で学習した。しばらくは無敵、無双だと思います。
「これで十代か」は正直な言葉なのでしょう。短期間で勝つノウハウをマスターした、傑出した「ビジネスマン」が現れた。アーテイスト羽生には最強ライバル、「おらぁ、ワクワクすっぞ」なのでしょうか。
ごろ寝さま
「関心が失せる」のも当然です。私も、ブログで毎日記事を書くという「縛り」が無ければ、ここまでマジメにフィギュアは見ていません。
ところで、対人競技じゃないのに、ライバルの存在を明確に挙げて、自分は勝つためにもっと強くなってやる!と言ってのける、羽生君のような選手は珍しいですよね。
でも、だからこそ日本人離れした強靭なメンタルで、絶体絶命のピンチを乗り越えて、結果を出し続けてきたと言えるかもしれません。
私は、紀平梨花ちゃんにも、そういう強い闘争本能を期待しています。来季シニアに昇格するトゥルソワ・コストルナヤとは「リターンマッチ」になりますが、「この二人にだけは絶対に負けない!」ぐらい言ってもらいたいです。彼女は羽生君を緻密に研究しているはずで、もしかしたら、そんな感じに豹変するかもしれないですよ!
本筋外してすみません。
ちらりとコメントの中にお見かけしたのですが、ツイ?か何かでざわついていたのですね。
長島氏や山田宏議員、(橋本会長もか)彼らは一貫して高橋ライン。「反・羽生」で一貫しているので、今更です。有名アンチが選挙に協力しています。
長島氏など、これまで幾度かフィギュア選手を労うツィートもしてますが、羽生さんだけは外していますよ。
陰謀ではなく、スケ連上層部は「隠す」こともしませんよ。羽生が生み出す利益を享受し、羽生は疎外する。ただの「ツール」です。正論を連盟に唱えても取り合うことなどないと思います。
国会議員の多くはそんなもの。一部の利害が合えば、平然と切り捨てる。
悲しくて切ないけれど、そんな組織だから、尚の事、羽生さんのスケートや純な人柄が輝いて見えるのかもしれない。
ごろ寝さま
長島・山田といえばいわゆる保守系の政治家で、「親・安倍」と言える政治信条の持ち主のはずですけど、羽生君が安倍さんや菅さんに一目置かれていることを「あんたら知らんのかい!」と言いたくなります。
橋本会長については、まぁ「一日も早く退場していただきたい!」というその一言に尽きますね。
羽生さん、悲しいことですが、カナダにいるとホッとします ^^;
さて、羽生さんの本、続々と出る予定ですね。
マガジン、スポルティーバ、ナンバープラス、通信DX、memorial、応援ブック、
電波社スケートファン、スケーターズ14、婦人画報羽生結弦特別版の順で、今のところ
の刊行予定ですかね。あ、ワールド忘れました。ワールドのみ羽生さん表紙でない可能性
があるので忘れました(笑)
また、Junさんが ボチボチでいいので、レビューをあげてくださるのを楽しみにして
おります。
名無しの猫さま
ワールドで優勝できなくても、あれだけ鮮烈な印象を残したのであれば、当然各誌予定通り発売される運びになりそうです。
まずは、4/2のマガジンですね。これはすぐに読んで、じっくりレビューする予定です。他には、電波社のフィギュアスケートファン(ラジコン技術増刊)は注目です。実は、ヘルシンキワールド特集が素晴らしい出来だったんですけど、すぐに品切れになって、いまやアマゾンのユーズドの最安価格が3300円です。これは逃さない方がいいと思います。
羽生選手のコメント、当たり障りない内容に終始していないのが彼らしさですね。実際に野球好きというのもあって、研究にも前向きになれるのでしょう。Jスポでは前田投手と対談したいと言っていましたが、もしイチローとそういう機会があれば、どんな展開になるのか、怖いようで見てみたいです。
そして、カナダに帰る前に修造さんに思いを吐き出せて良かったな、と。それも ちっとも悲愴な感じではなく、むしろ溌剌として目をキラキラさせている様子が、微笑ましくさえありました。コメント欄でも仰っているように、私もPちゃんを追っていた頃を重ねてしまいましたが、あの頃と足の状態が違うことが 返す返す辛いです。
どうかクリケットで効率的かつ実効力のある
プランを確立出来ますように。
ととちゃん さま
イチローの何が凄いって、もちろん大記録を打ち立てたことも素晴らしいんですが、私が最も評価しているのは「大怪我をしなかった」ということですね。
打って・走って・守るという走攻守揃った、あらゆる局面で手抜きが許されない役割にも関わらず、彼はこれだけ長期に渡って第一線で活躍してきました。彼が具体的にどんなトレーニングを積んで、どのように日々を過ごしてきたのか、いずれ明らかにしてほしいですね。これは、今後何十年にもわたって、日本の全てのアスリートに共有されるべき財産になると思います。
こんにちは
油断して報ステ見てなかったのでアップして下さって嬉しいです。
ありがとうございます。
これ見て昨日の私の女々しいコメントごめんなさいって感じです。
10代の羽生くんが戻ってきた感じですが、身体は10代ではないので心配する気持ちには変わりありませんが。
大谷翔平のように靭帯を移植する手術とか出来ないものか?そうなると一年くらいは休まないといけないでしょうが、なんて考えてしまいますが、その辺は羽生くんサイドで色々あるんでしょうけど。
ネイサンもメンタルコントロールしてる感じがしましたね。
これで芸術性があったら無敵ですけど、そこはネイサンには難しいので自分のスタイルを貫くんでしょうか。
ハビに負かされた世選と同じようにネイサンも尊敬に値するって羽生くん思ったのかな。
羽生くんに憧れてた少年だったネイサンもライバルへと成長して本望でしょうね。
心理戦はもう通用しない、面と向かって技術で立ち向かわなくてはならなくなりましたね。
もちろん技術もすごい羽生くんですけど。
負けん気で身体が壊れるまで続けそうな羽生くんなのでjunさんの仰ったブライアン等の羽生くんをコントロールしやすくなったを信じて応援したいと思います。
それにしても清々しいインタ。
負けてもその心意気は潔く応援せずにはいられません。
修造さんの熱くなれは羽生くん以外の日本人選手には必要ですけど羽生くんには必要ない台詞ですね。
マリィさま
修造さんの「日めくりカレンダー」がすごく売れたみたいですけど、「熱くなっている自分」を見せることが「かっこ悪い」という風潮があって、その風潮にフラストレーションを溜めていた人たちが、修造さんを支持したと思っています。
同じような系統で発言にインパクトのある人だと、将棋の永瀬拓矢七段という若手棋士(羽生君の2歳上の26歳ですね)が、私は真っ先に浮かびます。
彼は「将棋には一切才能は必要ありません」「努力だけで誰でもプロになれます」と、自著の中で「絶対にプロになれる方法」を書いています。ちなみに彼のあだ名は「軍曹」です。その方法を実践するとしたらなかなかハードルが高いですが、そうやってはっきりとしたメッセージを出すのって、一流になるための条件だと思います。
羽生君に言わせれば、「熱くなるなんて、最低限の当たり前の条件。それプラス、強くならなきゃいけない」という新しい持論を展開してくれた。奇しくも、ジェイソンが「鬼軍曹」と羽生君を評していましたが、来季そんな彼が見られると思うと、ワクワクします。