リザルトは「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」で。白岩さんも出場予定だったのですが、行きのフライトの途中で具合が悪くなったとのこと。大丈夫でしょうか?
刑事君。SPは88.76で2位。マッシモ振り付けのHip Hip Chin Chin。ヒプチンというとアシュリーなんですけど、良くも悪くも顔芸込みのアシュリーとは違って、しっかり身体のキレの良さを見せてくれています。冒頭の3AにGOE+2.88。4Tの着氷はオーバーターン気味でしたが、3Lz-3Tはキレイに決めて、コンディションも良さそうです。
マッシモの作るコミカルパートのコレオを「ちょっと恥ずかしそうに」滑っていた(ように見えた)のが懐かしい。吹っ切れ具合が潔いですよ。
草太君。SPは82.88で3位。大怪我が続いて、まともにジャンプを跳べなかった頃を思えば、隔世の感があります。よくぞ、SPにクワドを2本入れるまで戻してくれました。4Tは抜けましたが、この時期でこれだけやれているんだから、N杯と全日本では会場に感動の嵐を巻き起こしてくれるだろうと確信しています。
ジャンプ以外も見どころたっぷりで、もはや彼のトレードマークと言ってもいいぐらいの伸びやかなスケーティングに、リハビリ期に鍛え抜いたスピンもいい!やっぱりいい選手だなぁ・・・としみじみ感じます。
宮原さん。SPは74.16で1位。偶然の一致なんでしょうけど、紀平さんのSP、坂本さんのSPと、今季はアップテンポのSPが「かぶっている」ように見えるんですが、さすが知子ちゃんは「表現の鬼」だなと、後輩2人とは格の違いを感じます。
ノリの良い曲だとしても、一切テキトーなダラけたような所がない。すべてに神経が通っていてスキが無い。紀平さんのスケートを見ていて「上手い!」とは思うんだけど、宮原さんの「精密さ」とはちょっと違う。徹底した努力と反復練習で間に合わせてきたんだなぁ・・・と、毎シーズン感動します。
ジャンプについては、3Lz-3Tはこれからという感じですが、2Aと3Loは高さもあって余裕があったように見えます。カナダを拠点としたトレーニング環境で、ジャンプの修正が上手くいくといいですね。
さて、明日は、JGPクロアチアの男子SPです。ショートはクワドレスなので僅差になるとは思いますが、まずは駿君には、ノーミスで乗り切ってもらいたいです。滑走時間は、18:20予定です。
では、また明日!
Jun
コメント
刑事くん、キレのある動きで魅せましたね。
4Sのイメージだったんですが、今季は4Tにチャレンジしているんでしょうか。彼に合っていて代表作になるのでは、という印象を持ちました。
草太くんは、今でも氷上の姿を見るだけで胸が締めつけられる上、エデンの東の出だしが
追い討ちをかけ、4-3を決める姿に感動しかありません。N杯、全日本は大変なことになる予感がします。
そして、知子ちゃん。全てに神経が通っていてスキがないというjunさんに全面的に同意します。また、うまくなったのでは?
彼女には苦手な点を直視して何とか克服しようとする意志を感じます。バーケルに教えを乞うことにしたのも、3A習得だけでなく、そうした姿勢の表れではないかと思って 見ています。ずっと応援していたい選手です。
ととちゃん さま
刑事君も草太君も状態は良さそうですよね。ジュニアの後輩が優秀ですから、やはり例年よりも危機感を持っているんじゃないかと。いい兆候だと思います。
知子ちゃんも、拠点を移すというニュースを聞いて、あれだけ心酔していた濱田コーチの元を離れるわけで、メンタル面が心配でした。でも、あの動きを見ていれば大丈夫そうですね。ジャンプさえ改善されれば、クワドや3Aがなくても勝負できる選手ですから、頑張ってもらいたいです。
草太君のパフォーマンスは見るたびに胸に迫るものがあります。Junさんのレビューを見て、泣きそうになりました。昨年の全日本ではSPでは3Aまで、2月に優勝したチャレンジカップでは4T一本でした。もう二本まで取り戻しているんですね。怪我さえなければ、GPSの表彰台の常連になれるはずの逸材ですから、ステイヘルシーで、頂点を目指して欲しいです。
宮原さんへのコメントも温かい。
チートジャンプへのキレッキレの辛口レビューも好きですが、正しい技術習得のために、日々地道に練習を積み、音楽と一体となったパフォーマンスへ昇華させようというスケーターへ応援も楽しみにしています。
フィギュアスケートは雑技団の子供も曲芸じゃないですよね!
Fakefurさま
そりゃもう、私は武蔵野の森(17年全日本)での山本君を生で見ていますから、彼のことをそんなに詳しくなくても、あの感動の記憶がやはりタイピングする指先にも宿っているんだと思います。
宮原さんは、ジャンプはいろいろと問題はありますけど、表現力は日本女子では抜けてますよね。「音楽に対する動物的な反応」という部分では樋口新葉ちゃんも素晴らしいのですが、新葉ちゃんはプログラムごとに当たり外れがあるのに対し、知子ちゃんは毎シーズンどのプログラムも一つの作品として完成させる能力、それをきっちり滑り切るためのコンディショニング等、「仕事のできるスケーター」だなと思っています。