2022年7月6日発売。定価「2,860円」。土曜日にようやく届きました。予約でもこんな感じだったので、アマゾンは在庫をしばらく入れる気は無さそうですね。書店で購入されるのが確実かと思います。
今回はアートディレクターの人が編集に加わって、表紙カバーの雰囲気がガラっと変わりました。それ以外の大きな変更点は、左開きになったことぐらいですが、お写真自体はこれまでと同様のハイレベルな内容に仕上がっています。
このシリーズは、「かっこいい羽生さん」「アスリート羽生結弦」の印象が強かったんですけど、白のANAジャージ姿の穏やかな表情から始まり、良い意味で予想を裏切られます。
昨年末の全日本(とMOI)、そして北京五輪の2試合のみで構成されていますが、2月18日のサブリンクでの「北京の9曲」のショットが超充実しています。この「北京の9曲」が本書のハイライトではないかと。EXのショットも盛り沢山で、もはや「五輪写真集の決定版」と言っていい内容です。
北京五輪って、羽生さんにとって「メダルを逃した五輪」ではあるんですけど、ページをめくっていると、不思議とそのような「悲壮感」というか「悔しさ」のようなものが伝わってきません。写真の選び方の影響もあるんでしょうが、全体的に羽生さんの表情がスッキリしていて、どういう気持ちでこの大会に臨み、そして大会期間を過ごしていたのか、いまになって分かってくるものもありました。
先日のFaOIでのパフォーマンスや、現役続行ということから「後付け」で言うわけじゃないですけど、北京五輪も、彼にとっての「通過点」という感じがします。「遠い昔」というほど昔のことではないにしろ、あれから確実に時が経過していて、羽生さんも前を向いて歩み始めている。それを確認できる一冊という気がします。
では、また明日!
Jun