Music with Wings(第二部)とガイドブックなど

Music with Wings(第二部)とガイドブックなど

さて、第二部です。こう言うと意外に思われるかもしれないですが、一曲聞いて(見て)、すぐに戻してもう一度見た曲があります。何だと思いますか?

実は、「天と地のレクイエム」なんですよね。ピアノは福間洸太郎さんではなく、塩入俊哉さんで、もちろんピアニストとしての腕は比べるべくもないんですが、実に素晴らしい演奏でした。意図的に感情を抑制して、派手さを抑えて弾いているというか、だからこそこの曲の背景を私も思い浮かべながら、メロディがドッと押し寄せてくる感覚に襲われました。

塩入さんは、この後、「ホプレガ」と「Otonal」も巧く弾いてくれて、川井郁子さんと福間さんというビッグネームが目立っている中でも、彼の頑張りによって、このコンサートがバラエティ豊かになったよなと、まさに影の功労者だと思います。

福間さんのバラ1も、さすがCDを出しているだけあって、素晴らしい出来でした。で、演奏後に、福間さんは、FaOIの2015年楽日のバラ1コラボの話をされていたんですけど、「リハーサル1日のみでやりました」との話に、ビックリしつつ、でも、それ完全に慣例化してるよな・・・と苦笑。

「慣例化」といえば、まさに昨年の富山楽日の「Origin」。あのコラボでの末延麻裕子さんは本当にかっこよかったです。一方、こちらのコンサートの「Origin」は、川井さんのバイオリンももちろん素晴らしいんですけど、FaOIと明確に違う点は、バックでドラムがドコドコ鳴っていて、ロックテイストがかなり強めのアレンジになっている所。これはもう、BSでやらなきゃダメでしょ!という、クオリティの高さでした。

最後を飾るのがSEIMEIというのが、もちろん4CCでのプログラム変更のことなんてシークレットですから、「トリ」なのは偶然なんですけど、この一曲のためだけに和太鼓部隊をはじめ、和楽器メンバーが招集されているのですから、ギャラがちゃんと出ているのか心配に・・・。ただ、今回の4CCのプロは30秒短くなりましたから、もしまたMusic with Wingsの第二弾が実現したら、このSEIMEIも大きくアレンジが変わりそうです。

第二部に該当するプログラムに対して、ガイドブックに収録されたコメントのなかでひときわ目を引いたのは、スワンに寄せたタラソワさんのものでした。

どんな選手にも、クラシックの曲で滑る時間というものがあるのですが、彼はショパン「バラード第1番」で素晴らしい演技を見せましたね。「Notte Stellata」の原曲の「瀕死の白鳥」は偉大なバレリーナたちが踊ってきた曲ですから、この曲を使うのには、曲を理解して、白鳥に化身した人物の運命を表現するという権利が必要です。そして彼はその権利を持っていると、私は思いました。

「権利」という言葉は、タラソワさんらしい独特の表現ですよね。いい言葉です。権利というか資格というか、その楽曲のクオリティに見合うスケーターがいったいどれだけいるのか?というのは、ここ最近よく感じることです。羽生さんの「スワン」は、まさに彼以外に成立しえないし、その世界観を見事に汲み取ってくれた伊藤さんの衣装も素晴らしく、目眩のするようなプログラムだよなとしみじみ感じます。

では、また明日!

Jun

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コメント

  1. みつばち より:

    こんにちは 更新ありがとうございます

    >この一曲のためだけに和太鼓部隊をはじめ、和楽器メンバーが招集されているのですから、ギャラがちゃんと出ているのか心配に・・・。

    この曲には最後のほうに女声コーラスもあって豪華です。
    ホルストの組曲「惑星」が全曲フルで演奏されることが少ないのは最後の海王星の部分にだけ女声コーラスがあって予算がたいへんだからだと、聞いたことがあります。それと同じ、繊細でお金がかかる曲ですね。

    コロナがいろんな催しやイベントだけでなく、経済活動そのものにも悪影響を及ぼしてるのが残念です。
    天災には備えのある日本人ですがこういう形で来られるとは・・・どのようなことでも直接、間接に世界とつながっているのだと痛感いたします。

    • Jun より:

      みつばちさま

      あれだけ大掛かりなアレンジにしたからこそ、最後にSEIMEIを配置したのも納得という感じでした。

      コロナの影響が出ていますね・・・。しかも、基本的には主催者側に丸投げというのが、この国の政府の困った所です。まぁ、今からあれこれ心配しても、我々にはどうしようもないので、なるようになる!と考えるしかありませんな。