「仙台巡り」の電子版が公開されましたが、そちらのレビューは明日に取っておくとして、今年のFaOIのプログラムのインタの中から、これまでの記事で触れられなかった部分をご紹介したいと思います。
・幕張プログラム(ジョニーインタ)
――2018-2019シーズンは、羽生結弦選手があなたの演技に触発されて「秋によせて(オトナル)」をSPの曲に選びました。どんな思いがありましたか。
昨年の「ファンタジー・オン・アイス」のとき、ユヅがぼくのところへやってきて「来季のSPに『秋によせて』を使わせてほしいんです。フリーはプルシェンコさんの『ニジンスキー』にするつもりです」と言ったんだ。次の瞬間、涙が出てきちゃって。こんな光栄に思った出来事はないよ。ぼくの曲でプログラムを作るという形でリスペクトを示してくれる、しかもそれをオリンピック直後という難しいシーズンのプログラムとして滑ってくれるのがどんなに大きなことか……。この曲で滑ったのはぼくだけじゃないのに、彼はぼくのために滑ると言ってくれて、だから今シーズン、彼の試合を見るのは毎回本当に特別だった。怪我をしてしまったのに、世界選手権に見事に戻ってきて、素晴らしい演技を見せてくれた。彼が2度のオリンピック・チャンピオンへと昇っていく過程で、ユヅといい友情を築けたことはぼくの誇りだし、どんなときも彼を応援し、彼のスケートを愛し続けていきたいと心に決めているよ。どんなに胸がいっぱいか、言葉にできないくらいなんだ!
最近ゆづ・ジェフ対談をご紹介する中で、「ジョニーの秋によせても、プルさんのニジンスキーも、いずれもフリーだったのに、羽生君は、どっちをSP、どっちをフリーって、いつ決めたのだろう?」という点が気になっていました。
興味深く感じたのは、ジョニー本人に了解を取る前に、「どっちがショートで、どっちがフリーか」が、決まっていたわけですね。
まぁ、ジョニーが振り付けに関与するわけじゃないですし、余計な情報を与えてしまうと混乱させてしまう可能性もありますしね。てか、あの五輪直後の忙しい中でも5月の時点でそこまで決まっていたということは・・・。これ、今季のプログラムもFaOIに来る前に、選曲や振付師はもちろんのこと、相当骨格が出来ていたはずで、トロントに戻ったら「作るだけ」という状態で、日本に帰ってきたんじゃないかと。
しかし、「涙が出てきちゃった」って、ジョニーって、純粋な人ですね。純粋すぎるがゆえに、感情をそのまま言葉に発してしまうこともありますが、だからこそ、個性的な表現のできる稀有なスケーターなんだなと思います。
「永遠にユヅを愛し続ける!」と宣言してくれてるわけですし、我々も負けてられませんね!
では、また明日!
Jun