2020年5月21日発売。定価「1,210円」。マガジンのレビューはじっくりやっていくので、先にこちらをご紹介しておきます。
出版元の「インテルフィン」を調べてみると、これまでフィギュアスケート関連の書籍の出版実績はなく、完全に新規参入のようです。以下、本書の内容について、軽くまとめておきます。
・紙質がいいです!表紙をめくった後の「2枚(4ページ分)」が硬くてツルツルの紙質で、表紙よりも上質なんじゃないかと。ホプレガ、代表白ジャージー、春よ来い、Otonalを掲載。サイズはA4です。
・スケ連のお墨付きはなし。したがって、目次ページからも明らかなように、羽生さんのショットは全体の約7割です。そして、羽生さん以外の掲載選手の傾向から「見えてくる部分」があります。大半を女子選手で固めて、最後の最後で、刑事君、宇野選手、鍵山君にそれぞれ1ページずつ。おそらく、ゆづファンが、フィギュア雑誌に何を求めているかをある程度リサーチした上で、このような誌面構成になっていると思われます。この点に関しては、支持したいです。
・羽生さんのショットについて。今季のオータム~4CCまでの全試合を時系列的に振り返る内容。写真は基本的にはアフロのものです。試合や練習時のショットだけでなく、各試合のEXも漏れなく入っていて、その点では几帳面に作られています。通信、Memorial、応援ブックを愛読されている方なら、特に不満はないかと思います。巻末に、春よ来い&Originの両面ポスターも封入。
・ちょっと注文をつけたいのが、羽生さん以外の選手のショットです。掲載選手のセレクションから「その意図」は分かるんですが、掲載写真が、「1ページ1ショットサイズの全身写真」で統一されています。まるで、選手名鑑をめくっているかのような錯覚に陥ります。こういう並べ方をするならプログラム名(と振付師)も記載してくれが方が便利かなと。前述した「几帳面さ」が裏目に出たというか、だったら、掲載選手の数をもう少し絞って、見ていて飽きさせない工夫が欲しかったです。
羽生さんのショット自体は70ページほどなんですが、上質な紙質のページがあったり、ポスターも入って、1210円というのはかなり頑張ってくれています。ただ、繰り返しめくりたくなるような「この雑誌じゃなきゃ!」という強烈な個性は無いので、今後出版予定があるならば、その辺りの「色」を出してもらいたいですね。
では、また明日!
Jun
コメント
こんにちは 更新ありがとうございます。
新たな雑誌の紹介ありがとうございます。
前カテですが、空手の清水希容選手は宝塚の男役みたいで凛々しいですね。
ひとつ心配なことがあるのですが、これは皆さん思ってることでしょうけど、東京五輪が延期になり、高校野球もなくなり、フィギュアスケートの新たな試合も延期になれば雑誌も発行されなくなるのでは・・・・
緊急事態宣言が緩和されても事態が良くなったわけではなさそうです。
いっそのことスケ連の横やりがはいってない蔵出し特集号がいいんじゃないかと。
雑誌社も生き残りをかけて経営的に危機にあるわけですから、いちいち忖度は無用と思ってます。
みつばちさま
清水選手の記事をアップした後、なんと「全日本空手道連盟公式アカウント(雷神JAPAN)」からTwitterをフォローされてしまいました。
たいへん名誉なことなんですが、ウチのブログで空手の話はそんなにやらないしなぁ・・・と。
蔵出し特集いいですね!「お墨付き」なしでも、例えば、FIGURE SKATERSは毎回うまく工夫して誌面を作ってくれてますし、今回のICE PRINCEもまずまずだったので、他誌にも頑張ってもらいたい。老舗には期待していませんが。