「KISS & CRY 羽生結弦 ―THE STAGE 4―」(2)

「KISS & CRY 羽生結弦 ―THE STAGE 4―」(2)

キスクラの「昨日のレビュー」の続きです。

今日は、本号の目玉記事の一つ、ジェフのインタをご紹介します。田村明子さんによるオンラインインタと思われますが、「ピアノコレクション」の振付についてのお話が中心です。

まず、オファーの経緯についてですが、羽生さんから直接ジェフに連絡が届き、「短いピアノ曲のメドレーを振り付けてほしい」というお話でした。曲名自体はすでに羽生さんがリストアップしていて、4Tなどのエレメンツの指定があったものの、それ以外の部分は「好きなように振り付けてほしい」とのこと。競技プロではないので、「存分に創造力を駆使して制作することができた」ようです。

ショーについてのテーマ、ショーのどの部分(時間帯?)で使うのかを確認し、まずはジェフが滑った映像を送り、それを見た羽生さんも映像を送り、それをやり取りするというスタイルでの振付制作。ただ、ステップの映像はカナダのジュニア選手に協力してもらったとのこと。

そしてジェフは、「ピアノメドレーの最後に(バラ1)を演じるなんて信じられません」と語っているのですが、もしかするとバラ1の件を羽生さんは話していなかった可能性がありますね。このインタだけでは100%の確証は持てないのですが、バラ1をラストに演じることを羽生さんが事前に伝えていたのであれば、ピアノコレクションの各曲の振付の「運動量」をジェフも考慮していたはずなんです。にも関わらず、このインタでは前述の通り、「ショーのどの部分か?」という確認に留まっているので、羽生さんの性格を考えると、やはり「伝えていなかった」と推察されます。

インタでもう一つ興味深かったのは、田村さんの「羽生さんのために振り付けてみたい音楽はありますか?」という質問に対して、(1)アレクサンドル・スクリャービン『交響曲4番「法悦の詩」』(2)オットリーノ・レスピーギ『交響詩「ローマの松」』(最終章)とのこと。

スクリャービンと言えば「悲愴」ですけど、この曲は一聴して「すぎやまこういちさんが好きそう!」と、FFよりはDQって感じのクラシックという印象です。個人的にインパクトがあったのは後者で、最終章ということは「第4部 アッピア街道の松」の部分と思われますが、まさに「グランドフィナーレ」という迫力で、ジェフが「もっと大きく、もっと大きくと、どんどんメロディーが盛り上がっていくので、信じられないようなスタミナの持ち主でないと演じられない曲です。ユヅにはその能力があるだろうなと思っています。いつか機会があったら、振り付けてみたいと思っています」と興奮気味に推しているのも納得です。

例えば、Ice Story本編のフィナーレにこの「アッピア街道の松」は確かにいいなと思います。羽生さんが次回のIce Storyについてどのような構想があるのか分かりませんが、これまでお世話になった振付師の方に選曲面でアイデアを求めるのも、いまだからこそ「新鮮」な気もします。

では、また明日!

Jun


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