NHK杯(男子フリー)感想

NHK杯(男子フリー)感想

リザルトは「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」で。

宇野さん」。フリーは187.57で1位。合計290.15で優勝。「4Lo 4S 4T+2T 3A /2F 4T 3A+1Eu+3F」。腕ぐるんとか下回りとかフルブレとか、相変わらず改善された形跡は皆無なんですけど、平昌五輪後はその3つを駆使したとしてもノーミスからは程遠い低調なパフォーマンスが続いていただけに、今季は体調も良いみたいですね。こうなると、がぜんファイナルも楽しみですよ。スケ連はどっちを推すの?と。ある意味「エンタメ」の一つとして私は楽しみたいと思っています。

ヴィンス」。フリーは161.18で6位。合計260.69で2位。「1Lz 4F 4S< 4Tq /4S<+1T 3Aq+1Eu+3Sq 3A<」。冒頭のルッツのパンクはしょーがないとして、前半のこの4Sと4Tをガッツリ刺すんだったら、他に刺すべき人いるんじゃないの?と。こういうのを見ると、ヴィンスってアメリカが特に推している選手じゃないんだなぁと納得させられますよね。後半ははっきり崩れたので、そこは今後の改善課題でしょう。彼もファイナル進出は決めましたので、この悔しい経験をバネにしてもらいです。

ジュンファン」。フリーは163.68で5位。合計259.60で3位。「4T 4S<<fall 3F+2Tot 3Aq+1Eu+3S< /3A 3Lz!q+3Lo< 3F」。むしろ、この冒頭の4Tなんて、ちょっと足りないのでは?という感じはあるんですよね。彼にしては明らかにジャンプが低い。そして、「SP」でも気になりましたが、3Aの前は長い助走とともにガクっとスピードも落として上に跳んでいるので、回転が危なく見えるんですよね。よく3位に入れたなと思います。SPに比べると全体的に元気が無かった印象です。

山本君」。フリーは152.85で8位。合計238.90で7位。「4S<so 4T< 3A<+2T 3A /3F+3T 3F+1Eu+3S 3Lz」。冒頭の4Sは残念でしたけど、そこから頑張りましたね!演技を見ていて、「身体が強くなったな!」と思うんですよ。パンクもなく、しっかり回って、しっかり降りて、身体もブレていない。ここ数シーズンでもコンディションは一番じゃないかと。全日本に向けて、自信をさらに深めてくれればと思います。

三浦君」。フリーは156.27で7位。合計232.89で8位。「3A 4Sq 4T+2T 3A+1Eu+3F /4T 3Lo 3Sot+2T」。「今年のN杯は見る気しなくて・・・」という方は、ぜひ三浦君のフリーは見ておくことをオススメします。冒頭からキビキビとした若さ溢れる動きで、いわゆる省エネとか雑巾絞り周回とは無縁のエネルギーをビンビン感じます。4Loではなく3Aから入りましたが、このアクセルが素晴らしい。このフリーではクワドの軸が明らかに傾いていて、いつもの高さと幅が出ておらず着氷も乱れました。しかし、それでも「q」が4Sの1本のみというのは、ある意味で驚異的です。その「q」でさえ、「ガンディさん」は「何でqついているのか分からない」と指摘しています。この感じだと、練習では、4Tや4Sは当たり前のように毎日跳んでいるはずで、そりゃ4Loを導入するのも分かるわ・・・と。誰とは言いませんが、どれもまともに跳べないくせに自己申告により種類だけ多く見える選手たちとはわけがちがいます。佐藤駿君の洗練されたスケートとは違いますが、三浦君の荒ぶる感じもいい。エネルギーが空回りしていた昨年から着実に成長していますので、今後は海外の試合でどんどん経験を積んでもらいたいですね。

ナム君」。フリーは144.11で10位。合計208.39で10位。「4S 3A+3Tot 3Lz 3Aq+2T /3F+1Eu+2S 1F 3Lo」。ちょっとスピードは足りないですが、前半の4Sと3Aはよく降りましたね。今季限りでの引退を表明しているだけに、彼の演技ももう見れなくなるのか・・・と、ジョシュ・グローバンのステキな歌声でさらに感情が揺さぶられます。その辺りの事情も、現地のお客さんは当然よく分かっているはずで、カナダ国旗を持ち込んでいる方はスタオベしていましたね。感動的なシーンでした。

約1週間遅れですが、N杯も一通りチェックできました。男子は、個人的には三浦君の成長を見られたことが収穫だったので、しつこく視聴をオススメしておきます。

では、また明日!

Jun


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