リザルトは「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」で。羽生さんのロステレ欠場が報じられましたが、その直前のロシアスケ連理事長による「羽生さんのビザ取得」発言やら「ノーバブル開催」発言やら、やっぱり彼の国は信用ならんと思った次第。無理して出る必要はまったく無いですね。
「坂本さん」。フリーは146.78で1位。合計223.34で優勝。「2A 3Lz! 3F+2T 3S /3F+3T 2A+3Tq+2T 3Lo」。スケアメでこの「フリー」を見た時に「選曲ミスでしょ?」と思った感想は変わってないのですが、さすが、日本のお客さんがちゃんと手拍子をすると、名曲に思えてしまうのが凄い所です。ルッツのアテンションはスケアメに続いて取られていて、まぁ、彼女の場合、フリップ・ルッツの跳び分けがほとんど分からないので、もはやアテンション程度は上等という感じでいいんじゃないでしょうか。最後の3Loが危なかったですが、よくこらえました。頑張りましたね。
「河辺さん」。フリーは131.56で4位。合計205.44で2位。「2Afall 3Lz+3T 3Lo 3Lz+2T /2A+3T+2T 3F! 3S」。冒頭のアクセルは、SPで3Aをキレイに決めた人とは思えないぐらいの失敗ジャンプで、よくそこから崩れずに持ち直したと思います。演技が終わった瞬間、まず本人は首を傾げていて、だから、スコアを見て、ビックリしてますよ。何事も、腐らず諦めずに、最後まで頑張れば良いことがあるもんですね。このような試合展開は今後何度も訪れるはずで、いい経験と自信になったんじゃないかと思います。
「ユ・ヨン」。フリーは135.52で2位。合計203.60で3位。「3A<fall 3Lz+3T< 3Lo 2A /3Lz+1Eu+3S 2A+3T< 3F」。彼女も冒頭のアクセルは完全なミスジャンプですが、若い二人が立て続けにミスするのを見ると、当たり前のようにSP・フリーと3Aを揃えてくるリーザが凄すぎるのかが分かります。年齢というよりは、やはり才能に依る所が大きいような気がします。このN杯では、ロシアの2人が欠場していたことが台乗りの原動力ではありますが、スケアメに続いて、よくフリーで巻き返したと思います。気持ちの強い選手ですね。
「アリサ」。フリーは135.18で3位。合計202.90で4位。「3Aq 3S 3Lo 2A+3Tq /3Lzq+1Eu+3F< 3Lz 3F!q+2Aq+SEQ」。「え?この3Aのどこに高さがあるって?」と、それって「アリサ比」で言ってるの?と、だとしたら荒川さんもずいぶんとマニア向けな解説してるなぁ・・・とビックリ(笑)。さらに、ドタバタしたジャンプの降り方なので、これだけの「q祭り」も分かるんですが、よく135点も入ってるなとこれまたビックリ。結局、表向き「q」をしっかり取っているように見せて、PCSのラインは予め決まっている感じで、不思議な採点基準だなと改めて実感します。
「松生さん」。フリーは122.83で5位。合計186.17で6位。「2A 3Lz+3T+2T 2A 3Lo /3Lzot+2T 3S+2T*so 3F!<」。月光と言ったら、あの激しいパートあってこそで、どこに組み込んでくるのかと期待していたら、無いじゃないですか(笑)。月光のボーカルアレンジってことなんでしょうが、松生さんのような若い選手が滑るには、ちょっと単調すぎるのでは?という気がします。そして、昨シーズンの彼女のジャンプの抜群の安定感を思うと、このフリーは地に足がついていなかった印象です。キスクラで満知子先生にいろいろ言われているように見えましたが、どこか怪我していなければいいけど・・・と少し心配です。
優勝した坂本さんはファイナル進出決定。「ポイント争い」を見てみると、フランス大会から「シェルバコワ・コストルナヤ」、ロステレから「ワリエワ・リーザ・フロミフ・ルナヘン」で残り5枠を争いことになりそうです。もっと言うと、シェルバコワ・ワリエワはおそらく優勝(30点)、リーザも2位には入りそうなので(26点)、3人はたぶん進出。すると、コストルナヤ(たぶん2位)、フロミフ(たぶん3位)も24点で並んで進出となります。ただ、イタリア大会で3位だったルナヘン(11点)が、ロステレでリーザを上回って2位だと24点でフロミフと入れ替わって進出になりますが、彼女にとってアウェイのロシアであることと、リーザの今季の安定感から考えると、その可能性は低そう。むしろ、コストルナヤがフランス大会で大崩れして2位を逃す可能性の方が高そうです。
では、また明日!
Jun