「Ice Jewels Vol.12」(3)

「Ice Jewels Vol.12」(3)

また、ジュエルズのレビューに戻ります。もう、皆さまのお手元には届いているでしょうか?羽生さん以外の記事もざっと目を通してみると、女子シングルの今後、とくにロシア勢にどう対応するか?という部分が主要テーマになっていますね。女子に関連した証言を、いくつか引用してみます。

今回の全日本を全体的に見れば、男子は「北京五輪のあともよさそうだぞ」というのが見えたが、女子は「どうするんだ?」というところでした。ジュニアで3Aを跳べている選手も出てきてはいるが、今はジャンプを7本そろえてナンボという時代だから、すべてを完璧にしなければいけないという難しさもある。ただ、男子のジュニア選手が4回転時代の中で育ってきたのに比べて、女子の4回転時代は昨季から始まったばかりで、多くの選手もまだ手をつけ始めたところ。

こちらは、佐野稔先生による全日本解説(65頁)から。男子は、ジュニアではたしかに鍵山君と駿君が頑張ってくれましたが、実は、男子は意外と海外勢が伸びていない、というのもプラスに働いていると思います。例えば、ゴゴレフ君。クリケットにいた頃は、「順調に成長したら北京でメダル争いするのでは?」というポテンシャルを感じさせていましたが、背が伸びて、楽々と跳べていたジャンプが跳べず、昨季はほとんど台乗り争いに食い込めなかった記憶があります。

他方で、女子はシニアでは「エテリ3」が強いし、ジュニアでもワリエワが強い。稔先生は「(日本では)紀平梨花選手がダントツで、他の選手が追いつけないという状況になってきたと思います」と評していますが、彼女が何とかこの4人に割って入って、北京で戦えるかどうかという所。逆に、「北京五輪の後」ということになると、ザギちゃんを見ていると、ロシアの子たちもどうなっているかまったく読めませんよね。ただ、それ以上に、日本女子は分からない。てか、すごい子がいたら注目されそうですが、私はまったく知りません。いまは、練習環境が「無い」という状況もキツいですね・・・。

確かに昨シーズン(の女子)は、トップの技術レベルが急激に上がりました。でもこれから北京オリンピックまで、どのような変化があるかはまだわからないと思います。ロシアの選手は難易度の高いジャンプを跳びますが、それをどのくらい保つことができるのかというのはまったくの未知数です。ただ採点を見て思うのは、難しいジャンプを跳べば、まだそれほど表現力のない若手でもコンポーネンツの評価までもが急激に上がるということには、ちょっと疑問を感じています。

こちらは、いま宮原さんの指導をしている、リー・バーケルコーチのインタ(76頁)から。まったくの同感です。現役バリバリの指導者が、はっきり「ジャッジ批判」をしているというのは珍しい。でもこれ、宮原さんのような「表現の鬼」を間近で指導しているからこそ、こういう不満もポロっと出てくるのかなと思います。そりゃ、納得いかないですよね。

実を言うと、「女子シングルの現状と今後」について強い調子でコメントしていたのが、鈴木明子さんでした。温厚な彼女からするとかなり踏み込んだ意見という印象です。これは、明日しっかりご紹介したいと思っています。

では、また明日!

Jun

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コメント

  1. ととちゃん より:

    女子はどうするんだ?という懸念もあっての、昨日の特強のラインナップでしょうか。
    もちろん、川畑さんの特強に異存はないのですが、男子との人数の差に ?マークが飛びまくりました。佐藤駿くんと鍵山くんに差をつける意味が分からず…。やはり、まずは全日本ありき、なんでしょうね。

    女子は、バーケルコーチの言うように 今季跳べているクワドを、コロナ禍の状況もあるなかで、どこまで維持出来るのか、読めませんね。そうなると、やはり、きっちりと3Aが跳べる紀平さんやコストルナヤが残っていくのかな、と。

    実はまだ、鈴木さんのコラムは未読なので、明日のレビューを楽しみにしています。

    • Jun より:

      ととちゃん さま

      特強や所属先変更等は、数日遅れで別途やりたいと思うんですが、昨年に比べたら遥かにマシじゃないですか?

      去年は、あの先輩がシングルで特強だったんですよ!それで、9月末に転向会見ですよ。もし、今年アイスダンスの強化Aに選ばれていたらどうしようか・・・と思っていたのですが、大臣もお忙しいからなのか、ねじ込みは無かったようですね。