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うたしん。FDは83.32の5位。合計139.75の6位。これ、7月の試合をレビューした時に力説したポイントなんですが、1:37の所の西山君の「反り返る右手の動き」がたまりません。カーブリフトの所でも、彼の「手の所作」が見られます。
このFDのツイズルも良かったです。RDではツイズルの点数が出場カップル中でも1位でTLが賑わっていたんですけど、今回も3位(8.19)と高得点を獲得しています。
最後、西山くんがグラついてしまったのはご愛嬌として、渾身の演技、よく頑張りました。演技直後、テッドも、That was absolutely charming! But not only charming but good!と絶賛してますね。
素晴らしかったです。RDもFDも盛り上がる選曲なので、見ていて楽しいです。まだ正式な発表はされていませんが、2戦目も期待していますよ。
田中さん。フリーは74.37の15位。合計125.74の14位。いやぁ、足首を怪我でもしているのでしょうか?両足着氷のジャンプが3本、それ以外に転倒もありました。しっかり降りたのは、3Loと2A-2Tの2本でしょうか。
ただ、13歳の若い選手ですけど、いいものを持っている選手です。スケーティングはスピードに乗って上手ですし、肘から指先の動きがなめらかでキレイ。誰に似ているかというと宮原さんですが、でも知子ちゃんよりもさらに柔らかさがあります。まだ若いんだし、今回の経験を持ち帰って、ステップアップしてもらいです。
河辺さん。フリーは109.26の5位。合計163.04の5位。フリーはブラックスワン。この黒の衣装は、樋口新葉ちゃんが着ていそうなデザインです。衣装だけじゃなくて、ジャンプを着氷した時のポージングも新葉ちゃんぽいです。
3Aは回避しましたが、それでいいと思います。ミスらしいミスは、ループがシングルに抜けた所のみで、その他のジャンプはしっかり降りて、いい演技だったと思います。今日のキスクラでの岳斗コーチは、プーで遊んでいました。
アリサ。フリーは138.80の1位。合計208.10で優勝。上にも貼りましたが、すでに検証動画がいくつかアップされていて、この4Lzは完全に回転不足ですね。前向きに踏み切っているので、離氷前に身体をひねって180度は回っていることになります。
日本男子にもそういう選手がいるので声を荒げて批判するつもりもないですが、「スターを作る」という下心があってこういうことをやっても、ガラガラの観客席が(それでもショートよりはマシですが)、アメリカでのこのスポーツの不人気を如実に表わしています。
技術のない選手をいくら持ち上げても、さっぱり人気が出てこないことは、世界で最も集客力の高い日本にいる我々はよく知っているだけに、哀れだなぁ・・・という気持ちしかないです。
しかし、ゆづファン的には、もうアメリカの女子ジュニア選手といえば、アリサよりも、ジェシカ・リンちゃんで決まりでしょう!
このフリーは、95.55の8位。合計148.35の8位。派手に転倒するシーンもありましたが、要所要所でしっかりジャンプも降りて、よく頑張っていました。編曲については、「羽生結弦バージョン」の完コピではないものの、ほぼ一緒と言ってもいいでしょう。しかし、この曲を聞くと、いつも妙な緊張感を感じずにはいられません。
明日は新宿に行って、撮影をしてまいります。
では、また明日!
Jun
コメント
うたしん、始まった瞬間から惹きつけますね!西山君の身のこなしと手の甲の美しいこと。そして、唄菜ちゃんをリードして優しく見守っている視線、良いじゃないですか!男女七歳にして席を同じゅうせずの日本の男子が、こんなにスマートに女性をエスコートできるなんて素敵すぎ。カナダの環境ですね!トレイシーも嬉しそう。テッドも二人をインタビューしてましたし、新生ペアへの期待の高さが伺えます。
アリサのチートLzの認定はひどいですね。素人の私でも、180度以上のプレロー+回りきる前の着氷で、DGだと思いました。Junさんに貼っていただいたツイッター映像で見ると、さらにフルブレードじゃないですか。これじゃ、ループじゃないですか!?
ジェシカ・リンちゃん、アリサのモヤモヤを吹き飛ばしてくれました。ここまでゆづリスペクトを隠さずに出してくれると全力応援してしまいますね。性別を超えたオマージュも良いですね。本人の強い意志を感じますし、自主性を認めたコーチも偉い!
私もこの曲はイントロを聴くだけで、胸と胃あたりがきゅぅぅと締め付けられます。(ヘルシンキ組だったので、お通夜のような2日間を過ごし、H&Lで号泣した後の記憶が飛んでいます)
現役レジェンドの羽生さん、駿君の優勝といい、リンちゃんといい、喜んでいるでしょうね。早く会いたい!
Fakefurさま
おっしゃる通り、「男は女とベタベタすんな!」という文化が日本には根強いので、いくらスポーツとはいっても、カップル競技の認知度が不当なまでに低いのは嘆かわしい限りです。完全に普及のための妨げになっています。ただ、オリンピックでメダルを狙えるようなカップルやペアが登場したら、状況は一変するかもしれません。幸い、二人ともこの若さで最高の環境でトレーニングできていますし、末永く応援していきたいですね。
ホプレガって、大半のゆづファンにとって「見ていて胃が痛くなるプロ」という印象じゃないでしょうか?当然、ヘルシンキワールドのSPでの絶望的な出遅れで、重苦しい雰囲気の中で見たプロだったという背景がありますけど、あの平昌五輪のSEIMEIとも、さいたまワールドのOriginとも違った、唯一無二の緊張感があります。まぁ、あんな辛い思いをしてフィギュアスケートを見ることは二度とないかもしれないですね。
ジェシカ・リンちゃんの演技を上げて下さってありがとうございます!
女子が着てもこんなに綺麗な衣装だったんですね。曲はもう、ほぼそのままかと。もう少し音を捉えるというか、音ハメがあれば更に良かったですが、ここまでリスペクトしてくれると嬉しくなります。
音を捉え、要所を押さえる点、河辺さんは上手だと思います。ジャンプもSPよりいいですし、いい演技だったと思います。
衣装がホワイトレジェンドを黒くしたようにも見えて、こちらも勝手にリスペクトを感じています。これからも、応援していきたいですね。
アリサはこれからも構成に4ルッツを入れていくんでしょうか。アメリカスケ連の思惑に最終的に潰されなければいいなと思います。
最後にうたしんペア!本当に楽しめました。
次戦はまだ決まってないんですか?是非もう1度見たいですね。
ととちゃん さま
このアメリカ大会の女子シングルは、日本選手が力を出しきれず、アリサがあんなのだし、気分が悪かったんですけど、そんな中で、ジェシカちゃんのホプレガリスペクトプロは、まさに一服の清涼剤でした。
河辺さんも田中さんも初めて見る選手で、優れた能力の持ち主というのは分かったんですが、明らかにコンディションが悪くて力を出し切れておらず、そういう選手を派遣するのもどうなのか?という疑問はありますね。あと、あのミーシンでさえアメリカに来ているのに、濱田コーチが来ないのはなぜ?と、シニアのCSもまだ始まっていないのに、不思議に感じました。
西山くんの右手を挙げてしなやかに動かすところ私もゾクッときましたよ。
最後は疲れたんでしょうね?ご愛嬌ですね。
リウさんの回転不足のスルーは今に始まったことではないですね?ネイサン程度の離氷前の回転はヨシとしてもこれは、しっかりアップでスローまで映像で映ってたので、しかもフルブレードで、ジャンプは半回転するものだというのをよく見ますが180度は回転して飛び上がってますがどこまで許されてるのでしょうね?回転不足でいくと間違いないですが、これについて直ぐにブログにあげる人がいましたが昨日はJunさんが貼ってくださったザギトワファンの人のツイートであっという間に拡散されました。
4回転やルッツに限らず怪しい人が多すぎではないですか?今までもそれで点数もらってますので、リウさんだけのことではないと思います。この跳びかたは失敗しにくいのかな?逆に結弦くんの4Tジャンプの解説者が「正しいジャンプですね」といってたのを覚えてますが、私も前にコマ送りでみたときにトップ選手では羽生結弦、ボーヤン、コリャダ選手あたりでした。日本女子ではジュニアですが川畑さんですね。というわけで、私としては今更感しかありません。
疑問に思う人はISUにいうしかないですね。また、リウさんはトーループは出来ない私はルッツが簡単といってるそうだし、クリケットにハーネスのコーチに指導を受けて結弦くんと写真も撮ってる選手ですから、正確なジャンプを追及してほしいとは思います。
senninさま
アリサの4Lzについて、これだけ決定的な検証動画が上がっていながら、いわゆる「フィギュアスケートジャーナリスト」と言われる方々はダンマリで、日頃他国の選手の回転不足やエッジエラーにアレコレ言うジャッキーなんてアリサについては案の定スルーです。こういう所が「フィギュア村」はダメなんですよ。
JGPシリーズのYouTubeの演技動画にコメントはつけられないんですが、ISUのツイ垢やインスタ垢には批判のリプライが殺到しています。まぁ、個人的には、「また、アメリカか!」と一方的に批判する気はなくて、第1戦のロシアのワリエワの4Tもグリ降り気味ながらたくさん加点がついていたので、まぁ、ファイナルで、「札束の積み合い」もとい「加点の積み合い」でどちらが勝利するのか、外野から生暖かく見守るとしましょう。今シーズンも、おそらく日本女子のファイナル進出はゼロ確実で、そこは残念です。
初めてコメントさせていただきます。
うたしん組の演技、本当に素晴らしかったですね。
気持ちのいいツイズルはもちろん、ユニゾンが綺麗。
そしてなんといってもハツラツとして見ていて楽しくなる演技でした。
減点は一つもありません。
あとはレベルを上げていくだけですね。
年齢的にもまだまだジュニアでやれるんですから焦らずに頑張ってほしいですね。
次はあゆみつ組ですね!
同じく初JGPにして2戦エントリーということで期待がかかります。
あゆみつ組は先輩カップルですし、うたしん組とは全くカラーが違いますのでこちらも楽しみです。
男子はJGP2連覇で卍トリオ3人が各2戦エントリー。
完全にファイナル狙いの采配です。
ジュニア日本男子はTESもPCSもバランス良く評価されてる選手が増えてきてて良いですね!
鍵山選手はTES、佐藤選手はPCSの成長ぶりが著しかったです。
三浦選手は偶然にも優勝候補と当たりまくってるのであまりプレッシャー感じずに伸び伸びやってほしいところです。
女子だってレベルは決して低くない。
荒木選手、川畑選手、河辺選手などはあと一歩でメダル、というところまできていました。
これから出場の住吉選手も昨季メダリストです。
そもそもずば抜けてロシア女子のレベルが高すぎる中で戦ってる結果なんで誇っていいと思います。
(男女のレベル差を知らずに批判する人が多くて悲しいです…)
今季は高難度ジャンプをもっと飛ぶように、という流れになっているので、世界初とか話題性のあるものは特に見逃されやすいのかもしれません。
ホームの大会でしたし。
ただ、私たちはジャッジではないですし、アリサ選手が悪いわけでもない。
むしろ可哀相なので、あまり選手を悪く言いたくはないな、というのが本音です。
ジャッジが毎年一定でないために苦しんでいる選手を見るのは辛いですが、現状を受け入れて頑張っている選手を応援することが自分たちにできることかなと思います。
Rionさま
はじめまして。コメントありがとうございます。
高浪選手と池田選手のカップルは、現段階では、第5戦のポーランド大会にアサインされているようですね。フィギュアスケートTVでチラっと見ているはずなんですが、あえて動画を漁ることはせずに、ポーランド大会での演技を楽しみに待ちたいと思っています。
いま、ラトビア大会の女子SPをライストで見ていますが、日本の女子選手って個性的だなぁと感じます。ロシア(特にエテリ組)と韓国が「勝てる選手」の育成に力を入れているのとは対照的に、所属チームで教わったものをベースにして育っているのでしょう。このご時世、「結果出してナンボ」という風潮はありますが、毎週こうやって試合を見る立場からすると、個性的な選手の方が見ていて楽しいです。
貴重なご指摘、ありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。