「KISS & CRY 国別対抗戦2021 & 世界選手権2021」(2)

「KISS & CRY 国別対抗戦2021 & 世界選手権2021」(2)

昨日に続いて「キスクラ」のレビューです。今日は、トレーシーの独占インタビューをご紹介します。インタビュアーは田村明子さん。ブライアンの記事は野口美惠さん(Number PLUS)による取材でしたが、また少し違った印象の内容でした。

羽生は(ワールドでは)ほとんど完璧なショートを滑りきったものの、スコアが若干低かったという声もあった。

「いつも思うのですが、ユヅのようなアーティストは、とてもさりげなく難しいことをやるのです。彼の技術と芸術性、音楽性はとても高度なもので、ちょっとした動作も実はとても難しいんですよ。でも、その質の高さがいつも評価されているわけではないと感じることもあります

あの穏やかなトレーシーの人柄が伝わってくるコメントですが、実はこの発言は、ジャッジは見る目が無い、と言っているに等しい。羽生さんのスケーティング技術をグッと引き上げてくれたのは彼女ですから、昨今の採点のアレコレを彼女も知らないわけがない。僕ら外野のファンでさえ採点に心を痛めているのだから、コーチ陣も悩んでいるはずです。

一部のロシアのメディアは、ぜんそくの発作と報道した。

「それに関しては、私の方から追加で言えることはありません。大会後、もちろん話はしたけれど、彼の体調についてのくわしい話は特に話題に出ませんでした」

ウィルソンは、短く答えた。それから、来季に控える北京冬季オリンピックについて教えてくれた。

「ユヅはこれまでと変わりなく、同じようにトレーニングを続けていくと思います。そして今の彼にとって、4回転アクセルを成功させるのはとても大切なことです。彼は常に、より高いものを目指していますから、技術的にチャレンジを続けていきたいのでしょう。トレーニングの場所については、彼は(日本での)リンクを独占で自由に使える状況をとても楽しんでいるのは分かっています。ですから、まだ何も具体的にはなっていませんが、この数カ月中に話し合いをして決めると思います。カナダの感染状況にもよりますしね

「おや?」と思ったんですが、トレーシーはここで、北京五輪のことなんて何も発言してないじゃないですか。おかしいと思いましたよ。「数カ月中の話し合い」というのも、練習拠点をトロントか仙台かどっちにするか?という内容でしょう。だから、北京五輪を目指すかどうかは、まだ何も決まってないし、お話できませんということですね。

トレーシーは、これ以外の部分で、羽生さんの「進歩」という部分を称えていますね。

「ユヅは以前に比べて、さらに成熟したと思いました。自分のやっていることを、前よりもきちんと意識して評価するようになったと思います。とても自信を持っていると同時に、謙虚なところは失われていない。彼は(久々に対面したストックホルムでも)変わらず、常に謙虚でした

「・・・世界のトップアスリートというのは誰でもある程度、自己中心的で、自分の技術を守るために自分勝手でいなくてはならない部分もあります。でも、彼には、スケーターとしてレガシーを残したいという強い意志、そして観客にエネルギーや感動を与えたいという強い意欲があります。・・・もちろん、試合に勝ちたいというモチベーションもあるでしょう。それは意欲として大事なものですが、でも本質的に、彼はもっと大きな使命感を抱いて進歩を続けているのだと思います

すでに彼は、フィギュアスケートの伝説的人物です。ディック・バトンさんが言うように、「やりたいように、やらせてやれ」という存在で、そこをコーチ陣も認めているように感じます。まずは、4Aを成功させること。そして、その後に彼が「やりたいように、やる」という舞台は、試合という狭く閉鎖的なフィールドである必要はまったく無いですからね。いずれ訪れる「現役引退」のその時、アレコレ言う意見は出てくるでしょうが、むしろコアなファンほど、彼のプロ転向を待ち望んでいるんじゃないかと思います。私もそんな一人です。

では、また明日!

Jun

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