リザルトは「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」。フィギュアスケートYouTubeさんは「こちら」。
*YouTubeはすぐに削除される恐れがあるので、その場合は、「フィギュアスケート速報」さんの「滑走順&結果」の「演技動画」をチェックされることをオススメします。
トゥルソワ。フリーは「154.68」で1位。合計「232.37」で優勝。「4Lz 3Lo 2A+3T 2A /3Lz+3T 3F!+1Eu+3S 3Lz」。
今回、故障していたこともあり、クワドは冒頭の4Lzだけなんですが、だから余計に目立って見えるのが、それ以外のトリプルや2Aの着氷時における「上半身の沈み込み」と、流れの無さなんですよね。しかも、ジャンプの構成を落としたからと言って、繋ぎが増えるわけもないので、残念ながらあまり見るべき所のない平凡なプログラムです。
しかし、この編曲もひどいね(笑)。「クルエラ」という映画のサントラから3曲つないでるようですが、現地観戦の際、6連とか整氷中で流れているBGMぐらいにしか思えません。もちろん、頑張っている本人には全く否は無いんですが、ウサチョワのプロと比べると、いろいろと残念です。
ウサチョワ。フリーは「140.60」で4位。合計「217.31」で2位。「2A 3Lz!+2T 3Lo 2A /3Lz!+1Eu+3S 3F 3F+2T」。
トゥーランドット!めっちゃいいじゃないですか!彼女のスケートによく合っていると思います。フリーのスコア的には4位ですが、クワド・3Aが無いことと、ラストの2つのジャンプで「3F+3T 3F」予定だったのが、一本目でSOしてしまって、なんとか最後のジャンプのセカンドに2Tをつけてリカバリーした形になります。
実質、SP・フリーともにノーミス級を2本揃えたと言っていいので、もう少し評価されてもいい選手だと思います。ちなみに、彼女の次戦はNHK杯です(実は、スケアメの台乗り3人全員がN杯アサイン!)。アメリカからアリサも来るし、日本は、紀平さん、坂本さん、松生さん出場予定で(*紀平さんは厳しいかも)、これは大接戦必至と言えるでしょう。
ユ・ヨン。フリーは「146.24」で2位。合計「216.97」で3位。「3Aq 3Lz+3Tq 3Lo 2A /3Lz+1Eu+3S 2A+3Tq 3F!」。
レ・ミゼラブルからは、「I Dreamed a Dream」を三原さんがSPで使用していますね。ただ、メインテーマに関しては、17-18シーズンに須本君と三宅君がともにフリーで使用していたのがとても印象的で、久々な気がします。ちなみに、このユ・ヨンのプロはシェイ振付だそうです。
助走自体もそうですが、そもそも最初の3Aまでが、長いなぁ・・・。3Aには「q」はつきましたが、よく降りました。それよりも、3Lz+3Tはキレイに降りているように見えますが、セカンドトウに「q」ですか・・・厳しいね。逆に、後半の2A+3Tqの方は、軸が傾いて着氷自体が危うかったので、分かると言えば分かるんですが。
まぁ、ウサチョワのフリーの方がクオリティとしてははっきり上ですけど、やはり3Aという得点源の大技が一本あると、細かいミスはひっくり返せるということですね。
坂本さん。フリーは「144.77」で3位。合計「215.93」で4位。「2A 3Lz! 3F+2T 3S /3F+3T 2A+3T+2T 3Lo」。
ちょっと角度的に分かりにくいですけど、冒頭、坂本さんがジャッジの目の前で止まってニンマリしている所は面白いですね。N杯の放送ではちゃんと拾ってほしいです(笑)。
前半のルッツでアテンションこそついていますが、それ以外で若干危なかったのは3連コンボの3Tぐらいで、ほぼノーミスと言っていいかと。よくSPのミスから切り替えられたなと思います。台乗りはできなかったですが、このフリーでは実力を出せたように思います。
・・・しかし、この曲、ちょっと弱すぎませんか?リショーさん振付ですけど、これまで、アメリとかピアノレッスンとかマトリックスとか、型にハマらない個性的な選曲&編曲が光っていただけに、これで五輪目指すの?大丈夫?とちと不安ではあります。
宮原さん。フリーは「134.15」で6位。合計「200.51」で7位。「3Lz<+3T< 2A 3Lo 3S /3F!<+2T+2Lo 3Lz 2A+3T」。
ジャンプについては、SPにも言えますが、踏切前のスピードが足りないのは気になります。ただ、そういうのを超越した表現であることは、現地のお客さんの拍手&スタオベが証明していますよね。トスカはいろんな人が演じてきていますが、壮大で良かったと思います。
横井さん。フリーは「119.30」で11位。合計「174.63」で11位。「2A 3F 3Loq 2Aq+3Tq /3Lzq+2T 3Lz 3S+3T<+2T」。
このクイーンメドレー、2曲目の「We Will Rock You」と3曲目の「We Are the Champions」は説明不要の有名曲ですが、1曲目の「Fat Bottomed Girls」も含めて、ミドルテンポの曲が3連発という感じで、もうちょっと選び様があったのでは?と感じます。
というのも、個人的に、横井さんはいい意味で「かっ飛ばす」ようなスケーティングが魅力だと思っていて、このプロだともっさり感がずっと続いてしまって、演技がこじんまりとして、もったいないんですよ。それでもお客さんは「キャーーー」と声を出してくれて有難いですね。
ちなみに、N杯のガイドライン(応援のマナーについて)を見たら、今年も「声援禁止。拍手・手拍子のみ」とありました。この感じだと、少なくとも年内の日本開催の試合は全部そうなるでしょうね・・・。
さあ、すぐにスケカナが始まりますが、明日・明後日は竜王戦の方に集中しますので、フィギュアのレビューは週明け以降を予定しております。ご容赦ください。
では、また明日!
Jun