「Ice Jewels Vol.19」(1)

「Ice Jewels Vol.19」(1)

2024年5月15日発売。定価「1,760円」。FaOI愛知開幕前にようやくジュエルズを読むことができました。

Quadrupleと比べるとテキストの量は物足りないですけど、本書における羽生さんの発言は貴重なものだらけで、十分に入手する価値はあると思います。

いつものように、気になる発言をいくつかピックアップしようと思っていたのですが、「ユヅに聞いた56のQuestion」の中のこのやり取りを見て、方針変更です。

Q. 競技生活を振り返り、一番納得できた演技はどれでしょう?

「2020年の4大陸選手権のSPと、全日本選手権のFSです」

なぜか、2020年全日本の天地様はフジの公式映像が無くて、実況・解説・カウンター無しなので悪しからず。当時の私のリアルタイム視聴時のエントリーも残っているので、よろしければどうぞ。「4CC・SP」・「全日本・FS」。

さて、羽生さんのプログラムの中でも至高の域まで極められた「バラ1」ですが、3本のジャンプをいま改めて見てみて、「破滅の方が高さがあるのでは?」というのが率直な感想というか、4年経ってもまったく衰えていないことが信じられません。

この4CC後からコロナ禍となり、20-21シーズンの羽生さんは仙台拠点で一人で練習するという状況でした。GPシリーズも「4試合のみの開催」に留まり、羽生さんは出場なし。つまり、全日本が羽生さんにとってぶっつけ本番の大会ながら、SPはレミエン、FSは天地様と新プロ2本準備してきたことを、驚きをもって受け止められた経緯があります。

それでいてこの完璧な演技だったので、「(プルさんが語っていた)ユヅは五輪の4連覇、5連覇は可能!」という発言もぜんぜんありえるでしょ?と当時は思ったのです。ですが、いま羽生さんがやっていることは、当時の私が1mmも想像していなかった領域なんだよなと、しみじみ実感します。

「仙台で一人でトレーニング」という状況はそのままに、いまや「別世界」に来てしまいました。そこに連れていってもらえたことに感謝しなければいけませんね。そして、天地様を見ていて思ったのが、「そういや、和プロはけっこうご無沙汰だよね?」ということ。

Ice Story 3rdでそういう選曲を盛り込むのか、あるいは来年のノッテでもし野村萬斎さんとコラボするのであれば間違いなくそうなるのでしょう。この「クエスチョン」はRE_PRAYが終わった後に行われているので、となると、「20年全日本FS」を挙げたことに何か深い意味があるのでは?と想像したくなる所です。

では、また明日!

Jun


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