ロシア杯第2ステージ(女子FS)感想

ロシア杯第2ステージ(女子FS)感想

今日は女子のフリーです。上位3選手のみチェックします。「フィギュアスケートYouTube動画Blog」さんもご参照ください。

トゥルソワ」。フリーは164.82の1位。合計240.59で優勝。なんだかんだでロミジュリですし、しかも冒頭からクワド3連発の構成ですから、ゆづファンであれば思わず緊張して見守ってしまいますよね。

4T-3T、単発の4Tは加点がつきましたが、一本目の4Lzは、リンクの端から端まで助走を取りまくって、まだもうちょっとという感じ。彼女の演技を見ていて感じたのは、体力の消耗が明らかに出ているということ。転倒した3Lz-3Loだけでなく、通常のトリプルもけっこう余裕が無かったです。

3Aが実戦投入可能なレベルになった時に、3クワド込みで最後までまともにエレメンツをこなしきれるのか?という点では心配です。プルさんの元で心機一転頑張っているので、応援したいと思っています。

ワリエワ」。フリーは148.60の3位。合計233.70で2位。14歳の子に、この衣装はすごいね。さすがロシア。日本の女子選手の衣装も、伊藤さんの影響があるのか、どんどんよくなってるけど、このデザインは凝りまくってますよ。伊藤さんは、こういうデザインをどう見ているのか、興味があります。

さて、スケートの方ですが、冒頭の4Tで軸が傾いての転倒。こういう転倒、以前も見た記憶があります。あんなに派手な転び方をして、2本目を決めたのは立派です。いい根性してますよ。しかし、後半でもったいないミスが目立ちましたね。やはり2クワドで体力が削られた影響でしょうか。

しかし、せっかくのボレロが・・・。勇壮なメロディがバックで流れているのに、いちいち止まって繋ぎを入れるってのは、振付師もコーチも、一体どういう感覚してるの?って思っちゃいます。ワリエワちゃんに非はまったくないけど、グレイの振付は相変わらずアレだということがよく分かりました。残念な話です。

ウサチョワ」。フリーは152.81の2位。合計233.20で3位。えっ!この子もロミジュリなの!と、この映像を見て初めて知りました。これは凄い偶然ですね。

3Aもクワドも無いので、こちらも安心して見ていられます。ただ、強烈な個性は無いので、強豪揃いのロシア女子の中で勝ち抜くのは大変かもしれません。

ワリエワのボレロほど忙しくはないですが、ザギちゃんのプロにもよく入っている「なんちゃってイナバウアー」の良さがやっぱり分からないし、スパイラルも短いし、いろいろ残念です。しかし、編曲した部分の配置まで(最初と最後!)トゥルソワとかぶっている点は、笑っちゃいました。

ロシアカップは全部で5戦あるようですが、そろそろコストルナヤちゃんを見たいぞ。楽しみにしています。

では、また明日!

Jun


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コメント

  1. 雪女 より:

    Junさん こんにちは!

    ロシア杯の記事お待ちしていました。
    と言うもの、どう見たら良いのかだんだんわからなくなってきているので。
    選手の演技に集中したいんですが・・・
    皆上手で、でもどことなく似ているところがある。毎年絶賛される選手がどんどん輩出される。北京オリンピックがもし延期されたりしたら、今観てる選手は全員金メダルは取れないかもしれない・・・
    オリンピックを何歳で迎えるか、しかもワンチャンスしかない?なんて雑念を持って観てしまいました。
    Junさんのコメントに留意しなから、また見直ししたいと思います。

    • Jun より:

      雪女さま

      おっしゃる通り。同じチームにいて同じ振付師がプログラムを作っていて、ジャンプの跳び方も同じですからね。

      結局、実力的には横一線なので、五輪シーズンに怪我をせず体型を維持できている子が勝つ、ということになるでしょう。

      日本は?というと、紀平さん以外は横一線という感じで、ジャンプ構成は大差ないしロシア勢と勝負できるレベルじゃないですが、みんな個性的ですよね。

      もし、エテリ式を日本に採り入れるなら、全国から女子をかき集めて「紀平さんのコピーを作る」ということになるでしょう。もちろん、男子に関しても、「羽生さんのコピーを作る」という発想になるはずなんです。

      でも、日本の場合、金メダリストを育てるという「国」の意識より、国内の地域や派閥争いの方が激しいので、特殊といえば特殊ですね。