2022年8月22日発売。定価「1,430円」。
前号が「北京五輪号」で、2月28日発売だったので、約半年ぶりということになります。全て羽生さんの写真で構成。
パラパラとめくっていくと、まぁ、見たことのある写真が確かに多いのですが、本書は「火の鳥」(07-08シーズン・FS)から始まって、とても懐かしいです。それ以降、競技プロのショットが毎シーズン並んでいて、平昌五輪の17-18シーズンまで揃っています(EXのショットはなし)。こういう、ある意味「敷居の低い」誌面構成の雑誌って、最近ファンになった方にはとても有難いはずです。
ただ、18-19シーズン&19-20シーズンの「Otonal」と「Origin」がスッポリ抜けていて、その後は、20年4CCのバラ1&SEIMEI、そして22年の北京五輪のロンカプ・天と地とで終わるので、「あれ?レミエンも抜けてるぞ?」と。18-19シーズンは、例の「フィギュアスケートニュース」と雑誌名を変えた頃で、あの頃の雑誌から写真を再登板するのが難しいのであれば、翌シーズンの「紫Origin」は入れてもいいのでは?と。でもやっぱり、レミエンが抜けているのは解せません。単にスペースの問題ですかね?
全体としては、競技中の写真が大半ですが、キスクラや練習時の写真も豊富ですし、仙台パレードや国民栄誉賞、そして決意表明会見のショットも含まれています。
そして、これは言及しておきたいのが、14年中国杯の写真が入っています。頭にテーピングをしてオペラ座を滑り切ったショットだけでなく、衝突直後に氷上で倒れている一枚もあって、まぁ、いまの羽生さんは他の選手と試合で「争わない」立場だからいいですけど、これ入れてくるかなぁ・・・と。
便利な一冊ではあるんですけど、前述の写真の「足りない部分」の問題だったり、あとは「意思表明会見」と表記していたり、諸々の「詰めの甘さ」があることは否めません。でも、長年羽生さんとゆづファンを応援してくれた雑誌なので、何よりも「出してくれてありがとう!」というのが正直な所です。
メタルジョギング・チャレンジは88日目。JUDAS PRIESTの『Killing Machine』(1978年10月)です。前作の『Stained Class』からわずか8カ月のリリースですが、こんなにガラっと音が変わったことに驚きます。前作は「Exciter」という名曲こそあれど、他は大人しい曲も多く、そこまで「ヘヴィメタル度」の高くなかった作風でした。しかし、本作は完全に重金属サウンドに振り切ったというか、ギターのザクザク感がたまりません。本作の日本盤には『殺人機械』というそのまんま直訳の邦題がつけられていたんですが、1曲目の「Delivering the Goods」から、まさに「殺人機械」っぷりが炸裂。ギュィーン・ギュ・ギュ・ギュ・ギュッとギターが唸りを上げて、ロブ・ハルフォードの金切りシャウトが追いかけていく。曲自体はポップなんだけど、まったく軽くない。ギターソロもいいし、この1曲だけで語る所多すぎです。
そして、4曲目の「Hell Bent for Leather」は、バイカーのための曲なんですが、ヘヴィメタルの「マッチョ感」を理想的に表現していて、「ヘルベンッ!ヘルベンフォレザァ!」と思わず口をついてしまう。実際にライヴで、ロブはバイクにまたがって歌うんですが、これ2年前の映像ですからね!ロブは1951年生まれなので、ウチの親の世代ですよ。笑っちゃうぐらい元気なのです。やっぱり、好きなことを続けていると、歳ってとらないんだなと思いますね。
本作、基本的にヘヴィな曲ばかりなんですが、10曲目の「Before the Dawn」はアコギをバックに、ロブが朗々と歌い上げる名バラード。泣きのギターソロもいい!唯一不満なのは、最後の曲順で、11曲目の「Evil Fantasies」と入れ替えて、「Before the Dawn」で終わった方が美しい締めくくりだったような・・・。まぁ、キレイに終わらない所もまた「メタル」って主張なんですかね。
では、また明日!
Jun