「Oggi 9月号(2020)」

「Oggi 9月号(2020)」

2020年7月28日発売。定価「880円」。

Oggiというと、長谷川理恵さんのイメージが強いですが、30代向けの女性ファッション誌ということだそうですね。出版元の小学館にはまったく良いイメージは無いですが、巨大出版社なので、もちろん一枚岩なはずがありません。

値段もそこまでお高くないので買ってみたんですが、予想以上にしっかりした内容でした。

あんまり話すと面白くないのでボヤカし気味に行きますが、報知から発売された写真集『羽生結弦 2019-2020』の未公開ショット掲載という部分が、まず気になるかと思います。もちろん、矢口亨カメラマン撮影のショットなので、ペラペラな紙質なのがもったいないぐらいでした。

ただ、今回の企画の素晴らしい所は、矢口カメラマンのインタビューに尽きます。これはなかなか読めるものではありませんし、報知の写真集をお持ちでしたら、買っておいて損は無いかと思います。そして、矢口さんと私がまったくの同年代ということが分かり、Twitterのプロフィール画像ではもっと若い方だと思っていたので、意外でした。

写真集の中で「余白を多めにした意図」について語った部分のみ、以下ご紹介しておきます。

24歳から25歳になる羽生結弦というひとりの青年が、フィギュアスケートを通して自らの理想と向き合い、挑戦しながら前に進んできた1シーズンを一連の写真を通して伝えたいと思いました。

・・・ページに余白をつくったのは、スケートリンクの白やエキシビションの暗闇だったり、そのときの羽生選手の状況や周りを包む空気を感じて欲しかったから。選んだ一連の写真は、僕が見て感じた羽生選手の物語です。

・・・僕はアスリートを撮影することが多いのですが、撮られた人がずっと後に写真を見たときに、当時を懐かしんでくれるような写真が撮りたいです。そのために被写体となる人物だけではなく、周りの景色や空気感まで含めて切り取れるようにしたいと思っています。

「当時を懐かしんでくれるような写真」という言葉から、この写真集は、我々ゆづファンへのプレゼントなだけでなく、羽生さんに対してのプレゼントであることも意図していたのかもしれません。

水曜日は藤井棋聖の対局があります。対局相手の鈴木大介九段は、巷では「世界一将棋の強いプロ雀士」なんて言われていて、実際、「麻雀最強戦」というプロ雀士と著名人が参加する混合大会で優勝。「最強位」というタイトルを昨年獲得しました。

将棋も豪快な棋風で、しかも時間をあまり使わずに決断よく鋭い手を指していきます。ある意味で、藤井棋聖とは対照的なので、「消費時間差」という面でも注目です。終局が早い可能性があるので、お昼頃からチラチラとチェックされることをオススメします。

解説者で注目なのは、久々にABEMAに登場する松尾歩八段でしょう。「セクシー松尾」というあだ名がついていて、実際、低音ボイスでいつも物腰柔らかな先生。聞き手の女流棋士に対する気配りも欠かさない紳士です。心配なのは、夕方(16:30)からの登板かもしれないので、将棋が終わってなければいいのですが・・・。

では、また明日!

Jun


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コメント

  1. おの より:

    めちゃくちゃ悩みましたが買いました
    羽生くんをリスペクトしてくれる人はやっぱり違うなぁと思いました
    あまり書けませんが、いいカメラマンさんと巡り会えたと思いました

    それもこれも羽生くんの魅力なんです
    撮りたくなる人なんです
    表面だけじゃない
    内面から出るオーラが違うと分かるんですね
    また写真集を見ながら読みたいと思います

    • Jun より:

      おのさま

      おお!購入されていましたか。

      報知の写真集を購入済の方でも、今回のOggiは完全にノーマークの方もいらっしゃるかと思います。
      このインタで、矢口さんは、あの写真集に込めた思いや考えを率直に語ってくださっていて、また新たな気持ちで写真集をめくれますよね。

      副読本というかガイドブックとして勝手に認定したくなるクオリティです。完全に盲点でした。