『y 羽生結弦写真集』感想

『y 羽生結弦写真集』感想

2024年2月7日発売。定価「4,400円」。本書入手の経緯は「こちら」も。

小海途カメラマンと言えば、SOIに随行していたこともあり、「まるまる一冊、SOIになるのかな?」と予想していたんですが、たしかにSOI中心ではあるんですけど、SharePracticeやプロローグのショットも掲載されています。そこが、良い意味でのサプライズでした。

(1)ACT CALL(計10ページ)

冒頭部分は、SOIのバックヤードのショットから始まります。見たことの無いショットばかりで、本番前の緊張感漂う時間帯ながら、カメラ目線をくれたショットもあり。ここをめくっている段階では、一冊すべてSOIだと思っていたのです。

(2)SharePractice(計20ページ)

前作の『YUZU’LL BE BACK IV』は、21年の全日本と22年の北京五輪だけで作られた一冊だったんですよ。発売もプロ転向会見の直前(22年7月)でしたから、そもそもの話、「notte stellata写真集」を除くと、それ以降の小海途さんのお写真を「書籍」で見るのは久々なんですよね。「写真集」という形でシェアプラを収録したものだと、田中宣明カメラマンの「シーズンフォトブック」と、廣済堂出版の「KEEP TRYING」がありますが、本書がまずはっきり違うのはレイアウト面で、ページに余白を置いて、ほぼ大半が1ページに写真1枚となっている点ですね。また、モノクロのショットも織り込み、練習中ではなく、各メディア向けの独占フォトセッション時の写真にもモノクロがあるのは、なかなか新鮮でした。雑誌、写真集問わず、通常はカラー写真を詰め込むのがスタンダードですから、ガラっと印象が変わりますね。

(3)プロローグ(計12ページ)

この「プロローグ」の冒頭の見開き2ページ、漆黒の闇に「終わりなき夢」のブルーの衣装の羽生さんが浮かび上がるショットが素晴らしい。後ろ姿なのにアートを感じます。今回の表紙の「あの夏へ」も美しいですが、それに匹敵しますね。他には、SEIMEIとロミジュリのショットもありますが、撮影地点に制限があったのか、やや遠めから眺める感じの写真が中心です。「終わりなき夢」がもうちょっとあっても良かったのでは?と思いますが・・・。

(4)SOI(計82ページ)

すごいボリュームです。そう考えるとSOIだけで一冊作れそうですが、前述のように小海途さん撮影の単独写真集が久々ですから、シェアプラから入れたんでしょうね。さすがオフィシャルカメラマンだけあってバリエーション豊富で、あらゆる技術と情熱も詰め込んだ入魂の写真たちです。構成としては、リハーサル、オペラ座、阿修羅ちゃん、ハク様、フィナーレという並びですが、特に阿修羅ちゃんとハク様の出来が強烈です。ネタバレになるのでぼやかしますが、「左ページ阿修羅ちゃん、右ページが・・・」という見開きのページは、小海途さんと小島利之さんにその意図を解説してもらいたいですね。ハク様も、表紙は漆黒をバックにしていますが、中の方は、白がバックだったり、ブルーがバックだったり、モノクロのショットもあったり、間違いなくハク様に一番エネルギーを注いだのだろうと感じます。

これだけ素晴らしい写真集を目の前にすると、「今年もSOIに出てくださいよ!もちろん小海途神も!」という気持ちになりますよ。RE_PRAYで披露した新プロをSOIでも再演して、それを神が撮る。彼が出てくれれば、RE_PRAYのチケットを取れなかった人たちへの「救済」にもなりますもんね。

なーんか、SOIへのイン確率が80%ぐらいに思えてきた自分がいます。この素晴らしい写真集を手にすると、そう願わざるをえなくなりますね。

では、また明日!

Jun


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