2023年8月24日発売。定価「3,520円」。
一言でいって、「別格の美しさ」です。これまでの田中さんのシーズンフォトブックと比べて、やや毛色が違うというか、神々しささえ感じます。以下、印象的だった点をまとめておきます。
・構成としては、「決意表明会見→ShrePractice→プロローグ事前撮影→プロローグ→GIFT→ノッテ→SOI→FaOI」と、時系列の並び。大半がアイスショーのショットなので、黒をバックとした写真が多め。だからなのか、「神々しい」という印象を受けたのかも。
・田中本と言えば、ご自身でも公言されているように、「かわいい系のゆづ」を長所として挙げておられました。ただ、「かわいい系」な部分は、プロローグ事前撮影とFaOIぐらいでしょうか。
・「おや?これは見たことない!」と思ったショットは、プロローグ事前撮影とGIFTとFaOIですね。その中でも超貴重なのは、GIFTです。GIFTの掲載写真は、皆さんご存じのように「アフターパンフレット」以外の出版物においては、基本的に「同じもの」しか使われないという状況でした。ところが本書は、GIFTのオフィシャルカメラマンの田中さんの本ということもあって、「アフターパンフ」とのカブリがなく、それでいて各種メディアでの既出ショットも無い。ある種、「アフターパンフ」を買い逃した方への「救済本」とも言えるかもしれません。
・GIFTがインパクトでは一番なんですが、実はFaOIのショットが、「田中さんらしさ」「SEASON PHOTOBOOKらし」が出ている部分かなと。オープニング・フィナーレでの羽生さんの笑顔や、田中さんのカメラにむけてのサービスショットもあり。もちろん、Aツアー、Bツアー全ての衣装が漏れなく収録されています。
・本シリーズの巻末には、これまで出場試合のプロトコルが掲載されていました。それがプロ転向によって無くなり、今シーズン出演したすべてのショーの「羽生結弦 2022-2023 セットリスト」に切り替わっています。これは有難いです。
・ただ残念な部分もあって、昨年封入されていた「ポスター」と、毎年恒例の羽生さんの直筆メッセージが無くなっています。ポスターは昨年突如加わった特典なのでそれはそれとして、直筆メッセージが無くなったのは悲しいですね。なにか理由があるんですかね?
とまぁ、こんな感じです。毎年購入されている方は当然ながらのマストアイテム。そして、プロ転向後に沼った方には、「プロスケーター羽生結弦の1年」を写真で振り返るには最適な一冊ではないかと。しかし、こんなに凄いのが出てしまって、これを超えるクオリティはなかなか難しいのでは?というレベルの素晴らしい仕上がりだと思いますね。自信を持ってオススメします。
では、また明日!
Jun