『羽生結弦写真集 KEEP TRYING』感想

『羽生結弦写真集 KEEP TRYING』感想

2023年8月26日発売。定価「3,300円」。

廣済堂出版の羽生さんの写真集としては、『REGROWTH』と『ENDLESS DREAM』に続いて本書は3冊目の出版。こちらの出版社はフィギュアスケートに限らずマニアックな写真集を世に送りだしていて、あのソダシちゃんの写真集も「2冊」出版しています。

さて、本書の内容について、以下まとめておきます。

・全155ページ。撮影クレジットは、望月仁カメラマン。他にアフロスポーツ他から写真提供を受けています。田中さんの写真集より27ページほど分厚いですね。

・両面ポスターを2枚封入。プロローグ白Tシャツ・SOIのオペラ座で1枚。21年全日本表彰式(天と地と)・19年NHK杯表彰式(紫Origin)で1枚。カバーは両面で裏面(内側)は「If…」です。

・写真の並びはやや変則的。今年のFaOIのAツアーのフィナーレと「If…」、SOIのオペラ座、SharePracticeのショットが「挨拶代わり」に並んでいて、その後、30頁から時系列の並びになります。決意表明会見→SharePractice→プロローグ→SOI→FaOIと、ここまでで139頁。

・田中さんの写真集では、決意表明会見は1ショットのみでしたが、本書は計6ページ。そして、本書はシェアプラに計32ページとかなり割かれていて、氷上だけでなく、白のジャージでのリンクサイドでのウォームアップ時やシューズを履く時、タブレットを確認する様子などかなり詰め込まれています。競技者時代の出版物を思い出さずにはいられず、だから「通信ぽい」と感じたのです。残念ながら、GIFTとノッテ、そしてFaOIのBツアーのショットはありません。

・140頁からは「MEMORIES OF VICTORY」と題した競技者時代のベスト集。16年マルセイユのGPFの紫プリンス様&ホプレガから始まり、17年ヘルシンキワールド、18年平昌五輪、19年N杯、20年四大陸、21年全日本で約15ページ。マルセイユのレックレ、懐かしいです!

以上、こんな所です。どうしても田中さんの写真集との比較になりますが、アイスショーの写真については田中本の方が「網羅」されているので、そこは敵いません。ただ、決意表明会見とシェアプラの写真数は本書の方が圧倒していて、しかも笑顔のショットも多いですから、その辺りをどう評価するか。競技者時代のショットは「詰め合わせ」的な感じなので、あくまでもオマケですね。

手元の雑誌を全て確認したわけじゃないですが、決意表明会見とシェアプラは、他誌でもけっこう写真は掲載されているはずなので、この2つを目的にされるなら、お手持ちの雑誌を一度ザっとチェックされると良いかもしれません。まぁ、田中本を未購入の方はまずはそちらをオススメしますが、本書もかなり頑張ってくれていると思いますよ。

では、また明日!

Jun


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