『羽生結弦写真集 REGROWTH』

『羽生結弦写真集 REGROWTH』

2021年7月20日発売。定価「2,750円」。

まず、結論から言って、かなりいいです。小海途さんの『YUZU’LL BE BACK III』と田中さんの『SEASON PHOTOBOOK 2020-2021』と比べてめくってみましたが、はっきり違うのは、「本書だけが、SOIの写真をしっかり収録している」ということ。もう一つ違うのは、「練習着写真が少なめで、試合・EX・ショーの写真が多め」ということです。

小海途さんも田中さんも、ゆづ写真集を何冊も出してきているので、マニアックな視点を盛り込もうという意図があると思うんですよね(動画や対談でも練習時の羽生さんについて熱心に語っていますし)。そこが、良くも悪くも「練習着ショットの多さ」に表現されているような気がしています。

本書の内容に戻って、まずカバーを外しますと、カバーの裏側がSOIオープニングのLMEY衣装のショット。ポスターにして飾りたいぐらいのカッコよさです(いわゆるNumber PLUSのようなカバー。でも、もちろん羽生さんオンリーです)。これとは別に、LMEYと天と地との両面ポスター(ミシン目が無いので切り離しは難しそう)も封入されています。

具体的な構成としては、まず、冒頭から27頁まで「20-21シーズンのハイライト」的に全日本・国別・SOIの写真が挨拶代わりに並んでいます。「アフロスポーツ」の写真で作られていることは事前情報で知ってはいましたが、おお、これ良さそうじゃん!と、画質、紙質も良くて、少なくとも通信がそのまま写真集になったという感じではまったくありません。

その後、全日本(28~67頁)、ワールド(68~85頁)、国別(86~117頁)、SOI横浜&八戸(118~137頁、*八戸は計6ページ収録)、そして「栄光の10年」(138~147頁)と続きます。最後の「栄光の10年」というのは、過去の写真の詰め合わせで、はっきり言っていらないです。個人的には、この部分をそっくりそのままSOIの別の写真に切り替えてほしかったですが、ライトなファンにはこういう年表的な企画は親切かもしれませんね。

賛否分かれる点も指摘しておきます。まず、「この表情は田中さんや小海途さんなら選ばないだろうな・・・」というような、「かわいい系」でもなく「かっこいい系」でもない、羽生さんにしては緊張感の抜けたような表情、あるいは演技中の若干苦しそうな表情の写真も選ばれています。もちろん、それも羽生さんであることは変わりないですし、映像では私たちも目撃しているわけですが、「そういえば、神カメラマンたちなら、この写真は選ばなそう・・・」というものが結構あります。「羽生さんの写真は、この表情じゃなきゃ!」という強烈な拘りがある方は、この点はマイナスかもしれません。あとは、見開きの右ページと左ページの写真が別のプログラムのものだったりして、「寄せ集め感」も感じます。まぁ、この辺りは、出版元の廣済堂出版の、フィギュア関係の出版実績の無さが出ているのかな・・・という気がします。

とはいえ、余計なテキスト等もなく、写真も大きいものが整然と並ぶ王道の構成で、私自身の予想を超えるものを世に送り出してくれました。一冊目としては頑張ってくれたと思いますね。

逆に考えると、本書をめくった後に、田中さんのフォトブックをめくると、「あの田中さんだから、この表情を選んだんだな!」というような「メッセージ」を想像する楽しみがあるんですね。その辺りは、後日フォトブックのレビューで触れたいと思います。

では、また明日!

Jun

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