『羽生結弦 notte stellata 写真集』感想

『羽生結弦 notte stellata 写真集』感想

公式HP内の写真集紹介ページは「こちら」。私は「11月10日」の先行販売で入手しましたが、一般販売日の11月30日(木)も徐々に近づいてきたので、やや詳しめにレビューしたいと思います。

・A4サイズの白いケースの中に、能登本・小海途本・矢口本の3冊が収まっています。箱の厚みは田中充記者の「羽生結弦の肖像」と同じぐらいですね。

・箱の中にA5よりやや大きめのミニクリアファイルが3枚封入。ちょうどこの箱の表紙になっている3枚の写真がそれぞれのファイルの「表」面になっていますね(裏はnotte stellataのロゴのみ)。使いやすいサイズではあるんですが、ガシガシ使うのはちょっともったいないかなぁ・・・という気も。ちなみに、この3枚の写真が、それぞれの写真集のカバーになっています。

・まずは、能登本から。写真の並びは時系列です。2023年3月8日の練習風景のショットから始まりますが、これ、どこのリンクだろう・・・と、ちょっと調べてみたんですが、「ベルサンピアみやぎ泉 スケートリンク」のようですね。その後、3月9日のセキスイハイムスーパーアリーナでの練習・リハーサルのショットがあり、3月10日の公演初日へ。「notte stellata」や「春よ、来い」の写真ももちろん美しい仕上がりなんですが、見所は、内村航平さんとの「Conquest of Paradise」ですね。羽生さんのスピンと内村さんのあんば馬の競演を真横から撮影したショットが見開き2ページになっていて、これは興味深いです。内村さんの床のショットもあるんですが、空中を舞う瞬間が本当に高くて、フィギュアスケートのシングルスケートだと、さすがにこの高さは出ませんね。バックヤードでのショットは能登本のみ巻末にまとめて掲載されています。

・次に、小海途本。こちらは、スーパーアリーナのショットから。まず、モノクロ写真も効果的に配置されていて、これは能登本には無かった要素です。・・・とめくりながら、途中に3月8日の練習ショットを発見したので、こちらは時系列ではないですね!ということは、写真選びや並びの両面で、それぞれのカメラマンの趣向が出ているということなのでしょう。この辺り、ご本人の解説が欲しいなぁ・・・。こちらの本は、「漆黒」の部分に拘りを持たせている印象を受けます。この漆黒の占めるスペースが大きいために、写真なのに、羽生さんが目の前で動き出しているような感覚や、氷の舞う瞬間も本当にリアルで、「生々しい感じ」がありますね。

・最後に矢口本。こちらは、「羽生さんの表情」にハッとさせられるショットが多めです。決してズームした写真が多いということではないのですが、眼光鋭く緊張感のある表情から、あるいは表紙に選ばれた「春よ、来い」のようなものまで、思わず表情に目を奪われるものが多いです。ちなみに、最終日フィナーレの即興の「Dynamite」のショットが手厚いのは、こちらの矢口本です。

ページ数が振っていないので、「何ページのこの写真がオススメ!」みたいな言い方が出来ないのですが、まぁ一般発売前ですし、これぐらいアバウトな記述でも良いでしょう。決してお安くはないですが、羽生さんをずっとサポートしてきた御三方へのリスペクトを込めて、入手を検討されても良いのではないでしょうか。

では、また明日!

Jun


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