最近の「惑星ハニュー」がアツい!

最近の「惑星ハニュー」がアツい!

マッシさんと言えば、羽生さんのGPシリーズ欠場を受けてのこのツイートが記憶に新しいですが、翻訳サイトの「惑星ハニューにようこそ」を久々にチェックしてみると、激アツな議論が展開されていました。

特に度肝を抜かれたのが、「Sportlandiaより」という名前を含むエントリーです。「書店を経営するライター・編集者のマルティーナ・フラマルティーノさんのブログ」を、惑星ハニュー管理人のNympheaさんが翻訳されているんですが、これはたいへんな労作ですね。

特にここ最近のエントリーの中で目を引くのは、トリノファイナルのイタリアジャッジ「Walter Toigo」の腐敗っぷりを徹底的に晒し上げる内容になっていて、めちゃくちゃ気合いの入った内容に驚いています。この男は、4Loと4Lzを降りた羽生さんのOriginのPCSに88.50という低スコアを投げつけて、エイモズよりも下にした悪質さで、当時瞬く間に世界にその名が拡散されました。

細かい部分は、私もこれから精査してみますが、Nympheaさんのまとめが分かりやすいので、ご紹介します。

さて、このジャッジ、ヴァルター・トイゴですが、ファイナル以前の大会における羽生君に対する評価を見ると、特に羽生君だけを下げることはしていませんが、全体的に常に平均から乖離していますから、パーカーやマルティネスのように羽生君個人に特に厳しいというより、ただ単に無能なのだと私は思います。

実際、他のジャッジの得点をカンニングしながら採点していたのがバレて資格停止になるようなジャッジです。ジャッジとしての能力だけでなく職業倫理も欠如しているのは明らかです。

なぜこんな奴が?という疑問は、当然、私たちだけが抱くわけではありません。以下、ご覧ください。

私の疑問は、何故このような曰く付きのジャッジが世界選手権や五輪やファイナルなどの重要な国際大会に派遣されるのか?と言うことです。

・・・何故、わざわざ資格停止の前科のあるジャッジを選ぶのでしょう?

マッシミリアーノさんやロレンツォ・マグリさんが何度か指摘しているように、イタリアの連盟も非常に保守的で閉鎖的な体質だそうですから、何をやらかしてもスケ連から重用される何かがこのジャッジにはあるのでしょう。

フィギュアスケートやスポーツに限らず、イタリアはコネがものを言う国です(この傾向は南に行けば行くほど酷くなります)。イタリアが面白いなと思うのは、非常に厳格な法律を制定しながら、必ずどこかに抜け穴があることです。

イタリア在住のNympheaさんの鋭い視点から、イタリアにおけるコネはある種の「文化」という感じがします。しかし、フランスは「更に酷い」のだそうです。

そして、当然ながら、これはイタリアだけの話ではありません。

トリノの採点についてはもうあまり触れたくありませんが・・・日本のジャッジについて一言付け加えると、このジャッジは自国選手の完璧な4ルッツに+3を与えています。


また、羽生君のショートのイーグルから実施された完璧な4Sに+4、ネイサンのフリーの4Sに+5を与えていました。

詳しく調べればおかしな採点がもっと色々出てくるでしょう。

羽生君に対してはナショナルバイアスは全くありませんでした。
むしろ、ナショナルマイナスじゃないですか?

日本のジャッジは前田真美さんですね。まぁ、長光コーチのお弟子さんですから、そもそも「ナショナル」という意識で動いていないと思うんです。

このスポーツを見ていて感じるストレスを、私は、分析記事を執筆することにぶつけるのではなく、羽生さんの演技を何度も見て、皆さまと意見交換し、マガジンを読み、そして時には将棋を見て現実逃避していました。べつに、怒りの声を上げることが必ずしも正義ではなくて、人それぞれ、自分の思った通り行動し、発言すればいいと思っています。

では、また明日!

Jun


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コメント

  1. りん より:

    おはようございます。
    本当に羽生くんのファンは、熱い方がたくさんいらっしゃいますね。自分は何もしないので、ただただ凄いとかありがたいと思いながら、胸だけ熱くしています。
    現実逃避でも将棋のことを色々ブログで教えて下さったおかげで、私はぴよ将棋にすっかりはまりました。苦戦を続けながら勝ってぴよ平までたどり着きました。そして大苦戦をしています笑 この壁は厚くて、撥ね返され通しです。でも飽きずに挑み続けているのは、羽生くんを知って羽生くんのファンになったお陰かもしれません。

    • Jun より:

      りんさま

      将棋をまだ始められたばかりなのに、もう、ぴよ平とはすごい上達ですよ!素晴らしいです。

      私からアドバイスするとしたら、

      (1)好きな戦型を集中して指す
      好きな戦型に誘導してなるべく回数をこなすのがいいと思います。私は振り飛車なら基本的に何でも指しますが、ぴよちゃんは居飛車穴熊が好きなので、穴熊に組まれる前に攻め込むために、最近はゴキゲン中飛車と耀流四間飛車が多めです。

      http://rocky-and-hopper.sakura.ne.jp/Kisho-Michelin/14/978-4-14-016274-3.htm
      http://rocky-and-hopper.sakura.ne.jp/Kisho-Michelin/8399/978-4-8399-7334-6.htm

      (2)ソフトで検討する
      もし、64bitのPCかアンドロイドのスマホorタブレットをお持ちでしたら、水匠2を入れて棋譜を検討してみると良いと思います。どこで間違えたのか、ソフトはどこで受けて、どこで攻めるのか、参考になると思います。
      もし、32bitのPCならやねうら王、PCが無くてiOS端末のみなら、KENTOという棋譜検討できるサイトもあります。ただ、無料だとちょっと弱かったかな・・・とこっちは最近使っていないので分かりません。

      https://migigyoku.com/?p=3132
      https://twitter.com/shogi_kento

      (3)詰みと寄せのイメージを作れてますか?
      詰将棋本をやるとか、必死本をやるのもいいんですが、一冊やるのに1~2ヵ月余裕でかかってしまうので、私のオススメは、北浜健介八段の『将棋・詰みの基本手筋』です。問題集と参考書がドッキングしていて、難問はすぐに答えを見れば、すぐに読めると思います。「こういう形にもっていけば、寄せ切れるのか!」と発見があるはずです。

      http://rocky-and-hopper.sakura.ne.jp/Kisho-Michelin/8399/978-4-8399-5437-6.htm

      以上、参考にしてみてください。

  2. Sennin より:

    惑星ハニューのフャイナルの件はTwitterで賑やかでしたね!私は、プロトコルについてスケートの審査について凄く詳しいわけではないので大人しくしておりますが、全くその通りだと思います。イタリアやフランスの文化ですか体質ですか?理解不能
    ただ、あのオリジンはとても胸に響くものだったと思っています。実際友人から「羽生選手凄かった」とフアンでもない人から連絡来た程です。しかし、アスリートは忖度のない採点をして貰わないといつまでもしこりとして残ります。トロントに帰ってから少なからずコーチ不在と採点で結弦くんのメンタルに連戦の疲労だけでなくあったものと内心私はそう思っていました。その結果が全日本ですよ。帰国もギリギリでしたからね?多分その苦しみはオーサーもわかってないと思います。結弦くんはお母さんには話しても他の人には一切言いませんからね!あのコーチ不在ってどうなんですかね?あの時Junさんがオトナルのジャンプ失敗は完全にコーチ不在が原因と記事にしてくださったので私の悔しい気持ちも治ったんです。完璧主義の結弦くんを知らないはずないのと高いお金も払っているのにブリアン呑気すぎます。緊迫感が欠けているからあんな失敗するんですよ。
    結弦くんもそりゃあね、文句言いませんよね!大丈夫だよって言ったことでしょう。

    急に話が変わりますがメドちゃんのエテリ戻りには驚きましたが、結弦くんもリモートでしょう?GPS欠場は正解ですね!このままコロナが治まらないとクリケットに在籍しているのもどうなのかなあ?リンクやコーチが日本に結弦くんの実力に合った人いなさそうですから…。難しいですね?

    • Jun より:

      Senninさま

      羽生さんは決して誰かを責めることはしませんが、ちょっとチームとしてどうなのか・・・と当時は感じましたよね。たしかに、全日本も悔しかった。

      でも、歴史に「もし」は禁物ですけど、もしファイナル・全日本と連勝していたら、4CCでバラ1とSEIMEIの再登板はなかったかもな、と思っています。

      羽生さんは、現実を受け入れながら前へ進んできた選手です。私たちも、彼のその魂を感じながら、サポートしたいですね。