宇都宮直子さんコラム(集英社新書プラス 11.16)

宇都宮直子さんコラム(集英社新書プラス 11.16)

コラムのリンクは「こちら」。

宇都宮さんと言えば、それこそ伊藤みどりさんの頃からフィギュアスケートのコラムを執筆している方なので、プロ転向後の羽生さんのプログラムを許容できるのだろうか?という懸念はありました。

ところが、実は彼女は、がんの治療中にも関わらず「GIFT」を現地東京ドームで目撃し、しかも、その「GIFT」のコラムが約1年ぶりの連載再開となったようです。恥ずかしながら、今回のコラムとセットで「GIFT」の方も目を通しましたが、「阿修羅ちゃん」を始めとした新しい試みも好意的に評価していますね。

今回の「RE_PRAY」たまアリ公演は映画館で見たそうですが、文章を短く切る独特のスタイルは健在で、久々に彼女の書いたものを読んだなぁ・・・と、かつてフィギュアスケートの雑誌・書籍をマジメに読んでいた頃(ソチ~平昌ぐらいまで)の自分を思い出しました。

いつも思うのは、変わり続ける彼の中にある「変わらない」部分だ。たとえば、東日本大震災への思い。悲しみに寄り添い続ける姿勢に胸が打たれる。

・・・私がいちばんすごいと思うのは、彼が過去を壊さないところだ。競技者であったときの栄光を、彼はまったく壊さない。なんなく超えて、新しく美しく光ってみせる。王者のまま、そこに君臨している。

彼女の今回のコラムで印象的だったのは、羽生さんの「不変の部分」に注目している点ですね。ファンの嗜好も色々で、新しいプロを見たい人もいれば、過去の名プロを見たい人もいる。4回転や3Aを絶対に見たい人もいれば、そこまで拘らない人もいる。全員を満足させることは不可能ですが、「RE_PRAY」というショーは、過去プロを入れたからと言って、決して「ベストアルバム」のような寄せ集め感が無く、それは宇都宮さんも取り上げている「天と地のレクイエム」がとにかくビシっと効いていたよなぁ・・・と、現地組の私も強く感じました。

ところで、今回のたまアリもそうでしたが、その前の「notte」や「GIFT」の映画館も同様に、杖をついた高齢のお客さんを見かけることも少なくなかったのです。実は「RE_PRAY」たまアリ公演の2日目、前半を見終わって少ししてから通路に出ると、床に座り込んでいる高齢の女性が数人の方から介抱されている様子も見かけました。あの日のスタンドA席は館内蒸し暑かったので、具合が悪くなってしまったのかもしれません。

体調面で不安を抱えながら、それこそ万難を排してでも見る価値のあるのが羽生結弦さんのアイスショーで、老若男女、幸せになれるのが羽生さんのショーです。しかも、あと見れて10年あるか無いかの時限的な試みで、そのうちチケットがあと何回当たるのか?と思うと、幸運にも五体満足で健康に恵まれている私が、モヤモヤザワザワしてる場合じゃないんです。

羽生さんから「生きることの喜び」あるいは「生きることの幸せ」を受け取ってばかりの私ですが、ファンとしてできることは、彼の決断をつねに支持し、彼の活動をただ応援することではないでしょうか?改めて、その唯一にしてシンプルな「解」に気づかされた次第です。

では、また明日!

Jun


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コメント

  1. みつばち より:

    こんにちは 更新ありがとうございます

    羽生さんが結婚したときは「へー よかったね」という感想で、相手がだれでも本人たちがよければいいんじゃないかな、でした。特に知りたいとも思わない、彼が発表したら「そうですか」と聞く程度。

    知り合いじゃないし、ただのファンなんで。
    SNSのせいなのかな、距離感を間違えてる人多いですよね。

    今回の離婚の方がショックでした。
    離婚報告の前にテレビ「アナザーストーリー ダイアナ妃」をぼんやり見てたんですが、この人も追いかけまわされたあげく無惨な事故死でした。

    元恋人は手記を書いてあからさまなプライベートを暴き立てて1億円の売り上げ。
    ぬけぬけと人妻で長年の不倫相手と再婚したチャールズ国王。
    16歳からパパラッチしてたク○ガキフォトグラファー。それで稼いだ。
    全員が「自分が彼女を一番理解し愛してた」とか、馬○野郎、氏ね!

    Jun様の部屋で下品な言葉、お許しください。

    佐賀は当選しませんでした・・・悲しいです。

    • Jun より:

      みつばちさま

      この問題、ネット上で(どんなに正論でも)何か言おうものなら、女性週刊誌のネット記事やワイドショーに「エサ」を与えるだけなので、黙殺がいいと思うんですよね。連中にとっちゃ、何も取材せずとも「記事のネタ」に困らなくなるわけですから。

      法的対応に関しては、シリウスに一任しているでしょうし、我々ができることは何も無いかと。1~2週間すれば他のニュースに取って代わりますし、それまでの辛抱ですね。

      ダイアナ妃の事故によって、「パパラッチ」という言葉が認知されたことを私も覚えています。亡くなったのは97年ですから、ネットもPCで閲覧するものでしたし、SNSも無かったですね。