大会期間中はTLがお祭り騒ぎのため、貴重な情報を見落としがちです。改めて、主要メディアのSNSを振り返ってみると、掘り出し物が見つかるかもしれませんよ!
今日は、「スポニチ写真映像部」のインスタです。スポニチさんは「Sponichi on Ice」というTwitterアカウントもあるんですが、写真だけをチェックするのであれば、インスタの方が「見落とし」は無いかと思います。
そして、忘れちゃいけないのは、「長久保部長」のTwitterですよね。部長は、プロ野球のキャンプの取材で沖縄だったようですが、羽生さん関係の小ネタを沖縄上空からもねじ込んでくる所が、サスガです。
羽生を語る上で決して外せない伝説の試合がある。12年3月、フランス・ニースで行われた世界選手権。SP7位と出遅れた羽生は練習で右足を痛めたにもかかわらず歴史に残る「ロミオとジュリエット」を舞い、表彰台まで駆け上がった。第6回は、17歳の熱い思いをスポーツ紙カメラマンでただ一人目の当たりにした本紙写真映像部編集委員・長久保豊(60)が語る「あの日」。
ドカーンと何かが爆発したようなスタンディングオベーションでした。会場は熱狂し人々は言葉にならない声を上げる。その中でカメラ席だけは沈黙。私だけが「あいつの足、壊れて(負傷して)いたよね」と騒いでいた。声を出したら泣いているのがバレちゃうから誰も答えてくれない。やっと先輩カメラマンが振り向いて「俺、あいつのこと知ってんだよ。こんな(小さな)頃から知ってんだよ」ってハンカチを出しながら。
「あいつ遠くへ行っちゃったよ…」。それがカメラマンたちの共通の思いでした。
2月8日の朝7:30、つまり北京五輪SPの演技前に配信された、部長のステキな文章でした。
あのニースからもうすぐ10年が経つことになります。羽生さんは本当に「遠く」へ行ってしまったのでしょうか?もちろん、この10年の間に、五輪連覇を成し遂げ、4Aにもチャレンジして認定された。実績の面では、唯一無二のスケーターとして、前人未踏の領域に足を踏み入れてしまった。
でも、EX後の「今回、大人になって、うーん、人生って報われることが全てじゃないんだな、と。ただ、報われなかった今は、報われなかった今で、幸せだなと」という羽生さんの発言には、私たち一般人の元に「帰ってきてくれた」のだと、そんな印象を受けます。
特にこの2シーズンの羽生さんは、仙台の地で、コーチもチームメイトも不在の中で、一人であまりにも多くのものを抱えすぎていました。そんな選手、フィギュアスケートに限らず、日本代表に限らず、北京五輪には誰一人いなかったのではないでしょうか?
「報われる・報われない」という、ある意味で「白か黒か」という表現が出てしまったことは仕方ない部分があります。それでも、「少しでも前を向いて歩いていけるように頑張っていきたいと思います」と語ってくれた。そんなポジティブな言葉を最後に聞けて、ファンとしてホッとしました。
いまは、ゆっくり休んで、充電して、次に向かって歩んでほしいと思います。
では、また明日!
Jun
コメント
初めてコメントさせて頂きます。
ぐだぐだの羽生好き高齢者ですw
今日のブログを読ませて頂きながら何故か涙が・・・。羽生さんを本当に理解してくださり親でもないのに有難うと言いたい気持ちでいっぱいです。
昨日のアンチ系に対してもバッサリ言って頂き本当にスッキリしました。文才も表現力もない私の気持ちをまるっと活字にして頂いたような勝手な解釈に至り、ずっとモヤモヤしていたものが見事に消え去りました。
有難うございました。
これからも良記事楽しみにしております。
ままちゃんさま
初めまして。たいへん丁寧なコメントを有難うございます。ブログ運営の励みになります。
羽生さんに対するネット上の批判の主な論点は、「氷のくぼみ」と「痛み止め」、それから「報道量」の3つかと思います。
「くぼみ」にハマるのは、羽生さんのように正確な軌道を通ってエッジ系のジャンプを跳ぶスケーターにとっては、常につきまとう問題ですよね。騒いでいる人たちって、そもそもジャンプの種類すら知らないのでは?という気がします。
「痛み止め」の話は、それこそ平昌五輪がまさにそうでした。4年前も羽生さんはその服用量を詳細に語っていて、今回もただ事実を述べただけ。ギャーギャー言ってる連中は「メダルを逃したから」ということで、かさにかかって責めているわけで、自分が陰湿な性格であると暴露しているようなものです。恥を知れ!と言いたい。
「報道量」は、Twitterで8年前のスクショを拡散してくれている方がいますが、ソチ五輪で金メダルを獲った羽生さんよりも、浅田真央ちゃんの報道の方が圧倒的に多かったんですよね。「松岡修造は、金メダリストにもっと質問を振れ!」なんて苦言も呈されていたようです。今から考えると信じられないですよね(笑)。
総じて言えるのは、「最低限のことは自分で調べてくれ!」って話なんですよね。でも、こういう方々は、「成功者のミスを叩いてストレスを発散したいだけ」なので、決してそういう努力をしない。当然、フィギュアスケートにも金を落とさない。情けない限りですね。
ああ~有難うございます。
ご丁寧なお返事まで頂き大変恐縮です。
ちょっとスッキリして眠れそうです。
ままちゃんさま
いえいえ。あと1〜2週間もすれば、報道も落ち着くことでしょう。
またよろしくお願いいたします。