新プロウォッチ(刑事・光希・ネイサン)

新プロウォッチ(刑事・光希・ネイサン)

まず、「ブログ村」のランキングにおける最新記事反映の件、解決いたしました。すでに「ブログランキング」の方は、予約投稿した記事の0時アップと同時に、自動的にランキング欄も更新されるんですけど、「ブログ村」でもそうなればなと思っています。

さて、今日はなんだか一気に新プロの情報が解禁されましたね。まぁ、実際の演技を見てみないと論評のしようが無いですけど、個人的に「おっ!」と驚いたのは、本田真凜ちゃんの新SP(振付はシェイ)がSeven Nation Armyだったことです。サッカーファンなら誰でも知っている、ゴールセレブレーションの定番ソングなので(得点と同時によくスタジアムでかかる曲です)、印象には残りやすいと思います。

ただ、真凜ちゃんは、良くも悪くも「ナヨッ」とした所作が特徴で、それをメリハリなく続けてしまう所が弱点かなと思っていました(それは昨季SP用にジェフが作っていたタンゴで克服してもらいたかったですが)。そんな彼女がこういうシンプルなロックをカッコよく演じるために、シェイがどんな振付を準備しているのか。とても気になります。

刑事君の新フリー「ウィリアム・テル序曲」から。この曲といえば、「運動会でよくかかるあのファンファーレ以降」ですが、それは後半部分で使われています。そこからは、フェリーニメドレーにあったようなコミカルな振付全開で、「これは絶対にマッシモの振付でしょ?」と決め打ちしながらネットを調べていたのでした。

ただ、このプログラムでは、序盤は重々しく静かなパートになっていて、そこでしっかりジャンプを決めて見せ場を作らなないと、ヘタすると、最後のコミカルパートの部分しか頭に残らないという、そんな印象を与えかねません。「あれ?ジャンプどうだったっけ?」みたいな。

DOIではジャンプをかなり抑えていましたが、出場予定のネペラ杯(9/19-22)までしばらくあるので、楽しみに待ちたいと思います。

須本君の新SP「トスカ」。振付は奈々美先生です。22日(日)のTBSの放送ではカットされていて、このネット動画での感想です。

冒頭いきなり、これまでの彼にしては珍しいぐらい「大きくて派手な上半身の振付」が印象的。悪く言えば「ちょっと大げさ」な感じはするんですが、それは私自身が従来の須本君の演技の「幻影」をなぞっているから、そういう第一印象なんだなと。「そっか・・・奈々美先生は、やっぱり分かってるな」と、このプログラムによって、須本君の表現の幅を広げることを狙っている、そんな意図がありそうです。

フリーの「ミ・マンケライ」も壮大な曲でしたけど、この「トスカ」もわずか2分40秒の中に劇的な山場がいくつもあって、とてもいい。飛躍した昨シーズンよりも、選曲面ではインパクトがあって、強力なプログラムになりそうな期待感があります。「大人しくて、おっとりした好青年」というキャラを破るチャンスですね。

JGPの第1戦「スロバキア大会」(8/22-25)に須本君が登場しますが、このメンバーならば優勝しなきゃダメでしょう。ちなみに、8月にエントリーしている試合の数が凄いですね。アジアンオープン(8/1-5)、飯塚杯(8/2-5)、げんさんサマーカップ(8/10-13)と、これ全部出られるのでしょうか?たしか、去年の龍樹君は、アジアンオープンと飯塚杯の両方に出場していたので、日程次第では可能なのかもしれません。ケガだけは気をつけてもらいたいです。

ネイサンの新SP「キャラバン」。シェイの振付です。

この曲自体は、三宅星南君が昨季SPでベンチャーズのカバーバージョンを、あの赤いジャケットを着て演じていたので、覚えている方もいらっしゃるんじゃないかと。ネイサンが使っているのがどのバージョンなのか、これから調べてみたいと思います。

同じくシェイが振付した、昨シーズンの「ネメシス」は、曲はめちゃくちゃインパクトはあったけど、リズムが難解だし、結果論ですけど、オリンピックで高得点を出すということだと、なかなか大変だったのかなという気がします。

一方、この曲は実に分かりやすい!超安易ですけど、「砂漠のど真ん中、ラクダが休んでいて、ターバンを巻いたおじさんが笛を吹きながらコブラが出てくる」的な風景で、ネイサンが陽気に踊るイメージが沸いてきます。

「彼ほどのトップ選手が、わざわざフィギュアスケートでやることなの?」という批判もありそうですが、分かりやすい曲の中で4回転をビシバシ決めていくというのは、昨シーズンと違った方向性を狙うという意味で、良いチャレンジだと思います。最後の決めポーズはイカしてますね。真正面の映像を見てみたいです。

フリーは「Land of All」で、振付は、テサモエの「ムーラン・ルージュ」に関わっている、サミュエル・シュイナール。「Land of All」といえば、ブノア・リショーさん振付で、黒ずくめの衣装をまとったアボットが演じた曲です。1年前、舞依ちゃん&花織ちゃんの振付師に抜擢されたリショーさんを研究すべく、アボットの映像を何度も見ていました。

さて、これはなかなか難解な曲で、序盤は内省的な曲調というか、このまま終わっちゃうの?と思っていると、中盤以降、激しいリズムが刻まれて、振付もかっこいいと思います。

昨シーズンのローリーが作ったフリーが、それは彼女の特徴なんだけど、曲のツギハギ感というか奇抜な編曲で、もうちょっと何とかならなかったの?というのが私の印象でした。一方、この曲の方は序盤ゆっくり入るんだけど、激しいパートも用意されている。ヴォーカルも、ネメシスほどうるさくない。

競技用プロとしての完成形を想像したとき、もしかするとバランスはけっこういいのかもしれません。第一印象はややわかりにくい。でも、シェイが作った「わかりやすさ全開」なSPと並ぶと、良い組み合わせのような気がしてきました。

国内外の選手の新プロの情報が、この7月から8月にかけて、続々と解禁されていくでしょう。しっかりキャッチして、新シーズンまでに勉強していきたいと思います。

では、また明日!

Jun


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コメント

  1. ととちゃん より:

    新プロご紹介、ありがとうございます!

    刑事くんのフリー、ジャンプが決まれば盛り上がるでしょうね。是非、2種のクワドを入れて完成させて欲しいです。

    ネイサンのキャラバンは有名な曲だけに、入っていきやすく、ノリやすいと思います。フリーとのバランスは、昨シーズンを想起しました。アメリカでのショーですよね?彼を紹介する時に五輪銅メダリストと言っているように聞こえました。聞き間違いだったらいい
    のですが、逆に本人を傷つけないかな、と。

    名門大学との両立は難しいと思いますが、どこまで出来るのか、注目しています。

    個人的には真凜ちゃんがロックをどうこなすのか楽しみです!

    • Jun より:

      ととちゃん さま

      ネイサンのコールの間違えはフリーの方ですね。違うスケーターの動画かな?と一瞬ビックリしました。

      今回取り上げた選手がたまたまかもしれませんが、いわゆるフィギュアスケートの定番曲を意図的に避けている印象です。そもそも振付師がかぶっているので、シェイをはじめとしたトップの振付師たちが、そんな新たな方向性を模索しているのかもしれません。

  2. sennin より:

    真凛ちゃんの音源ありがとうございます。サッカーの時に流れるのですね?全く知らなかったです。シェイが振り付けしそうな曲ですね。今まで可愛いイメージできた真凛ちゃんなので一新ですかね?真凛ちゃんはナヨナヨメリハリなくという感じでしたか?確かにそうかな?私はそこが他の選手にはない武器ではと感じてましたが、言われてみればそうだなあとそこに低空ジャンプが追い打ちをかけていたかも知れません。この曲単調な感じを受けますがどう表現するのか楽しみでもあります。
    Yahoo!ニュースだったか、アイスショーにラファが来るらしく「怖いから頑張らなきゃ」的なことをコメントしてましたが厳しく指導されているのか?真凛ちゃんらしいコメントですね。
    刑事君はSPは続行らしいですね?。DOIの映像みました。後半チョット私ズッコケてしまったんです。仰るようにインパクトの強い後半だけ印象に残るってあるかもしれません。

    須本君そんなに試合に出るのですか?疲れが心配。昨年の花織ちゃんのようですね。
    「トスカ」は素晴しい、音楽の編集といい振り付けといい私は動画で初めて見たときはフリーかと思いました。それ程沢山の事が詰め込まれている感じがします。須本君はショートもフリーもイーグルからスピンに入るんですね。いつもやってたのかわかりませんが…。
    結弦君の次に美しい表現をしてくれるのは、草太君と須本君と思っているので期待しています。

    • Jun より:

      senninさま

      真凜ちゃんのプロでどのバージョンを使うのか不明ですが、曲自体はすごく有名です。だから、地上波で試合の中継があれば、特に男性視聴者の方が反応は良いかもしれません。

      いや、真凜ちゃんの所作は好きですよ。他の日本女子選手とは違うものを持っている。でも、同じタイプのプログラムを続けるのであれば、ケガをする前のメドベのように、よっぽどエレメンツを完璧にこなさないと、それは個性として認められないんじゃないかと。

      ジャンプで他の選手を圧倒的にリードできないのであれば、様々なタイプの楽曲にトライしつつ、いろんな表現を見てもらったほうがいい。少なくとも、私はそういうチャレンジをする選手が好きです。

      「怖いから」というコメントは私も目にしました。でも、しっかり指導してくれているなら、いいじゃないですか。外野から見ていると、濱田先生は知子ちゃんと梨花ちゃんに「首ったけ」という感じで、真凜ちゃんサイドはそこに不満を感じていたように見えました。エテリのチームからも、女子選手がどんどん抜けていて、極端に現役生活の短いスポーツですし、しっかり見てもらいたいのは分かりますよ。

      須本君、いいプロですよねぇ・・・。プログラムはいいんだけど、フリーの方の衣装の「肩パット」的なデザインはちょっと彼には合わないので、そこは調整してもらいたい気もします。

  3. おの より:

    色々出てきましたね
    刑事くん、前のプロは高橋さんが滑ったら似合うような気がしましたが、今回はどうでしょうか?
    須本君、大きな演技はとてもいいと思います
    優しくまとまった感じがしてました
    阿部先生はよく見ていますね
    いつかまた、羽生くんの振り付けをと夢見ていますが…

    ネイサン選手はキャラバンなんですね
    ネイサン選手は、何が一番合ってるのか?
    クールな感じが似合うような気がしますが、じゃ何がいいのか?

    真凛ちゃんのロックが想像つかないけど、シャープに決めて欲しいですね

    羽生くんは自分をよく分かっていますね
    何が自分に似合うのか?
    衣装も全て計算済み?ですかね?(笑)
    斜め上を行く羽生くんですから、新プロはえ~?って言うプロだと期待してます!

    Junさま、私もクーラー設定温度は29度にしてます
    さすがに昨日は1度下げましたよ(^^)
    いつまで酷暑が続くのか不安です。
    ではでは

    • Jun より:

      おのさま

      今回、日本選手の特に、合宿参加組の選手のプロが一気に解禁になっています。ということは、もしかすると、合宿の場でランスルーもやって、ランビさんやジェフに見てもらっているのかもしれませんね。

      日本の選手のプログラムは興味深い選曲ばかりで、欧米のスケーターよりも定番曲を外しているというか、その意味ではもっとも時代の先を行ってるんじゃないかと。そこに来て羽生君ですよね・・・。どうなるのか、本当に楽しみです。

      今日は比較的涼しくて、過ごしやすかった印象です。それでも都内は33度ぐらいあったはずですが、もう完全に感覚がマヒしてきてますね(汗)。