オータムクラシック(ゆづFS)感想

オータムクラシック(ゆづFS)感想

リザルトは「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」。SkatingScoresは「こちら」で。「国旗がカナダになっていた事案」について、私もライスト視聴中まったく気づきもしなかった一人です。

「J2」(USA)の採点のうち、ジャッジ間で最低点のものを赤く囲ったんですが、TESでは12項目中8項目、PCSでは5項目中5項目に該当。もはや「悪質アンチ」としか思えない病的なsage採点ですね。こういう人間が4Tに+5をつけても、だから何なの?という感じです。まぁ、よく覚えておきましょう。

Originについて語りましょう。昨日もたくさんの「RT・いいね」ありがとうございました。フリー公式練習はライストで見たんですが、6分間練習は見逃してしまって、「代表ジャージを脱いだ瞬間」をライブで目撃できなかったことは後悔しています。この天野喜孝さんの描いたイラストのようなもの凄い衣装は、サドフスキー君のスコアが出てから、つまり演技直前に目撃したのでした。眠気も吹っ飛ぶぐらい、テンション上がりましたよ。

現時点でこのプログラムのどこが好きかというと、実は、冒頭から、4Lo、4T、CCoSpの部分なんですよね。プルさんのあまりに有名な小刻みなステップのフレーズは、この足換えコンビネーションスピンの後のStSqで流れますけど、その前の部分が、気に入っています。

音楽が無いのに音ハメが凄い・・・。いや、音楽が無いからこそ音ハメの凄さが分かると言うべきか。私が青春時代を捧げた、FF11の闇王戦(4:35~)のような、「ラスボスが動き出す前の緊迫感」が、Originのステップ前の部分と妙にマッチしているように感じました。まともな準備もせずに挑んだら、バトル開幕直後にボコボコにされて全滅させられるような、そんなヤバさが羽生君から漂っているんです。

そういうスケートと関係ない与太話とは別に、1つ目のスピンの前の「入り方」がめちゃくちゃ面白いですよね。ここは記者さんたち、頑張って質問していただきたいと思います。

正直、ニジンスキーはCiONTUからFaOIまで、これでもかというぐらい見てきたので、トロントでの発表を聞いたとき、「まぁ、恩返しの意味も込めてかな・・・」と、手放しで喜べる感じではなかったのでした。

ところが、シェイがインタで語っているように、「曲は借りたけど、何もかもが完全に別物」で、ツイに書いたように「最先端のフィギュアスケート」がここにあると感じました。

JGPからの流れで、とくにロミジュリに顕著なんですが、「編曲をいじりまくったプログラム」をたくさん見せられてきて、「曲がひどくて受け入れられない」と、私自身ブログで発言してきました。ただ、「編曲をいじる」そもそもの理由を想像してみると、ニーノ・ロータのロミジュリや、ディカプリオのロミジュリの有名なフレーズをそのままストレートに使ったところで、「スケートでは先達のプログラムを超えられない」という考えが根底にあるんじゃないかと。

一方、OtonalとOriginに見られるのは、「同じ曲を使っても、まったく違うスケートをお見せしますよ」という、羽生君とジェフと、そしてシェイの自信が漲っているように思います。

ジェフもシェイも売れっ子振付師なんで、「これだけたくさん作っていると、プログラムに当たり外れあるよなぁ」なんて思っていたんですが、どうもその認識を改めなきゃいけないなと反省しています。どんなに有名な振付師であっても、彼らに選曲から音源から何から何まで丸投げしたら、当たり外れが出て当然なんだと。そもそもスケーター自身にアイデアがあって、振付師と綿密な意見交換を重ねた上で、それを自分の中に落とし込んでスケートで表現する。「共同作業」の色が濃ければ濃いほど、フィギュアスケートのプログラムは名プロとなるのだと。

これは自分の中でかなり確信に近いものになりつつあります。だから、OtonalもOriginももっともっと良くなることでしょう。GPフィンランド(11月2~4日)でどれほど進化するのか、本当に楽しみです。待ちきれないですね!

では、また明日!

Jun

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コメント

  1. おの より:

    羽生ファンは、寝不足でヘロヘロなんじゃないかしら?(笑)
    まず出たしでやられたって感じです
    大きく手を広げる、ワクワクしてきますね
    頭を強くふる振り付け、こんなの初めてです。
    パーフェクトに演じたら凄い事になると思います。
    しかし、あんなに息が切れている所を見ると、ほんとにきついプロなんだと思いました。
    羽生くんがたくましい男性のように見えたりと、色んな姿を見せて下さり嬉しいですね
    羽生くんは緊張して足が震えていたとか?
    あんなに沢山の試合に出てた人なのに…
    でも、緊張する方がいいのかも知れませんね
    結局は優勝して笑顔がみれて丸く収まりました。
    羽生くんが勝ちたい気持ちになって、これからはまた素晴らしい演技が見れると確信しました。

    • Jun より:

      おのさま

      見ているだけの私も、この週末から週明けにかけて、なんだかまだ足元がフワフワしているというか、おぼつかない感じがします。

      単純に物理的に疲れているというだけでなく、この凄い二つのプログラムの情報を消化するだけでもいっぱいいっぱいで、自分で考えがまとまらないんでよね。記事の内容も付け焼き刃になってしまいました。

      ただ、そういう興奮をみなさんと共有できることも、そう何度も無いことですから、いまを幸せに感じたいと思います。

  2. ととちゃん より:

    今日の記事、完全同意です。

    私も、公式練習の決まり具合から、逆に本番が心配でした。
    結果として、その通りになったわけなんですが、ジャンプミスも影を潜めるほど圧倒的なプログラムに全て持っていかれました。

    私も冒頭の一連の流れが好きです。 junさんはゲームのラスボス登場場面に言及されましたが、羽生選手もゲーマーですし、そういったシーンも頭に入れていたのではないかと思います。

    シェイのインタを読むと、羽生選手との振り付けが楽しくて仕方がない感じが伝わります。アイディアが泉のように湧き出る選手との共同作業が、曲を最大限に生かしつつも独自の主張を持ったプロに繋がったのだと思います。これから仕上がっていく過程をリアルタイムで見られるのだと思うと 心が震えます。現役を続けてくれたことに、感謝しかありません。

    余談ですが、カナダの解説はいいですね。
    テレ朝は喋り過ぎて集中出来ず、せっかく大画面なのにもったいなかったです。

    • Jun より:

      ととちゃん さま

      緊張感、緊迫感、そして圧倒的。そんな、凄いものを見てしまった・・・という、心にグサっと爪痕を残してくれたのが、Originでした。

      Originではなく、Otonalの話ですけど、演技直後、カナダの二人は、speechlessということを言っていて、良い・悪いというような論評を超越したレベルの、ものすごいものを見てしまったという興奮が伝わってきました。

      日本の地上波のアナウンサーや解説者が、「言葉もない」「言葉が見つからない」と言うと、「アナウンサーなのに、言葉が無い、とはけしからん!」と偉い人に怒られるのでしょうね。「これが王者の演技です」とか「圧巻の演技」というような、どこかで聞いたことのあるような形容詞に落ち着いてしまう。そんな所も、日本のテレビの中継はマンネリで自由度が無いよなぁ・・・と不満です。

  3. マリィ より:

    こんにちは
    昨日はついフリーの感想まで書いてしまってすみません。
    私も最初に立ち上がった瞬間からかっこよくて引き込まれました。
    最初はプルシェンコ意識して見てたけどゲームの画像見てもうそっちにしか見えなくなりました(笑)
    それにしてもプログラム自体の忙しさがギリギリって感じます。
    助走無しでジャンプ跳べる羽生くんだから出来るけど、そうじゃない人はたくさん要素を入れられないんじゃないかと感じました。
    出来上がったプログラムでピタッ、ピタッと決まるとかっこいいでしょうね。
    楽しくあれこれ意見を出し合いながら出来たプログラムなんでしょうね。
    プルシェンコも素晴らしくて力強い演技ですが、羽生くんはそれに柔らかさも加わって全くプルシェンコを思い出さないって感じです。
    羽生くんの物語性のある演技が素敵です。

    • Jun より:

      マリィさま

      30秒も短縮されたのにジャンプ1本のみ削減というむちゃくちゃなルール改正により、「ジャンプの前は助走のみ」という選手に「大義名分」を与えているんじゃないか、やっぱり北米優遇ルールか、みたいな主張もチラホラ目にします。

      でも、それは、旧ルールの下であっても、羽生君はそういう選手たちをなぎ倒してきたわけで、彼がやりたいようにやれば、結果はついてくると思いますね。

      プルさんリスペクトの選曲で本人も許可を得ていながら、出来上がったプログラムがまったく新しいものなので、そこも羽生君らしいや、と思いながら演技を見ていました。

  4. 名無しの猫 より:

    まだ寝不足でヨタヨタしております。
    オータム、大興奮で終了しました。

    さて、9月29日発売のフィギュアスケートニュースの表紙が出ましたね。
    私は裏表紙が好きです。
    同日に応援ブックも出ますね。
    ファン通信と応援ブックの¥1080対決の再来ですね。

    私たちも寝不足ですが、出版社の人も突貫で出すので、寝不足でしょうね(笑)

    • Jun より:

      名無しの猫さま

      写真重視系雑誌の先駆者同士の対決、楽しみですね。ただ、応援ブックの中身はだいたい予想がつくので、どんな写真を選んでいるかに注目ですが、「ニュース」の方は実物を見てみないと分かりません。

      あんまり無茶すると、またどこから弾が飛んでくるか分からないので、ほどほどのレベルで留めてほしいなと思っています。

  5. sennin より:

    羽生結弦はやっぱり羽生結弦だった!。
    原点回帰本当でしょう。自分のためのスケートをする、今まさにその通り。これからは点数云々ではなくやりたい事をやるこれもまんざらウソでもないでしょう。若いと言っても3歳下ですがその選手たちの活躍を楽しみたい、え!ホントに?でもその時はそう思ったのでしょう。でも、試合をしてみたらいつもの負けず嫌いが、燃える火の如く羽生結弦を囲んでしまった。キスクラでは自分に檄オコ?ブリアンが何を言っても上の空。ヨシヨシこれでこそ本来の羽生結弦だ。なんも変わって無かった結弦君に私は興奮して息も出来ない位でした。それと、junさんの仰っているスピンの前のはシットツイズルでは?人を大事にする結弦君も変わらずで、これ奈々美先生の振り付けですね。クリケットに移籍してからはプログラムになくて私が恋しかったツイズルです。公式練習で見た時は嬉しくて涙が出ました。そして、プレゼントを拾って腕にいっぱいにしてくれました。ジュニア時代からシニア初めは結弦君拾っていましたからこれも原点回帰か?当時からのファンの方は泣き崩れているのではないでしょうか?噂では、投げ込みは選手も手伝うようにという話も見ましたが、ゆづのことだからそれだけではないと思っています。

    さて、演技ですが私はショートもフリーも全部の振り付けが好きです。最先端のフイギュアスケートですね?ピッタリの表現で納得!。編曲いじりまくりも同意!です。
    ショートと変わらずイナ〜3Aやハイドロ〜すぐにスピン?シットツイズル〜からのスピンなどなど難しすぎ休む暇もなしのプログラムですよね?。私が注目したのは、この音楽はオーケストラですが、主に弦楽器と打楽器で構成されてますね?吹雪舞う風の音は10秒位で静かに少しずつ他の楽器の音が聞こえます。ステップとかコレオは主旋律の弦楽器の音を結弦君は拾ってますがなんかステップの最後の方でいきなり腕を降ろして減速するのと、他でもアップテンポでも動きがスローになったりするのでイヤホンで聴いてみたところ、腕を降ろすとこはピアノのペダルなしの音がかすかに聞こえ始めたところで音ハメしているのでした。今回のプログラムは旋律や打楽器、伴奏などの音を取ってエレメンツやステップ、ターンを細かい音をなにげに捉えているプログラムですね。正確なスケーティングの技術がないと出来ませんね?そして音楽家なみの才能がないと音を取れないのではないでしょうか?こんな、金(笑)にもならない事を天下の羽生結弦はやってのけているのですから音楽家でも置いておかないと並みのジャッジでは採点は無理ではなかろうかと思った次第です。私もイヤホン良いのにしないと…。

    • Jun より:

      senninさま

      シットツイズルの件、お教えいただきありがとうございます。

      そして、弦楽器や打楽器の音を見事に捉えている部分は、やはり「SEIMEI」での経験が生きているのだな、と感じます。今回、OtonalでもOriginでも、意図的にスケーティングスピードを落としたり、腕ダランを入れている、その意味は何なのか。もちろん、サボりたいからではなく、そこに彼なりのメッセージが込められているはずなんですよね。

      まだ、スポーツ報知の「一問一答」(公開分)を読む限り、その辺りの振付の意味に切り込んでいる感じはないので、やはりジュエルズを待たなきゃいけませんかね。まるで、一流のサスペンス映画を楽しむように、注意力MAXで観察しないといけない稀有なプログラムだと思います。