リザルトは「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」。ライブで見ていたので、滑走順に見ていきます。
ロシアのタルシナ。第1戦スロバキア大会でシェルバコワに次いで2位。186.68点というスコアでした。現時点でファイナル進出を決めているのが、シェルバコワとコストルナヤ。第7戦(最終戦)ではトゥルソワ(第3戦優勝)の優勝はまず揺るがないので、残り3枠を、事実上、カニシェワ、タラカノワ、イェリム、そしてこのタルシナで争っています。
ただ、カニ(第2戦2位・191.84)、タラ(第4戦2位・190.69)、イェリム(第1戦2位・191.89、第5戦2位・196.34)が190点台のスコアを出しているため、タルシナは、「この試合はできれば、優勝。あるいは、200点前後のスコアで2位でフィニッシュ」したいところ。
この選手は15歳なんですが、大人っぽい顔立ちです。プログラムは、島田高志郎君も今季フリーで使用しているピアソラの「ブエノスアイレスの冬」。ルッツにアテンションがつきましたが、65.74の2位。ジャンプはそんなに高くないんですが、回転スピードでスパっと回りきる敏捷性がありますね。スケーティングがあまり伸びる感じではないんですが、小気味よい所作で細かく刻むステップに特徴があります。そして、この子に限りませんが、15歳の表現とは思えませんね。あと、場内アナウンスの男性(?)の声が、「アンナ・“タ”ルスィネ!」と、どうもおネエ系に聞こえて仕方なくて、夜中にライストを見ていて、アナウンスのたびに笑ってしまいました。
タラちゃん。このオフに、エテリ組からプルさんのアカデミーに移籍した選手です。63.98の3位。3Lzの着氷でバランスを崩してセカンドトウがダブルになりましたが、それでも63点台が出るので、強い選手です。エテリのチームにいた頃は、トゥルソワやコストちゃんと比べて、良く言えばワイルド、悪く言えば大味という感じの身のこなしでした。移籍後も、基本的にその部分は変わっていませんが、シェイプアップして、身長も伸びたのか、動きがシャープに見えるようになりました。彼女もファイナル進出の可能性があるので、気が抜けませんね。
川畑さん。第1戦スロバキア大会で5位(173.84)と活躍して、2戦目をもらいました。すると、期待に応えて、66.85の首位発進。金曜朝のワイドショーは「マサルにマット寄贈」の話ばかりでしたが、スケオタ的にはこっちでしょ!と。スロバキア大会では3Lz-3TのセカンドはDGされていたんですが、今回はひと目UR気味で危なかったものの、修正できたということですね。それはそれとして、すべてが素晴らしすぎます。
ジャンプが高さ・幅ともにあって着氷もキレイで、スピンもうまくて、スケーティングスピードもある。演技が始まると表情が激変して、笑みを浮かべながら眼力アップ。「チーム都築」で「ロシアンエッセンス」を叩き込まれているからか、所作に「ジュニアっぽさ」がない。157cmということですが、160cm以上の選手が演じているようなダイナミックさがあって、とはいえ雑なわけではなく、動き自体は繊細で美しい。
例えば、紀平梨花ちゃんの凄さの、3A以外の部分について説明する場合、ややマニアックな要素を拾い上げる必要がありますが、川畑さんの場合、上に挙げたように素人相手にも説明しやすい要素ばかり。こういう選手が五輪代表争いをして、ロシア勢と真っ向勝負できるようになると、日本のフィギュアスケートは盛り上がるんだけどなぁ・・・と願望を込めて、フリーでも良い演技を見せてくれることを期待しています。
韓国のイ・ヘイン。13歳でJGPシリーズ初参戦。第2戦オーストリア大会では、いきなり165.42で4位に入った選手です。63.01で3位。演技後、テッドさんが、Wow! That was simply spectacular.と絶賛していました。3Fの着氷で若干危なかったかな?という気もしましたが、クリーンな演技で素晴らしかったです。ステップでレベルの取りこぼしがあるので、まだ伸びしろがあるということ。
ウンスやイェリムのように大柄ではないけど、この子はジャンプの安定感が光ります。今季は韓国選手に日本は押されていますが、どんどん優秀なスケーターが出てきていて、日本も負けていられないですね。
住吉さん。59.80の5位。第4戦カナダ大会で3位(174.96)に入りました。相変わらず、「オカジャミ」のテッドのコールにニヤリ。3T-3TのセカンドでURでしたが、カナダ大会のSPでは、このURの他に2度の転倒もあったので、着実に成長していますよ!スピンのレベルも取れているし、勤勉で手堅い演技のできる選手だなと思います。カナダ大会では、すばらしいフリーの演技で、SP7位から3位まで順位を上げました。まだまだ十分に表彰台を狙える位置だと思います。
女子フリーは、7日(日)0:10から。最終グループの、住吉さんが2番滑走で、川畑さんが最終滑走。全力でぶつかっていってほしいですね。
では、また明日!
Jun
コメント
和愛ちゃん、素晴らしかったですね!
解説も絶賛の演技! junさんも仰ってるように、とにかく演技中の表情がとても良くて、
滑りも美しい。ジャンプのランディングも綺麗だと思いました。
JGP女子、ショートを一位で折り返したのは
坂本花織ちゃん以来だとか。フリーも本当に
期待です。
あと、コーチ共々綺麗なキスクラで個人的に
眼福でした(笑)。
ととちゃん さま
川畑さんのこのショートは、フィギュアスケートの素晴らしさ、美しさ、楽しさがストレートに伝わる演技だったと思います。もっと多くの人に見てもらいたいですが、まだまだ伸びしろのある選手ですし、これ以上の演技を、全日本で披露してくれることでしょう。
奈加子コーチについては、「この美人だれ?」と話題になっているようですね。たしか田村さんの本で、おそらく今でもものすごく食事に気をつけていらっしゃるという話を見かけた気がします。
こんにちは
タラちゃんワイルドってほんとに!
なんだか男子選手の演技に見えたと言うか男子よりワイルド。
この子が成長して女らしい演技出来るようになるかというと?ですね。
出来るようになったらびっくりですね。
このままワイルド路線を突っ走ったほうが今はいいですね。
川畑さん細部までよく動いてジャンプも流れるようで素晴らしいですね。
マサルどころじゃないですよね。
住吉さんの演技も気持ち良いですね。
日本女子も頑張ってますね。
楽しみです。
以前はシニアからしかスケートは見てませんでしたが、junさんが上げて下さるのでジュニアから観れて次世代を期待を込めて見れるので嬉しいです。
ありがとうございます。
ご心配いただいた応援ブック先程無事に届きました。
ひとまずホッとしましたがフィンランド杯の出版本が心配です。
楽天も見つからなくなってしまいましたね。
マリィさま
タラちゃんは、プルさんが「4回転を近いうちに跳べるようになる」と太鼓判を押しているそうですね。クワドについてはともかく、エテリの所にいたら、あのチームの貧弱なプログラムを見ていると表現の幅が広がることはなさそうなので、プルさんのチームでどんどん表現を磨いていってもらいたいです。
応援ブックを無事に入手されて何よりでした。さすがに「ニュース」と比べるとアレですが、Originの写真は素晴らしいので堪能されたと思います。
こんにちわ☆
毎日更新お疲れ様です!
川畑さん!かなり好みの選手です!!(*^^*)
素晴らしいSPでしたね♪
かなりオールラウンダーな感じでこれからの成長が楽しみ!
私もJunさんが紹介してくださるお陰でジュニアの選手を見る楽しみが増えました。
お気に入りは川畑さんとアメリカのプルキネン、あとロシアのコスト様ですね〜。
でもコスト様はほんともっといい編曲のプログラムを…もったいないですよね(ノ_<)
あゆさま
川畑さん、いいでしょ!私は、昨年の全日本で、生で彼女のスワンを見て、不覚にも涙が出そうになりました。当時、羽生君の情報がまったく不明だったので、より感情に訴えるものがありました。おそらくYouTubeに残っているはずなので、ぜひチェックしてみてください。
プルキネンも、コストちゃんも、たしかな技術がありながら表現力にも秀でた素晴らしいスケーターだと思います。いい趣味してますね!私も、ファイナルがいまから楽しみですよ。
川畑さん頑張りましたね!昨年の全日本で初めて知りましたが、綺麗なジャンプと美しいスケーティングでN高って?で覚えました。Junさんの記事で都築先生のお弟子さんとわかりましたが、青木さんにしてもスケーティングが滑らかで丁寧に滑りますよね?流石、都築先生、基礎を大事にしているのですね?あとジャンプの前にはターンを入れたり川畑さん2Aのあと足上げしていませんでしたかね?都築先生はやはり、ただジャンプを跳ばせませんね。特にトウ系のジャンプが飛び上がってからの回転(毎回同じ事を言ってすみません)で豪快です!菜那ちゃんと川畑さんですよ、世界をみても数少ない、しかも女子!です。男子でも結弦君とボーヤン以外知りません(笑)どこぞの男子の方、本当に教本にして欲しいです。このような真っ当なジャンプを跳べる二人が日本人というのに私はいつも誇りに思っています。フリードキドキしますね!ところで、奈加子先生は綺麗ですね〜。なんか駿君の浅野コーチみたいに秀麗で、日本人女子コーチは小さくてふくよかな方が多い中美しいコーチをキスクラで観るのも良いものですね(笑)。都築先生の奥様に似たのでしょうね?。
りおんちゃんも実力があり側で新葉ちゃんを見ているのも強みでしょうし頑張って欲しいです。
senninさま
川畑さん、菜那ちゃん、そして紀平さんが、北京五輪に向けて個人的に期待している選手です。
ジャンプの高さ・幅ということだと、ジュニア時代のツルスカヤもテッドさんはベタ褒めしていました。怪我以降、なかなか調子が戻りませんが、ブヤノワコーチのチームに移籍して、これから4年かけて力をつけてもらいたいなと思います。
確かに、おっしゃるように、奈加子コーチは、きっと章一郎先生ではなく、奥様に似たのでしょうね。ただ、青木さんと川畑さんを見ていると、指導面で、お父様の影響を間違いなく継承しているようです。ここにも、まさにContinuesの一面が見られますね。