2021年9月13日発売。定価「1,320円」。
うーん、率直に言って、今回はやや微妙な内容になっています。まず、目次を見ていただきたいんですが、DOI2021(38~45頁)以前の30ページ余は、2020-2021シーズンの総集編という感じで、残念ながら特筆すべきショットは無いです。
そもそも「気魄」シリーズは、Joosep Martinsonさんの独特な写真をフィーチャーした所に特徴があったわけですが、今回Joosepさんの名前がクレジットされている写真はストックホルムワールドからの3枚のみで、特段「彼の写真」という個性を感じません。コロナ禍でカメラマンがバックヤードに入れないことがあって仕方ないんでしょうけども・・・。
唯一の目玉といえば、DOIの特集です。これは雑誌・書籍メディアとしては初登場で、Tシャツ&デニムのオープニングのショットが3枚、マスカレイドのショットが4枚となっています。特に、見開き2ページを使ったオープニングの「スライディング」のショット(40~41頁)はカッコイイです。書店で本書を見かけたら、ここだけはチェックしておくと良いかもしれません。
「ホワイトレジェンド」と「花になれ」のプレイバック企画は、テキストでも先月の24時間テレビの件に触れているので主旨としては分かるんですが、新衣装のショットも入れなきゃ意味ないでしょ?と、若干企画が空振った感じはします。でも、あのリンクにカメラマンは入っていたんですかね?少なくとも、能登さんにはこの貴重な演技を「記録」しておいていただきたいですが。
そういう不完全燃焼でその後のスケーターたちのページをめくると、「ちょっと多いよ・・・」となります。しかも人選が人選なんで、裏目に出ていると言わざるをえません。
というわけで、中身を見ないでネットでポチるのは極めてリスキーなので、できれば書店で実物を見た方がいいかなと思います。DOIのショットはチェックしておきましょう!
では、また明日!
Jun