まずは、コロコロしばちゃんでしょう。主催の不二家さんの製品で、詳細は「こちら」。棋士の食レポによると、かなりキャラメル味が主張しているケーキだそうです。「ぴよりん」も話題になりましたけど、こりゃ、「しばちゃん」も、明日から注文殺到ですな・・・。
将棋の内容については、最終局は振り駒で手番が決まることになっていて、藤井さんが先手番を取れたことが幸運でした。プロの将棋では、先手番を取った方が攻勢を取れるんですけど、とはいえ、今日の藤井将棋は、ハイスペックパソコンを活用した研究手を指し続けるような内容ではなく、むしろ豊島さんに攻めさせて、それを受け止めながらジワジワ有利を拡大するという、渋い将棋でした。
以前から「十代の将棋じゃない!」とは言われていたことですが、この大一番をこういう渋い展開にするところに、やはり非凡な才能を感じます。
そういえば、NHKの夜のニュースでは、「歴代三冠達成者」が紹介されていて、もちろん藤井さんの19歳1ヵ月での達成は最年少記録なんですが、最も古い達成者として、昭和32年(1957年)の升田幸三先生の映像が紹介されていて、なるほどそう来るか!と、興味深かったです。
タバコをスパスパ吸いながら、しかも盤に密着して将棋を指しているので、升田先生と対局をする大山先生は、扇子で煙を扇ぎ返していた、というのは有名な話です。無頼派の棋士の多かった時代です。
藤井さんに話を戻すと、竜王戦七番勝負が10月から始まります。豊島竜王からこれを奪取すれば四冠。そして、現在、王将戦と棋王戦も勝ち残っていて(ともに渡辺名人が保持)、両タイトルを奪取するようなことになると、2021年度内の六冠達成の可能性もあります。以下のように、史上最年少三冠の大記録を達成しても、過密日程は続きます。
・9月17日(金)斎藤慎太郎八段(棋王戦)
・9月18日(土)チーム木村(ABEMAトーナメント決勝)
・9月20日(月)木村一基九段(順位戦)
・9月25日(土)千田翔太七段(JT杯)
・9月30日(木)横山泰明七段(順位戦)
・10月4日(月)広瀬章人八段(王将リーグ)
・10月8日(金)・9日(土)豊島将之竜王(竜王戦第一局)
藤井さんと言えども人間ですから、必ず好不調の波が来ると思いますので、健康に気をつけながら、引き続き、元気な姿を見せてくれることを、一将棋ファンとして願っています。
では、また明日!
Jun